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カテゴリ:オーディオ一般( 247 )

自作でハイエンドは目指さない

このブログでオーディオの話題を多く書くせいか、最近は、いろいろのページの広告の中に大山さんの音工房Zの広告が多く表示されます(リンク:ハイエンドスピーカーの自作方法)。
大山さんのところは自作でハイエンドクォリティを目指しているので、そういう広告のようです。
私は、メルマガでどういう商品を開発しているかなどを読めているのでおおよそどんな感じかは想像できます。
ちょっと前にメルマガでは、8cmのキット品と高級スピーカーシステムの好みをブラインドで選ぶ試みを実施していました。
このブログにもちょっと書いたのですが、結果は、自作小型フルレンジシステムに有利なソースを並べても高級大型システムにはちょっと敵わなかったというところでした。
ハイエンドと一口に云っても様々で、音が良ければいいのであれば、自作のほうがコスト/パフォーマンスを上げられる場合が多いでしょう。
自作の場合、個々の部品が割高になることを除いても、利益を乗せる必要がないし、自分の好みの音にまとめられれば勝ちですから、ハイエンド価格の商品に自作で勝ってしまうのは別に珍しい話ではありません。
測定してレスポンスをフラットになるように調整すれば、ハイエンドよりも良くなるのは当然のことなのかもしれません。
私は部屋がしょぼいので挑戦する気はありませんが、ずっと高価な商品よりも好みの音で鳴らせているので、それ以上追求する気にもなれません。

それに、住まいの近くには、東京文化会館や藝大奏楽堂などがあり、そちらで質の良い生演奏をオーディオよりもずっと安価に楽しむことができ、こちらのほうが最高に贅沢だと思います。
オーディオは、ハイエンドであっても所詮オーディオ、生演奏のように集中して聴くには訓練が必要です。
オーディオの音が生演奏に絶対に勝てるのは、生がPAの場合でしょう。
それでも、オーディオでは現場の緊張感やノリは生に及びませんが。
生で聴くのは、その場の空気を感じるのが目的の一部(ほとんど?)なので、これはオーディオでは無理な話です。
クラシック系をPAで聴くのは萎えますが。

大山さんのレポートは、メルマガに書いてあった内容をまとめたようなもののようで、ちょっと興味を引きます。
目次の一部はこんな感じです。

図面1. 5000円のフルレンジでも高域だけなら300万のスピーカーと互角に戦える(1万円コース)
図面2. 音工房Zが一番力をいれてきた小口径バックロードホーンの図面(5万円コース)
図面3. 400万のハイエンドスピーカーに使われた高級ユニットで2wayを組む(20万コース)
図面4. ハイエンドに必須のローエンドを出す大型ウーファーを使った3way(30万コース)
サブウーファーの自作・運用
スーパーツィーターの自作・運用


バックロードホーンの図面はどうなのかなあ?
図面を見て自分で作ってみようという人は、そのとおりには作らないような気がします。
400万円のスピーカーシステムはハイエンドか?確かに高価ですがどうでしょう?もっと高価なのもたくさんあります。
定価400万円だったら部品だけのコストなら10万円以下でしょう。
バブル期より少し前の99,800円のシステムのほうが高級かもしれません。

こう考えてみると、ものすごく高価なシステムの音を、自作で超えるというのはかなり現実的な選択肢なのかもしれません。
現に、スピーカー再生技術研究会のオフ会で音を聴くと、価格と音とのミスマッチに狼狽えます。
慣れましたが。
これは、会場の音響が良いということでもあるので、自宅で聴くのとは音が全く違います。
それでもこういうところで鳴らせばハイエンド製品といい勝負ができるでしょう。

これってまた登録したらレポートが読めるのかなあ?


by mcap-cr | 2019-08-20 05:36 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

隅田川花火大会をテレビで見る

先週のことなのですが、小田急線で人身事故があり電車が遅れました。
駅の改札をくぐったときに、ちょうど赤い色の担架が運び出されていきました。
命を粗末にするのはいけません。
生きていて、いいことがあるというのも本人だけのことではなく、別の人にもきっといいことがあるのですから。
むしろ繊細な人ほどちゃんと生きていくことが世のため人のためになるのだと思います。


昨日は、台風が日本列島に上陸しましたが、隅田川の花火大会は、危機一髪逃げ切りました。
隅田川の花火大会は、毎年この時期に開催しています。
私も以前は、花火を鑑賞できるところに住んでおり、自宅のベランダから鑑賞したりしていました。
その後もうちょいましな面積を求めて引っ越した現在の自宅では、遠くに音が聞こえるだけで全然見えませんが、テレビ東京の中継によってむしろ楽しめるようになったのかもしれません。

オーディオマニアでは、花火の音をオーディオチェックに使ったりしますが、花火の音はダイナミックレンジが広いので、ヴォリウム操作を間違えるとスピーカーユニットが飛んでしまいます。
テレビ中継の場合にはダイナミックレンジを圧縮しているということもあるでしょうが、語りとか他の音が比較対象にできるので、スピーカーユニットを飛ばしてしまうことはありません。
この時期になるといろいろな地方の花火大会を中継するので、録画して見たりします。
中には三尺玉、四尺玉といった爆弾級の花火を上げるところもありますが、隅田川でやると大事故になる危険性があるので、隅田川ではそこまでやりません。
では、そういう巨大花火の中継が面白いかと云うと、これが、全く面白くありません。
まず、花火の音を聴きたくてもBGMとかを流されると完全に興醒めだし、語りの音量が大きいのにも萎えてしまいます。
テレビ東京の隅田川花火大会の中継のいいところは、語りの音量を抑えているところで、それによって、花火の音を相対的に大きくでき、楽しむことができます。
コマーシャルは相変わらずうるさいので、コマーシャルが始まると音量を下げに動きますが、スポンサーあっての番組なのでこれは仕方のないことでしょう。
ちなみに、私が居間で使用しているアキュフェーズのC-2000というプリアンプには、リモコンもあるのですが、操作を間違えてスピーカーを飛ばすのが嫌なので使っていません。

隅田川の花火の中継では、音もなかなかの質なので、遠く離れて花火を見るよりは生々しい音を聴くことができます。
スピーカーシステムは、Feastrex製5インチフルレンジの励磁型ユニットを使ったものです。
励磁型ということで電力を余分に使うのと、居間に置いてあるパワーアンプの消費電力が大きいので、このシステムはめったに使いませんが、やっぱり、このシステムの音を聴いてしまうと、他のユニットを使った音は残念に聞こえてしまいます。
何が違うのか分かりませんが、高域が全然違い、その違いがよく分かるのが、中継する人の声です。
花火の音も違いますが、むしろ中継する人の声のほうが違いが大きいと感じます。

花火の音は、よほどの高忠実度再生しない限り、40Hzも出ていれば十分納得で、近くにある3インチのシステムで聴いてもそれなりの迫力で楽しむことができましたが、人の声に変わったときに、こりゃ駄目だ...となってしまいます。
こういう違いは箱の違いによる差ではないので、スピーカーユニットそのものの差なのでしょう。
価格が3桁違うのを比較してもしょうがないですが、安い方でも比較しなければなかなかいい感じなのですが、何かの差があるのでしょう。

こういう音をジャンクユニットで出す方法はないのかなあ?


by mcap-cr | 2019-07-28 07:36 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

足し算型解決法/引き算型解決法

先日、録画していた『開運・何でも鑑定団』という番組を見ていたら、珍しくオーディオ趣味の人が出ていました。
トラックの冷蔵用の荷室(冷蔵庫?用語が分からない)をオーディオ用に改造してリスニングルームにしたとのことで、広くない空間に高価そうな装置がたくさん置いてありました。
家族に気を使わずに大きな音が出せるのがいいそうです。

その部屋を見ていてちょっと考えてしまいました。
『4畳半の部屋に38cm3ウェイ(4ウェイ)を置いてもいい』と書いていた加銅鉄平さんという方がいました。
それはそれで別にかまいませんが、問題は大きいでしょう。
私は38cm4ウェイにかじりついて聴きたくはありません。
38cmは38cmの使い方があるのであって、4畳半で使うというのは、実用性を考えたらどうなのかと思います。
狭い部屋で大型装置を使用しても、悪いことはたくさん思いつきますが、良いことは何ひとつ思いつきません。
オーディオと生演奏を聴く経験を重ねれば重ねるほど、音楽を聴く目的のためには、できるだけシンプルな方がいいと思うようになってきました。
ネットワークはないほうがいいし、アンプもなるべく単純な回路構成で、1台にまとめるほうがいい。
良かれと思って改善していくと別な問題が出てくるので、それを改善し続けていくのが旧来のオーディオマニアですが、結局、やればやるほど悪くなる部分が出てきます。
こうした改善により生じる必要悪そのものを取り去るのが単純化で、ある水準の品質のものに対して、技術的に何らかのものを足して問題解決するか、単純化して引き算で問題解決するか、そんな違いだろうと思います。
人間誰しも老いると耳の機能が低下しますが、その前にこういうことに気付けば、引き算型改善でコスト削減できます。
気付くのが遅いと、聴覚では判断できなくなるので、足し算型解決法しかありません。
超豪勢な装置を使うオーディオマニアが年配の人に多いのはこんな理由でしょう。

ある程度の品質のオーディオ装置を揃えると、あとは音の違いは部屋の違いになってきます。

豪著なオーディオ装置を揃えられる人は金銭的に豊かである

金銭的に豊かな人は、余分なものがない広い部屋を持っている

結果として良い音がする

このロジックをスキップして

『豪著なオーディオ装置はいい音がする』

としてしまうと、

『せっかくカネを掛けたのに音が良くならない』

『この装置が悪いに違いない』

となって、装置にカネをつぎ込み続けることになります。
ちゃんとしたメーカーの装置が悪いわけないので、部屋が同じだと装置を換えても期待通りの差が出ないことは多いでしょう。
途中で金銭的に豊かになって部屋が広くなればそこで気付くでしょうが、下手すると一生オーディオ貧乏になってしまうかもしれません。
何でも鑑定団にオーディオ機器が登場したことがあるかどうか分かりませんが、骨董品を集めすぎて家族が出ていってしまったりする話はよくあります。
オーディオでそうなるのだけは避けるほうがいいと思います。

『ボクの趣味、ひとから見れば、それで何?』
『ひとの趣味、ボクから見れば、それで何?』

趣味ってそんなもんなんですよね。


by mcap-cr | 2019-07-20 06:59 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

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ジョークのつもりはないでしょうが、ついウケてしまいました。

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という意味なのでしょうが、つい、矢印(自分が付けた)の先にある飲み物に目が行ってしまいます。
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衣料品の販売サイトのようですね。
このサイト、何故かモデルの顔を写しません。
見せたくない顔なのでしょうか?
顔出すと高いとか?

全然関係ないことを書いてしまいました。

先日、外国のある方から、38cmウーファーを使ってMCAP-CRを使ってみたいのだけど...
という問い合わせを頂きました。
そういうの大変だから密閉にして電気補正するほうがいいよ。
と回答していましたが、興味がありそうだし、広い家にお住まいで裕福そうだったので、私もシミュレーションしてみました。
最近は、Skypeで無料通話ができるので、週末に1時間ほど話し込んでしまいました。

38cmウーファーで、2副空気室、正直云って、こういう大きなユニットは使ったことがないし、今後も使うことはなさそうなのでどうやればいいのか悩みます。
Vasが200リットルなので、主空気室と副空気室の大きい方を100リットル、小さい方の副空気室を50リットルにして計算してみました。
小さいのと比べると、レスポンスの山がひとつ多いです。
ダクトを100mから200mmまで変えてみても、長さを50mmから90mmまで変えてみてもいちばん左の山の位置はあまり変わりません。
しばらく考えていたら、ウーファーの最低共振周波数であることに気付きました。
道理で何やっても変わらないはずです。
ウーファーって最低共振周波数の山がはっきり出るのですね。
しかも、これくらい大きな箱になると、ダクトの径が200mmでも全然大きすぎないようです。
いつも使っているような小サイズのフルレンジでのレスポンス解析結果と比べると、低域のレベルが中低域よりもかなり高いです。
これって、よほどしっかりしたミッドレンジがないとダメそうです。
ウーファー、しかも38cmにMCAP-CRの箱っていったいどうなのでしょう?
興味はありますが自分ではできません...

どういう音になるのか想像つきませんが、できたら感想を聞いてみたいとおもいます。



by mcap-cr | 2019-07-10 05:50 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

イタいオーディオ趣味は社会の縮図か

G20は順調に進んでいるようです。
『大阪城ガー!』
とありもしない問題をでっち上げようとした試みも失敗したようで、どこぞの大統領もしっかりと大阪城を背景に記念写真に収まっていますね。

まえに、イタいオーディオマニアは、神秘体験とプロパガンダよって現れたというようなことを書きました。
その中で、自身のない人ほど他人にすがるという意見も頂きました。
イタいオーディオマニアができてしまう理由は、そのように、『自分で決められない』ということに根本原因があろうかと思います。

自分で決められない、というのは、イタいオーディオマニア固有の特性ではありません。
社会を見回してみると、大企業のお偉いさんでさえも、自分で決める力がなかったりします。
ですから、その時々のマスコミの情報を元に海外進出を決めたり、海外人材に頼ったりする訳です。
失敗しても、『みんなやってる』とか『信頼できる情報が誤っていた』とかの言い訳を用意しておくことで、責任を逃れようということでしょう。
普通とは違うソースの情報をとって失敗したらきっと突き上げられるのでしょう。
ソースが誤っていようがなんだろうが失敗したら大怪我する前に修正すればいいはずなんですけどね。

こういうマスコミの刹那の情報だけに基いた決定では、遠くない将来に、負の遺産となって返ってきます。
たとえば、中国での反日の暴動がありましたが、こういうリスクは予め想定されていたはずで、そうなる前に撤退しなかったことによって被害を受けただけです。
こういうのは、『想定外』で言い訳完了なのでしょう。

また、そのときに痛い思いをしたはずなのに、撤退準備もせずにいて、結局今頃になってもまだ撤退できない、という会社があります。
別の名称を書くだけでヘイト認定されかねない国に工場を建設した会社も、判断の早いところはすでに撤退を開始していますが、まだ、何もしていない会社もあります。

そういう会社は、だんだん淘汰されていくでしょう。
この情報社会に新聞読んで先を予想していたのでは、もう社会の動きに着いていけません。
新聞を読むことは否定しませんが、この情報化社会に、マスコミ情報だけで意思決定するというのは、努力が足りないのでしょう。
現に、新聞には載っていないが、インターネット上ではとうに予想されていた通りに情勢が動いています。

骨董品の蒐集趣味なんかもオーディオマニアと似たところがあって、価格が高いと価値が高い、と思われがちです。
価値のない物を掴まされるのも、自分で決めないからで、自分がそのものの価値を決めるのであれば、好きなものを集められるので、たとえその中に偽物があっても、それはそれでいいのだと思います。

オーディオの場合には絶対的権威が存在しないので、本物とか偽物とかそういうことはありませんが、オーディオ店に勧められたままにその機種や効果のないアクセサリ類を高額で購入し、結局音の差はプラシーボ効果しかない、ということも珍しくないでしょう。

オーディオの場合、自分で決めることがどれだけ重要なのか、高価な機種と最安の機種とを、どちらが鳴っているか分からないようにして聴き比べてみれば分かることです。
その前に音量をきっちり合わせた段階であることに気付くはずなんですが。
それさえもしないで、巷の噂にすがる趣味はどうなんだろうと思います。


by mcap-cr | 2019-06-29 06:15 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

神秘体験

市会議員の小坪さんのブログを読んでいて、水利権という問題を知りました。
そういえば、子供の頃に聞いたことがあるような気もします。
水利権者というのがいて、新しく事業を開く人から水利権料(規模により数百万円)を徴収し、同意書がないと、市が水道をひいてくれないのだとか。
こういうのがいわゆるアングラに流れていくカネなのでしょうね。
こういうのを潰していけば特定野党が当選できなくなってもっと社会が良くなるのでしょう。

話は変わって、最近はテレビを見ないので分かりませんが、子供の頃は、矢追純一がUFOを追いかける番組などが特別番組として不定期的にありました。
また、ユリ・ゲラーのような超能力者がテレビでスプーンを曲げたりしました。
こういう神秘を扱う番組は娯楽として重宝されていたと思います。

自分はというと、UFOらしきものを見たことは何度かあります。
UFOは、なんだかわからない飛行物体のことですから、それが何か特定できた段階でUFOの要件からはずれます。
目の錯覚か何か分かりませんが他にも目撃談があったらしいので、正体不明のものだったのでしょう。
スプーン曲げは、手品だと思いますが、女房が自分の前でやってしまったので、妙な感じです。
その後は二度とやらないのでナニでしょうが。

コメントで指摘頂いて気づきましたが、オーディオの一部の趣味も神秘体験の寄せ集めなのだと思います。

- 変わるはずのない差を体験する(その前に予断があるのですが)。
- そして体験者同士で語らいあう。
- その体験がまさしく類似であった(証人発見)。
- オーディオ評論家もそういう記事を書いている(これは客観的だ)。
- 従って、その体験は真実である(洗脳結果)。

これって、自己啓発セミナーに似てるなあ...

尋問しながら、相手の秘密を当てるというトリックがあります。
質問の中にキーワードを仕込ませておいて、反応を見ながら確認していく。
こうやって絞っていくと秘密が当たってしまう。

占いというものもあります。
占いは、占って欲しいというバイアスのかかった願望からはじめるので、占星術者のことばを自分の心理に結びつけてしまいます。
結果として納得してしまう。
こういうのは、心理学的な説明を目にすることもあります。

オーディオにおいては、電線の違いなどがあります(特に電源線)。
こっちの製品は高域が...というと、話している相手もそう感じる方向に心理的にバイアスがかかるのでそう感じます。
科学的には、可聴帯域では特性はほぼ同じなのです。
従ってそんな一聴して分かる差がでるはずがありません。
頭の位置や方向をほんの少し変えただけでも、耳の位置においての周波数特性は変わります。
その測定可能な差が分からないのに、測定で判別できない電線の差を感じる。
これぞまさしく神秘体験で、神秘体験は、同じ経験を持つ人たちの中で増幅されていきます。
かくして超常現象が教義となった人たちがイタいオーディオマニアとして一般の人から乖離していく...

どうしてこうなったのでしょう?
オーディオ評論家がこの事実に気付いていないはずがありません。
長年こうした誤解の元にオーディオアクセサリというマーケットが構築されてしまったので、自分からは云えません。
だから、こういう商品を評論するのはやめておこう...
なんていう人もいるでしょうね。

技術的なことは、定量的に語れといわれます。
数値で表現することです。
これを電線に当てはめると、断面積、インダクタンス、キャパシタンスのようなカタログスペックになります。
電気抵抗率もあるし素材の純度も定量的ですが、音に関係するのは、結果として製品となったときの電気的特性です。
しかし、製品になってしまうと、素材の価格が何倍になろうとも可聴帯域では数値の差がほんの少ししか出ません。
そうなると試聴記として語るしかありません。
どんどん定量的説明から離れていきます。

ユーザー側が気付いて自主的に行動を改めるまでは続くのでしょう。
神秘体験を覆すのは大変そうですが、あと10年もすれば、こういうオカルトチックな話は科学的に完全否定されるでしょう。。


by mcap-cr | 2019-06-26 06:09 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

労働安全

最近完成したMCAP-CRタイプの新しいモデルは、9mm厚のラワン合板で作ったのですが、持ってみると重いです。
これを2つオフ会会場まで運ぶのは、結構きついです。

先日録画した和風総本家というテレビ番組を見ていたら、その中の職人さんの仕事に、建築現場で重いものを運ぶというものがありました。
労働安全について仕事で学んでいる人だったら、

『えーーー!!!!嘘だろおーーー!!!』

とツッコミが入る内容です。
おそらく、テレビ局には、抗議の電話が鳴りまくったでしょう。
まず最初に出てきたのは、1枚18kgの石膏ボードを1人で4枚運ぶ...
重いものはさらに続きます。
90kgの木材(角材系の形状)を1人で運ぶ。
しかも、持ち上げて肩に担いでいます。
いまどき、こんなのが労働基準監督署にバレたら即営業停止でしょう。
重量物の運搬は、会社によっても違いますが、たいていは20kgまででしょう。
いったい何倍の重量物を運ばせているのか?
こんなことをやったら間違いなく体を壊して50前には働けなくなります。
安全教育というのは、雇用者の義務なので、この職人さんも知っているはずです。
会社に損害を与えるためにテレビ局にバラしちゃったのでしょうか?
そもそも番組制作会社は、この状況を『凄いですね。』で片付けられると思ったのか...
知らないというのは怖いことです。
無知は罪なんです。

もう30年くらい前のことだと思いますが、ある評論家の先生(あいまいな記憶では、江川三郎さんだったかなあ?)が、オーディオ機器が重すぎるのは問題だと書いておられました。
アンプなんか、(当時の話)重いのになると、50kgにも達するので、オーディオ機器を扱う方が何人も体を壊してしまったのだそうです。
それには、雑誌の編集者も含まれていたといいます。
新製品が出るたびに雑誌社に運ばれてきて、それをセットして先生方に聴かせるのだから、重量物も扱うでしょう。

私が過去に購入した最も重い製品は、オンキョーのMonitor2000というスピーカーシステムでした。
1本40kg重もあり、運ぶのは大変でした。
しかも、表面に引っ掛かりがないので、手と製品との摩擦で持ち上げて動かさなければなりません。
オーディオ製品はやたらと重いくせに何故か持ち手が付いていません。
いまにして思えば、危険作業でした。
それと印象に残る製品で重かったのは、アキュフェーズのP-350というパワーアンプです。
製品重量25kg重ということだったので、アンプにしては軽いほうですが、それでも運ぶのは簡単ではありませんでした。
秋葉原の店の前でタクシーを拾って、自宅集合住宅前(当時は台東区小島)で降りて、エレベータで11階まで運ぶ、その水平移動だけでも辟易としました(台車がないので)。
本当にそんなに重い機器を買う必要があるのでしょうか?

アンプが重いのは、主に電源トランスによるものでしょう。
トランスが重い理由は、トランスが基本的に鉄製で、効率が悪いので、電流を多く流すには大きくしなければならないからです。
私の場合、片チャンネル150W(P-350のスペック)では絶対に運転しないので、意味もなく重いアンプを買ったことになります。
当時は、今のような知識も経験もなかったので、無駄なゆとりを求めた結果です。

いま、主に使っているLXA-OT1は、数十グラムですが、狭い部屋で使う分には問題ないパワーが出ます。
音源はラズパイでこれも数十グラム。
2.5インチのポータブルハードディスクは100gを少し超える程度でしょうか?
自分の場合、再生系は数百グラムで足りている訳です。
アンプは、LXA-OT1では、さすがにパワーが不足する場合が出てくるので、ヤマハのローエンドプリメインアンプA-S300(質量は9kg強)くらいはあってもいいかと思います。
スピーカーシステムは自作のMCAP-CRで、いちばん重いので、20kgを超えるかな?くらいです。
ただし、これは、細長くて持ちやすいし、ダクトに指を突っ込んで持てるので、Monitor2000よりも重量差以上に軽く感じます。

必要以上に重いシステムは、移動にも専門家を呼ぶくらいの覚悟が必要です。
自分で全部管理しようと思えば、安全上は1台10kg以下位に抑えるほうがよさそうです。
大きく重いのは、実用価値を損うということなのかもしれません。
小さく軽い、それで、所要の性能を満たせるなら、それがベストということでしょう。


by mcap-cr | 2019-06-19 05:39 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(6)

音響心理学?

自作スピーカーのほうは、すこしずつ進んでいます。
板の接着までは週末にできたので、帰宅後に、コーナーの角材を貼り付けていっています。
角材の貼付けは容易ですが、今回は12mmと細いため、部分的な曲がりが多くなり、ハタガネが数多く必要です。
結局1本に手持ちのハタガネを全部使ってしまいました。
方チャンネルずつ組み立てたら、あとは、一気に仕上です。
次の週末には何とか音が出せるかな?

頂いたコメントには、興味深い課題が多いです。
その中で、音響心理学、という用語にはつい微笑んでしまいました。
人間には五感があるといわれますが、その中でも、味覚や聴覚は、心理によって大きく変わると思います。
嫌なことがあると味なんか分からないし、考え事をしていると聞き違いなんかざらにあります。
視覚だって、緑内障の視野検査では、微妙な光も出てくるので、見えた気がして反応してしまうことだってあります。
聴覚は、本当にいい加減だと思います。

さて、下記のどちらが正しいでしょうか?

(あ)スピーカーケーブルの音に違いがあると感じる人は耳がいい。
(い)スピーカーケーブルの音に違いがあると感じる人は耳が悪い。

オーディオマニアの多くは、(あ)が正しいというでしょう。
このブログを読んでいる方は、案外(い)が正しいと思う人が多いかもしれません。
私は迷うことなく(い)を選びます。
本当に(あ)が正しいのなら、ブラインドテストで証明できるはずだからです。
耳自慢100名を集めてブラインドでケーブルの違いを当てさせる、そんなテストがあったら面白そうです。
こういうテストをやれば(あ)が正しいと実証できるのですけどね。
当たらない人は、試験のセットアップにあれこれケチをつけて結果を認めないだろうと思いますけど。

高級オーディオは、気休めの世界だと思います。
こうすればいいはずだ、という『はず』を積み重ねる。
そして、ひとつひとつの結果をリスニングで確かめていく。
ひとつひとつが心理的にいい影響を与えるので、結果としてどんどん音が良くなります。
結果としてオーディオ装置への投資が8桁にも達してしまう。
そんな世界だろうと思います。

そういう機器を売るほうはいったいどういう心理なんだろうと疑問を持ちます。
欲しがる人に売るのは簡単なのでしょうけど。
結果として勝った人が幸せになればきっと売った人は勝った人を幸せに導いていくのでしょう。
幸福の心理学、ということなのでしょう。

エンジニアリング・オーディオは、こういう幸福の音響心理学とは対極にあるのかあ?


by mcap-cr | 2019-06-12 06:29 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

目に見えていない部分

スピーカー工作は、手順を決めて複数製作だったら順序よくできるのですが、普通は単品の作成になるので、手順が微妙に違います。
また、板の反り方や誤差の多少、いろいろな要素で手順が変わってきます。
今回も、板の反りが大きかったので頭の中で考えていた手順ではできずに、サイドの板を同時接合できず、1枚ずつ接着することになり、時間がかかったので、今週末には完成しませんでした。
来週末には音が聞ければいいなと思います。

昨日、見えていない部分が重要だということを書いて思い出しました。
以前にヤマハのA-S300というアンプを壊してしまったことがあります。
メーカーに責任はなく、自分が100%悪い壊し方で、数年放置していました。
壊した理由は、自分が見えていない部分を知らずにいじったからです。
壊した後にhiro-osawaさんに教えていただいてすぐに理解したのは、パワーチップの温度を検出して過大出力を止める回路を意図せずに殺してしまっていたということです。
温度検出されない状態でいじってしまったので、パワーチップが焼けてしまったのでした。
こういう目に見えない部分は、知らなければ気を付ける方法がありません。
対策は、2つ考えられます。
アンプの回路についての講義を受講する。
大学の2単位くらいの講義であればだいたい問題ないくらいに知識を得られるでしょう。
ただ、そういう講義があるのかどうか知りません。
独学で勉強するというのもありますが、最初から独学というのは、相当頭が良くないと難しいと思います。
見た感じの技能を身につけることは独学でできても、自分で設計できてしまうくらいまで理解するには、やはり、学校などで基礎から勉強するのがいちばんでしょう。
もうひとつは、知らないことには一切手を出さないということでしょう。
しかし、それだと何もできません。
何かを学べば失敗は付き物なので、事故にならない失敗は成功するための糧だと思うのがいいのでしょう。

わたしは、いつも何か新しいことを始めるときには知らないことへの警戒があります。
上記のアンプも結果としては修理はできたのですが、(記事)、完全に理解している訳ではないものを触るのはおっかなびっくりで、できたら触りたくありませんでした。
元の状態に戻すだけでも、知らないと恐ろしいものです。
だからこそ何年も放置してしまった訳で、学ぶことはできたとも云えますが、いちばんよく分かったのは自分が知らなすぎるということでした。
アドバイスを頂いたhiro-osawaさんには、『もう怖くないでしょう。』と云われたのですが、正直云ってもう触りたいとは思いません。
温度検出回路があるということを知らなかったということは、他にもいくつもの重大な事実を知らないということです。

結果として、修理の行為は、焼けた方のパワーチップの抵抗測定による診断、ネジ回しとはんだ付けくらいになってしまうのですが、見えない部分に対する畏怖は、電気機器に手を出すことへの抵抗感になってしまっています。

でも、私のように恐れるを感じるのは、何も知らずに分かった気になるのに比べると何倍もマシなんです。

オーディオ機器が故障して修理に出すと、程度の大小にかかわらず万というお金が飛んでいきますが、最終的に行き着く行為は、診断のための測定とはんだ付け、関連するねじ回しくらいに絞られていきます。
知らない人は『なんでたったそれだけのことにそんなにお金がかかるなだよ!』なんていうことを平気で言います。
修理の専門家はその行為に行き着くまでにその何百倍、何千倍の時間をかけて、勉強し、経験を積み、修理部品の必要在庫を持ち、測定器を維持し、環境を整理して効率を上げているわけです。
それが、結果としてすごく無さそうな行為に見えてしまうというのは、自分が知らないからです。

自分の見えている部分だけに焦点を当て、見えていない部分を無価値として切り捨てた事例が、悪夢を現実にした民主党政権の事業仕分けでした。
『2位じゃ駄目なんですか』と言った外国人スパイの村田蓮舫というのがいましたが、こういう浅薄な知識しか持たない人間を国会に送り込んでは駄目です。
そういうショーに騙されるのも駄目です。
一位になれば見えるものが二位からは見えないんです。
日本で一番高い山の名前は知っていても、二番目に高い山の名前は知らない人がほとんどです。
二位なんかそんなものです。

自分に見えていない部分があることを認識し、見えていない部分が見える人に敬意を払い教えを乞う、そういう謙虚な姿勢がない人間に権力をもたせることがいかに恐ろしいことか、我々は民主党政権から学びました。
しかし、これでも教訓として認識できない人たちがいまだに人口の何割かいいるので、我々に悪夢の実現という拷問を与えた人たちが権力を持って国会に残っています。

声を大にして言いたいです。
『見えていない部分こそ真実だ』


by mcap-cr | 2019-06-10 05:44 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

オーディオマニア疲れ

私のメインサイトのリンクにも紹介しているPhilewebというサイトがあります。
私も、そこに登録して数年間使っていたのですが、次第に足が遠のき全然見なくなってしまいました。
先日ふと覗いてみると、アンプの音の差についての古い議論がありました。
提起していた人は、私もたびたび紹介しているオーディオの科学のサイトやスピーカー再生技術研究会のレポートを読んで、オーディオマニアの常識に疑問を感じたようです。

誤解がないように書いておきますと、アンプの音には違いがあります。
それは音色による差ではなく、電源の差というほうが良いでしょう。
アンプの理想は、下流側の機器(スピーカーシステム)が必要とするパワーを滞りなく供給することにあります。
電源がお粗末だと、パワーを出すためにコンデンサーが電荷をほぼ使い切ったような状態で、電荷が十分に供給するまでの間に、次の電荷大量消費の要求が来てしまうことがあるので、寸詰まりの音になります。
ダイナミックレンジの狭い音楽ソースばかり聞いていたら、こういう問題には遭遇しないでしょうが、遮音性能の良い広い部屋でダイナミックレンジの広い曲を聴いていたらこの問題が起きるでしょう。
また、パワーを必要としない小音量で聴いていればこういう問題には気付かないこともあるでしょう。

それでも、通常の使い方の範囲内で同じ音量で聴き比べた場合、アンプの価格が20倍であっても音の差は僅少で、聴きどころのツボを捕えきれないと聞き分け困難だったりする。
これが、スピーカー再生技術研究会の試験結果だったのだと解釈しています。
そのときに問題は、高価なほうのアンプのトラブルで音が出なくなってしまい、『ホテル・カリフォルニア』だけで終わってしまったとこです。
このソフトは、録音技師が意図的に特定の低音部に揺らぎを加えたということで、そこが、オーディオマニアの聴くポイントらしいのですが、私は『そのポイントが分からない装置って...』と思うので、これだけで終わったのは不満でした。
幸いにも、高価なほうほアンプがA級動作だったのに対し、安価な方はAB級だったので、パワーチップの温度が安定度が違うこれらの差が高域の違いとして現れたようで、ツボを抑えた人は聞き分けができていたようです。
ソフトは、聴き分けできそうなものを実際にブラインドでない状態で聴いた後に話し合って決めました。
後から別なソースも聴くはずだったのですが、高価なアンプの音が出なくなったので試験を中止せざるを得ませんでした。
後で聴くはずだったオルガンのソース(実質的なローエンドは32Hz)はどうだったのか興味がありましたが、オルガンはもっと聴き分けられなかったかもしれません。
こういうのはやってみないと分かりません。

後日談では、そのモデルには、そういう問題があることをメーカーも認識していたにもかかわらず、無償修理はしてくれなかったとのことでした。
仮にも高級オーディオメーカなのですから、認識している問題だったら、リコールして無償修理が正しい処置と思います。
問題の発生可能性が高いという不良を告知しないでおいて、保証期間が過ぎて問題が発生したら有償修理って随分立派なメーカーみたいです。
私が使用している数万円の東芝のハードディスクレコーダーでさえも、『問題が報告されたので、保証期間を延長します』というような手紙をもらったことがあります。
その高級オーディオメーカーは、どういう品質管理をしているのでしょうね?

書こうと思ったのはそういう問題ではなく、Philewebで問題を提起した方の書き込みがそこで途絶えてしまったことです。
『もういい。』ということなのでしょう。
アンプの差は、違いの出る条件を理解し、該当する使い方を想定して投資するならいいのですが、『高価だから音がいい』というのでは、その機器を設計・製造したメーカーに失礼ですし、その後に心理的影響だけで不満が出てきて死ぬまでずっと機器を買い替え続けることになるでしょう。
結果として、本来投資すべき部分に投資できなくなってしまいます。

こういう事実に気付くと、音の違いを自身のイメージに植え付けて右往左往する人とは会話が通じなくなってしまうのでしょう。
こうして、オーディオマニア疲れになり、段々と足が遠ざかるのでしょう。


by mcap-cr | 2019-06-06 06:22 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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