カテゴリ:音場型( 51 )

音友ムックの販売促進

9月16日の記事で、音友ムックの販売目標が低い、と書きました。
こういうことを書いた手前、じゃあお前だったらどうやってもっとたくさん売るんだよ?
と自分自身に対して突っ込みを入れていました。

商品を売るのに重要なことがいくつかあります。
顕在的、潜在的かは別としてマーケットがあることが前提ですが、
まず第一に売る商品があることで、これが最重要です。
つぎに、販売手法があることが重要です。
オーディオ趣味としてのスピーカーユニットを売る販売チャンネルは、ヨドバシカメラのような特殊な家電店、コイズミ無線のような専門店に限られてきました。
一般部品としてのスピーカーユニットは、秋月電子のようなパーツ専門店にもありますが、パーツ専門店は、客層が違うので、高級品を扱うのは難しそうです。
そこに、書店という販売チャンネルを加えた、というのが私の解釈です。
書店の数は、特殊家電店や専門店とは桁違いで、しかも全国津々浦々にあります。
配送手段も確立されているので輸送や出荷も従来のインフラを使うことができます。
それでいて全国で7000ペアという販売量はあまりにもすくないと思います。

では、どうすれば、これを増やすことができるのか?
まずは、元となる雑誌の販売を増やすことが必要です。
いままでの表彰式のコメントを聴いていると、雑誌の販売そのものが低迷しているそうです。
どうして雑誌の販売が低迷したのでしょう?
分析しているのかな?
たぶん、アンケート調査なんかもしているでしょうが、どういう調査をしたのでしょうか?
まさか、読者に聞いてないでしょうか?
過去のユーザーで現在ユーザーでなくなった人や、もともとユーザーでない人にも聞いてみなければだめでしょう。
こういうのは、オーディオ趣味の根本にかかわるので、ここで議論できる問題ではないですが、こういうことも課題として併行して考えていかなければなりません。

では、既存のユーザーに対して販売を増やすにはどうするか?
これがいちばん現実的です。
まず、自作ユーザーがどのくらいいて、その何割が購入したのか、これは、普段の雑誌の販売部数と、ムックの販売部数を比べればだいたいわかります。
私のように雑誌は一切買わない、立ち読みもしない、というユーザーはそんなに多くないという前提で無視してみます。
で、私が考えたことは、スピーカーユニット複数使いの面白さを伝えることです。
私は以前には、スピーカーユニットの複数使いはしていませんでしたが、大阪のMさんとお付き合いするようになってから、この面白さを知りました。
それまでは、トーンゾイレとか、横に2つ並んだバックロードホーンとかしか知りませんでしたが、Mさんが実際に作った音を聞いて複数使いの意味が分かるようになりました。
正直言ってトーンゾイレが、家庭での使用に大きな意味があるとは思えません。
横並びのバックロードホーンにしても、大きなユニット使えば済むという意見もあります。
ところが、複数使いの音場型だけは、ひとつのスピーカーユニットだけでは、ぜったいにできない効果があります。
昔の長岡先生のモデルを引っ張り出して作ってみるというようなのも効果的でしょう。
販売開始する前に、雑誌でそういう特集をすれば、間違いなくやってみたい人が出るはずです。

やっぱりたくさん売ったほうがいいと思います。
これだけでも部数はもっと増やせるのではないかなあ?


[PR]
by mcap-cr | 2018-09-21 07:20 | 音場型 | Trackback | Comments(2)
UP4Dは、片チャンネルに4個のスピーカーユニットが4方向に段違いに付いています。
そのなかで一応、頭の中で考えた基本パターンがあり、それを中心にして試聴していました。
前回の試聴記では、部屋が狭いための問題点を考え、基本形とは違う配置でも聞いてみました。
製作したUP4Dは、左右対称です。
配置は左右非対称にできますが、非対称にすると精神衛生上よろしくないので、左右対称配置という原則だけは維持することにして(たぶん左右非対称配置でも目をつぶって聴くとそれが良かったりする可能性も高いと思うが)試行を進めてみました。
前回の配置を振り返ります。

a0246407_09145030.png
前回は、一応上記A、B、Cは聞いてみました。
基本形のAに対し、Cのほうがいいのかもしれないと思うようになりました。
図では分かりにくいので写真にとってみました。
以下、スピーカーコードは、差し込むだけなので、撮影のために外してあります。
コードを外すとすっきりしますね。
ちなみにアンプは、写真のラックの左上に置いてあるLXA-OT1(100円ショップで購入した透明ケースの中)を使っています。
LXA-OT1は、バランス接続ですが、負荷4Ω仕様なので、付属の電源でも方チャンネルあたり仕様値である5W近くは出るかもしれません。
a0246407_17575862.jpg
これが基本配置(A)です。
左右を入れ替えると(B)、
a0246407_17585100.jpg
これでもいいですが、メリットは感じませんでした。
いいと思った配置(C)は、下記のものです。
a0246407_17590567.jpg
内向きのユニットは基本形と同じ、外向きのユニットが基本形よりも200mm高くなり、後方内向きのユニットが基本形よりも200mm低くなります。
こうやって見えているユニットを遠ざけると良くないことが起こりそうですが、実際にはそういうことはありませんでした。
全部で8型の配置のうち3つを前回までに試しました。
続いて、見た目の良くないものから並べていきます。
a0246407_17592691.jpg
コードは撮影のために外してありますが、スピーカー端子が正面から見えるのはちょっと格好悪いです。
なんか、猛烈に悪そうな配置です。
確かに音像は上にシフトしますが、よく聴いている東京文化会館小ホールでの生演奏と比較すると別に悪くありません。
次は、
a0246407_17592093.jpg
端子は外向きなので側我慢できるルックスかもしれません。
見た目は良さそうですが、これも決して変な感じはしませんでした。
次のはどうでしょう?
a0246407_17583432.jpg
別に問題なし...
では次のは?
a0246407_17582429.jpg
同じく問題なし...
a0246407_17581535.jpg
これもいいんじゃない?

私の基準はコンサートホールの音場です。
特に最近は、東京音楽コンクールをずっと聴いてきて頭の中にホールの音が生々しく残っています。
40cmとかの大型コアキシャルでは、コンサートホールの音場は再現できないので、自分には興味の対象外で、小型のフルレンジを使ったシステムでなければ、音場の再生は出来ないだろうと考えています。
このシステムの配置は、生を基準に考えると、どれでもいい感じでした。
深く考えないのが良さそうです。


[PR]
by mcap-cr | 2018-09-18 06:57 | 音場型 | Trackback | Comments(2)
2018年9月24日のオフ会で発表する音場型の新作(マイナーチェンジ版)の試聴を続けています。
この2号機は、1号機と同じコンセプトで作っているので、スピーカーユニットのレイアウトも同じで考えていました。
しかし、試聴してみると、全く同じ感じにはなりません。
そこで、レイアウトを試行錯誤しています。
まず、前回の写真を再掲します。
a0246407_08392604.jpg
部屋が狭いので、左右の間隔が930mmしかありません。
小型フルレンジ一発のシステムだったらこれで良いのですが、音場型のUP4Dにはこれでは狭すぎます。
オフ会の会場だったら2m以上の間隔を保持できて有利ですが、狭い部屋では無理な話です。
狭い部屋で聴く場合には、自分がスピーカーシステムに近付いていくと、音場効果が劇的に増しますが、これもレイアウトを変更できないので無理です。

部屋が狭いということは、自由なレイアウトを阻害するし、物の保管場所も同じところに詰め込まなければ収まらないのでどこにしまったのか分からなくなりいいことがありません。

余談ですが、物を増やしたくないので、自己所有の本はほとんどスキャンして捨ててしまったし、新しく購入した本は、まずスキャンしてから読むようになりました。
本当だったら、LPレコードもコピーして廃棄するほうがいいのかもしれませんが、アナログ情報は簡単にはいきませんね。
CDだったらコピーしても劣化しないので、コピーして廃棄できそうですが、ジャケットとかに価値がある訳でこれもなかなかやりにくい話です。

話がそれましたが、UP4Dの場合、左右の間隔を広くとったほうがよく、また、左右の感覚が大きく取れないばあいには、近付いて聴くと効果が得られます。

それだけでは面白くないので、ちょっとした試行をしてみました。
下の図は、UP4Dの配置パターンをいくつかまとめたものです。
配置パターンは全部で8ありますが、全部やっても何かわからなくなるので、今回は下の図の3例、A~Cを比べてみました。
矢印はスピーカーユニットの向いている方向(法線方向)を示します。
斜め上向きに書いているのは斜め後ろ向き、斜め下向きが斜め前向きです。
a0246407_09145030.png
Aが基本配置です。
これの左右を単純に入れ替えたのがB、さらに90度回転させたのがCです。
左右の間隔を大きく取れる場合は基本配置で良いと思いますが、左右の間隔が930mmでは何らかの工夫が必要です。
まずは、Bです。悪いことは何もありませんが、良くなったという感じでもありません。
では、このまま回してみます。
90度回すCの配置になるというのは当然のはなしですが、回してみて初めて気付きました。
見た感じでは良さそうです。
音を聴くと確かに上下方向の広がりが増しました。

ここで考えてみると、長岡先生もメーカーも同じユニットはなるべく近く並べて配置していました。
無意識に同じスピーカーユニットはなるべく近く配置するという刷り込みが入っていたのだと思います。
これに敢えて逆らったのがUP4Dではありましたが、結果として、思想の根底にユニットは近付けるという刷り込みが抜けていなかったようです。
Cの配置にすると、前向きのユニットが上下に400mmも離れているので見た目の違和感が大きいです。
ところが音の違和感は全くありません。

長岡先生は、常識の誤りをいくつも否定(誤り→指摘)ていましたが、長岡先生が否定しなかった常識にも誤りがあったりするようです。

新しいUP4D-PR ver.2を使ってみて、オーディオの常識の根拠は必ずしも十分でないことにまたまた気付かされました。


[PR]
by mcap-cr | 2018-09-17 08:40 | 音場型 | Trackback | Comments(2)

UP4D-PR VER2構想

オフ会に合せて作ろうと考えていたUP4D-PR ver 2の構想ができました。
縦に2つ割りで、着脱式フランジで組み立てる方式です。
最低周波数は50Hz+で低音の音圧はダラ下がりになると思います。
低音を十分に出すべくMCAP-CRにしたものを作りましたが、低音の音圧上昇とは引き換えに、音場感が後退しました。
この方式は、単純な筒で、最初のモデルに戻っています。
最初のモデルと違うのは、スピーカーユニットを取り付ける都合上少し太くなったことと、持ち運びのために2分割になったことです。
分割できないと、運ぶのが大変です。
スピーカーシステムは半分以上空気が入っていますが、畳むことができないので、図体がでかくなります。
しかも無駄にサイズが大きくなるのは避けてたいところです。
ということで、こんな設計になっています。
結局基本に帰るのがいいのかな?
a0246407_12185685.png
単独では低音不足ですが、そういう欠点を補って余りある音場感が出せるはずです。
スピーカーユニットにはStereo紙ムックに付属する製品を使う予定ですが、本当は、もっと安くていいのもあるはずです。

図面を見ていたら、爪付きナットが山程必要なことに気付きました。
接合フランジ部分だけで、1箇所16個。
接合フランジは左右で4箇所必要なので、それだけで64個。
スピーカーユニットの取り付けにも爪付きナットを使えば、1箇所5個✕8本=40個。
それに、接続端子用に8個。
全部足すと、112個。
爪付きナットは不良が多い場合があるので、不良率を20%とすると、112÷0.8=140個。
アマゾンで、31個/パックを6パック=186個注文しましたが、それでは足りないかもしれません。
スピーカーユニットのほうは、爪付きナットを使わないほうが良さそうですね。
フランジのナットは、爪付きではなく、フランジナットでもいいのかもしれませんが、そうすると組み立てに時間がかかります。
オフ会用に持ち運ぶことを考えると、なるべく簡単なほうが良さそうです。

8月は工作月にして、一気にやってしまおうと考えています。




[PR]
by mcap-cr | 2018-06-07 19:40 | 音場型 | Trackback | Comments(6)

やっぱり音場型

自分がオーディオマニアであるかどうか、自分はマニアではないと思っていますが、それでもオーディオとのお付き合いのキャリアは40年以上あります。
中学生くらいから興味を持ち、市販品をいろいろと見てきました。
高級オーディオは憧れで、たまに、よその家で高級オーディオの音を聞くと、いいな、と思っていました。
高級と呼べるかどうかは別として、その当時での中級より少し上のクラスに手を出したこともありますが、音は少ししか良くならなかったので、それからは、高価格路線からは撤退しました。
高級と云うほどでもなく、英語で云うと、"above average"くらいの感じでしたが、日本語だと似たような表現が見つからないですね。

自分にとって高価格路線には意味がないと悟ったのは、昨日書いたように1本200円のユニットを8本と、屋外の柵用のボロボロ杉材で作ったUP4D-PRというシステムの音を聞いてからです。
周波数レンジは広くないものの、高級オーディオではあり得ないリアルな音場感で、2本で5000円もしないシステムでこんな音が出るのに、ん百万、ん千万の装置があるなんて世の中狂ってる(個人の感想です)と思いました。

そのユニットが今は入手困難になってしまったので、別なものを時々仕入れていますが、もっといいのは見付かっていません。
今度見つけたら100本くらい買わなきゃ...

と、ひたすら低価格路線なのですが、寿司ネタの味が価格では決まらない(ダメな寿司屋では何をやってもダメですが)のと似て、スピーカーユニットという素材にも、低価格で美味しいのがあるのが事実です。
安いスピーカーユニットは、多くの場合、フレームに難がありますが、そこは知恵と工夫で乗り切るとして...

と、kenboさんのブログを読んでいたら、こんな記事が...

2018年stereo誌付録・・・5cmから8cmに・・・???

アマゾンに4セット発注してしまいました。
高いといえば高いのですが、品質が良さそうだし、買う人が多いと思うので...
Fostexよりはだいぶ安いので、まあ、いいでしょう。
3セット以上注文するとポイントアップのクーポンが使えるそうです。

考えているのは、基本に戻ってUP4D-PR型です。
家に置いて使うのですが、音の良い部屋で聞かせて頂くことも考慮して、分割型で作ってみたいと思います。
それと、サブウーファーも作れれば作ってみたいと思います。

手をかけてカネをかけるとどんどん悪くなる、というのが今までの経験なのですが、それでもやることに意義を感じるのが趣味のようです。






[PR]
by mcap-cr | 2018-05-28 19:58 | 音場型 | Trackback | Comments(2)
私の実家は千葉市の外れにあって、おそらく千葉市内の住宅地の中の最安地帯です。
駅は四街道なので、
- 列車がすくない(当時は1時間に2本、しかも5分違いなので、実質1時間に1本しか列車が来なかった。今は普通の1時間に2~3本位で、ときどき成田エクスプレスが止まるというよくわからない設定)。
- JR(当時は国鉄)しか使えない(今も)。
- バスがない。
- 駅から遠い。

これに加えて、中学校は近いところで4km離れていました。
近いほうの中学校に行く交通手段がないので、結局、遠い四街道駅まで行って、そこから1時間に実質1本の列車に乗り、更に東千葉駅で降りて、そこから徒歩6~7分の中学校まで通っていました。
今考えると、この建売買わされたって、詐欺レベルだろうと思います。
父親が働いていた会社の子会社の物件だったので、従業員に売り付けたのでしょう。
いまは、インターネットで情報が手に入りますが、当時は、インターネットが無かったので、情報を普段から仕入れておかないと、こういう羽目に陥りました。

で、結局、今母親が相対しているのが、その不便さです。
自動車を運転しているうちは良かったですが、自動車に乗らなくなったときに、家を買い替えるべきだったと思います。

これを買った頃の親の懐事情を推察してももっとましな物件を買えたはずで、どうしてこんなところを買ってしまったのか。

まあ、そういう恐ろしいほど不便な場所にある家ですが、面積だけはそこそこあって、オーディオ趣味には適していないわけでもありません。
母親がCDを聴けるようにと、ポータブルCD、LXA-OT2をケースに入れたもの、UP4D-PRシステムを居間に置いています。
トータル2万円(7割以上がポータブルCDプレーヤーの価格)しないくらいのシステムですが、この音がとても好ましいです。
UP4Dについては、オフ会でも鳴らしています。

音場再生UP4D型


CDとアンプはさておいて、これ以上の音は、もう一生出せないだろうと思います。
低音が出ないとか、そういう問題はありますが、それは、サブウーファーでも付けて修正すればいいだけで、このシステムの音は、私が作った中ではずば抜けているし、他所でもこんな音は聴いたことがありません。

当時は懐事情が苦しかったので、最安の1本200円のユニットを8本(いまはもっと高くなったようで、すしネタの時価みたいな感じですが)、板は、屋外の柵に使うようなものを、じっくり乾燥させて使用。どれだけ削っても、ささくれが取れない安物の杉材。
割れて隙間もある状態。
自作マニアからすればどうしようもないものですが、室内楽の音場は、まるで、その部屋にいるかと錯覚するようなリアルさで、しかも、ど真ん中で聴く必要もなく、弦楽器も声楽も美しい...と。
高級オーディオの音っていったい何なの?
というほどです。

やっぱり、音場型がステレオ再生の基本なのかな?

上記は、個人の感想です。
ほかの方の満足を保証するものではありませんので、念のため。
ただし、マネして失敗しても大した出費ではないです。


[PR]
by mcap-cr | 2018-05-27 19:50 | 音場型 | Trackback | Comments(2)

音場型のまとめ(4)

音場型のユニットレイアウトで分類したUP4D/5Dは、以下の条件によって効果が出るようです。
(1)各スピーカーユニットが別の方向を向いている
(2)各スピーカーユニットの高さが違う
(3)いちばん上のユニットといちばん下のユニットとの高さの差は、大きくとるほうが効果的である。
その他に、注意すべき点もあります。
(4)同じモデルまたは能率の同じスピーカーユニットを使いそれぞれへの入力電圧をインピーダンスで割った値が同じになるような接続方法にする。
基本的には、シリアル接続とパラレル接続の組合せに、必要があれば、インピーダンスの違うユニットを使ったり、抵抗を入れたりします。
かつては、同じモデルの16Ωバージョンとかがあったので、良かったのですが、現在は、8Ω以外がすくないので、できるだけ偶数使いにして、シリパラ接続で、総合インピーダンスを4~16Ωの間にするようにします(普通のアンプの場合)。
OTLアンプを使っている人なら、インピーダンスは、更に高くなる接続方法にすれば良いです。

どうして、たったこれだけのことで、生と同じような音場感が再現できるのか、理由は以下のようなものでしょう。
(1)実際の楽器は、前だけでなく左右や後方からも音が出ているので、スピーカーユニットもあちことを向けるのが理にかなっている。
(2)演奏会場には、壁などからの反射音が多い。UP4D/5Dなら、あちこちを向いた再生音が壁や天井から効率的に反射してくるので、演奏会場の音響に似てくる。

小口径フルレンジ一発のシステムでも音場感は良いのですが、こちらは、音響的には説明が難しいと思います。
UP4D/5Dは、感覚的にもわかりやすく、リスニングポイントを固定して集中して聴く必要もないので、優れた音場型といえると思います。
電気的に位相をいじったりすることもないので、どのようなアンプでも使えます。

その他の特長は、ローコストなことです。
超々高級品のFostex FE83Enとかを使ってUP4Dを作っても、スピーカーユニット代は3万円ほどで済みます。
私が使っているような安価な汎用品なら、2000円以内です。
ジャンク品なら、1200円だったりするのですが、だからといって、ローエンドサウンドではありません。
こういう再生音は市販のシステムにはないものなので、価格帯がどのあたりに相当するというようなことはいえませんが、オーディオに興味がなく、演奏会に頻繁に通う人から見れば、相当な高級品を上回るパフォーマンスに聞こえるかもしれません。
もちろん、目隠ししてしまえば、市販品の序列もズタズタになるので、更に激しく価値観を破壊してくれるでしょう。

UP4D/5Dは、長岡先生のように刺激的なタイトルを付けたい方式です。
刺激的なタイトルを付けると問題がありそうなのでやめておきますが。



[PR]
by mcap-cr | 2017-08-31 00:00 | 音場型 | Trackback | Comments(0)

音場型のまとめ(3)

さきほどは、東京音楽コンクールピアノ部門の決勝戦を聞きに行きました。
いろいろと書きたいことがあるので、明日書きたいと思います。

本筋に戻ります。
UP4Dは、スピーカー再生技術研究会2014年のレポートの中にある音場型共鳴管というレポートのとおりですが、ここでも、その後の経験を加えて補筆したいと思います。

UP4D/5Dが上記に挙げた他の方式と違うのは、スピーカーユニットが段違いになっていることです。
それまでは、全て同一高さに配置してあったので、広がり方が平面的でしたが、この段違い(Unparallel)の効果は、立体的な拡がりを実現しました。
点音源を目指した小型フルレンジ一発のシステムは、頑張って聴けば、立体的にも拡がったように感じられますが、平面上に並べたシステムは、頑張っても平面上にしか並ばない感じです。
ただし、それが悪いのではなく、QNDRなどは、自分が動いても、どこで聴いても同じような音響効果を発揮するという利点がありました。

UP4D/5Dは、頑張って聴かなくても音場が前後左右上下に自然に拡がります。
演奏会で聴く音場に最も近いのはこのタイプです。
下にUP4D/5Dの基本形を書きました。
a0246407_12232679.png
リスナー側が一番低く、手前の外向きがその次、後側内向きがその次、後側外向きが一番高い、という順番に配置しています。
他の方向を向ければ高さの順番を変えられるのですが、最終的に良いと思ったのが上記の順番です。

次に続きます。


[PR]
by mcap-cr | 2017-08-28 00:00 | 音場型 | Trackback | Comments(0)

音場型のまとめ(2)

前回から引き続き、QNDR型という方式について書きます。
最初にモデル図を書きます。
a0246407_16353658.png
黒い矢印が、音波の発生方向で、緑の丸がリスナーを示します。
聴いてみたところ、音は悪くないが少しソフトな感じです。
代わりに、どこで聴いても遜色ない音場感で再生できるという不思議な方式になりました。

QNDRにはそのパクリ元のモデルがあります。
二等辺三角形上にスピーカーユニットを配置したNDRという方式がありますが、これでは工作が難しいので、簡単に出来ないかを試してみたのがQNDR方式です。
NDRは、赤い三角形の頂点(辺ではない)に、スピーカーユニットを配置する方式です。
箱としては、上の赤い三角形を上下にひっくり返した三角形のような断面になります。
オリジナルは聞いたことが無いのですが、松さんによると、広く深い音場感を実現していたのだそうです。

さて、QNDRは、というと、前記のとおり、ソフトで、リスニングポジションを選ばない不思議な効果を得られたのですが、NDRとは全然違う音場感になりました。
QNDRは、アトリエとか、音響と関係ない展示会で、BGMを鳴らすのに優れた方式と思います。
スタンドの上に置いてもいいですし、天吊りでも効果があるでしょう。

実にオーディオ的な音場で、生とは違いますが、これはこれでおおいにアリという方式といって良いと思います。

最終的に行き着いたのが、UP4D/5Dという方式です。

次に続きます。

東京国際音楽コンクールの情報を再掲しておきます。
ピアノの決勝は日曜なので、いける方も多いと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■第15回東京音楽コンクール■■
http://www.t-bunka.jp/concours/index.html

■本選(大ホール)
8月27日(日)17:00開演 ピアノ部門
指揮:梅田俊明 管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
http://www.t-bunka.jp/stage/host_10164.html

8月29日(火)18:00開演 木管部門
指揮:山下一史 管弦楽:東京交響楽団
http://www.t-bunka.jp/stage/host_10165.html

8月31日(木)18:00開演 弦楽部門
指揮:角田鋼亮 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
http://www.t-bunka.jp/stage/host_10166.html

料金(税込):自由2,000円 ※各種割引あり
※当日券は開演1時間前より販売します。

ピアノの本戦は、次の日曜なので今回は行こうと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第15回東京音楽コンクール 本選
 ピアノ部門出場者(第2次予選出場順)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノ・ヒソン NOH Heeseong
【本選演奏曲目】
 S.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18

太田 糸音 OTA Shion
【本選演奏曲目】
 S.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18

丸山 晟民 MARUYAMA Akihito
【本選演奏曲目】
 L.v.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37

原田 莉奈 HARADA Rina
【本選演奏曲目】
 S.ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
第15回東京音楽コンクール 本選 木管部門出場者(第2次予選出場順)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
伊藤 優里(フルート) ITO Yuri, Flute
【本選演奏曲目】 C.ニールセン:フルート協奏曲

竹内 久力(クラリネット) TAKEUCHI Kuri, Clarinet
【本選演奏曲目】 L.シュポア:クラリネット協奏曲第4番

ヘルバシオ・タラゴナ・ヴァリ(クラリネット)
 Gervasio TARRAGONA VALLI, Clarinet
【本選演奏曲目】 L.シュポア:クラリネット協奏曲第4番

アレッサンドロ・ベヴェラリ(クラリネット)
 Alessandro BEVERARI, Clarinet
【本選演奏曲目】 L.シュポア:クラリネット協奏曲第4番

安井 悠陽(ファゴット)
 YASUI Yuhi, Bassoon【本選演奏曲目】
 G.ロッシーニ:ファゴット協奏曲

8月29日(火)18:00開演東京文化会館 大ホール指揮:山下一史管弦楽:東京交響楽団

x━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第15回東京音楽コンクール 本選
 弦楽部門出場者(第2次予選出場順)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

荒井 里桜(ヴァイオリン) ARAI Rio, Violin
【本選演奏曲目】
 P.I.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35

パク・ハヤン(ヴィオラ) PARK Hayang, Viola
【本選演奏曲目】
 P.ヒンデミット:白鳥を焼く男

三井 静(チェロ) MITSUI Shizuka, Cello
【本選演奏曲目】
 R.シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129

エリナ・フアスキトゥディンオワ(チェロ) Elina FASKHITDINOVA, Cello
【本選演奏曲目】
 D.ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107

チョン・ウチャン(チェロ) JEONG Woochan, Cello
【本選演奏曲目】
 D.ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107

8月31日(木)18:00開演
東京文化会館 大ホール
指揮:角田鋼亮
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

※本選の出場順は確定後、ホームページで発表します。
http://www.t-bunka.jp/stage/host_10166.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


[PR]
by mcap-cr | 2017-08-26 00:00 | 音場型 | Trackback | Comments(0)

音場型のまとめ(1)

9月23日のオフ会が近くなってきました。
今回は、あまり堅苦しいことのない自由な遊びという感じなので、いままでいらしたことのない方もいらして頂けますと、お楽しみいただけるかもしれません。
オフ会のお知らせ

今回も私は音場型のPUP5D-CR ver.2を持参したいと思います。
ということで、音場型について、少しコメントしたいと思います。

音場型はいままでいろいろと試してきました。
(1) スピーカーマトリックス
(2) マトリックススピーカーの変形
(3) メカニカルマトリックス
(4) NDRを簡素化したが、全然違うものとなってしまったQNDR
(5) UP4D
(6) (P)UP5D

(2) - (6)は、結果として自分のオリジナルです。
(4)は、パクれなかったパクリですが。

このなかで、効果の最も大きかったのが(5)と(6)です。
QNDRは、スピーカー再生技術研究会のサイトにPDFでのレポートを載せているので、そちらも併せてご参照ください。リンク先のいちばん下です。

まず、簡単なのが、メカニカルマトリックスで、この例には、同じページの2011年のレポートにある"Die Bremse"というのがあります。
これは、メカニカルマトリックスという方式を試したかったのではなく、PETボトルのチャンバーを作って振動させたら面白いかも...
というところから始まりました。
結果として、意外な音場効果が得られたので、後に、メカニカルマトリックスと勝手に命名しました。
メカニカルマトリックスというのは、ひとつの空気室に左右のスピーカーユニットを取り付ける乱暴な方式です。
右のユニットの裏側からは逆相の成分が出てそれが、左右の振動板を通して漏れてくるので、結果として左右の逆相成分がそれぞれに追加されて結果としてマトリックスのようになる方式です。
意外にちゃんと左右別れて聴こえるので、最もエコノミックなマトリックス方式だと思います。
a0246407_16354323.png
上の図は、メカニカルマトリックスのアイディア図を書いています。
白抜きが逆相で、図の中に書き込んだ通り、反対側の逆相成分が漏れてくるので、マトリックススピーカーのような効果が得られたみたいだ、という方式です。
つぎは、QNDR型という方式について書いてみたいと思います。





[PR]
by mcap-cr | 2017-08-25 00:00 | 音場型 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR