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バスレフ研究所 Personal Audio Laboratory mcap.exblog.jp

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


by MCAP-CR
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<   2019年 02月 ( 28 )   > この月の画像一覧

今週の月曜と火曜に、有冨萌々子さんと上田実季さんのリサイタルの記事を書きました(記事1記事2)。
その中で、口頭で説明頂いた楽器について、記述を間違えていたのが分かったので訂正しました。
詳細はプログラムに記載されていました。
1100年代って古すぎるような気がしましたがやっぱり聞き間違いでした。
ちゃんと確認しないで書いてはいけませんね。

正確には、当日演奏された楽器は、
(a) Ansaldo Poggi (1927 Bologna) 日本ヴァイオリン所蔵
(b) Pietro Antonio Landolfi (1773 Milano) 文京楽器所蔵
でした。

最初に(a)を聴いたのですが、この音は胴の共鳴の低域がチェロのように深く、高域もヴァイオリンかと間違えるほどの輝きを持った素晴らしいものでした。
1927年製造なので、楽器の中では新しいほうだと思います。
つぎに(b)を聴くと、低域が控えめで、高域も控えめな音に感じました。
その代わりに中域にアクセントがあって、いかにもヴィオラという、ヴァイオリンともチェロとも違う音でした。
自分の好みは、圧倒的に新しいほうの楽器で、こんなに素晴らしい音を奏でられるなら、もういにしえの銘器は要らないのではないかとさえ感じました。

楽器の差にはいろいろな意見があって、CD付きの書籍(紛失)を購入したことがありますが、収録したときの演奏者も場所も時間も(当然収録方法も)違うので、何を比較しているのか分かりませんでした。
今回は、同じ場所、同じ演奏者が、同じ日に(しかも同じ席で)演奏した違いを聴くことができたわけで、曲目が違うことを除けば、これ以上ない比較だったと思います。

年代物の楽器は、ヴィンテージオーディオ機器とは違い、工業製品ではありません。
職人が丹精を込めて造ったものでひとつづつ物理特性や幾何学的寸法・形状がことなるうえに、使用(保存含む)した場所の環境やメンテナンスが違うので、応答特性(いわゆる『音』)違います。
いわゆるヴィンテージオーディオは、所詮工業製品なので、スピーカーは確かに音が違いますが(優れるという意味ではありません)、それ以外は、最新の製品より良いとは言い難いもので、楽器の場合とはまったく違うものです。
また、演奏者にとってもしっくりするとか、音だけでは決められない違いがあります。
今回、どちらが演奏しやすかったかを伺う機会はありませんでしたが、機会があれば質問してみたいと思います。

ヴィオラのような弦楽器は、木製なので、MDFのような構造で材質を均一にして成形加工しない限り機械的性質や幾何学的形状に、無視できない誤差が発生します。
もちろんMDFでつくった楽器の音を聴きたい人はすくないでしょうが。
また、木材は、エージングで機械的性質が変わるので、音は常に変わっていきます。
もちろんチューニングするので基音は変わりませんが倍音の分布特性や音圧は、かなり変わってくるでしょう。
年代の違う楽器を同じ演奏者の演奏で比較することで、演奏者の差だけでなく、楽器の音の違いがあることが改めて分かった...
とは云っても、自分が楽器を所蔵していて提供できるという訳ではないので、その時々の一期一会の出会いがあるだけです(しかも普通はどんな楽器を使ったのかは知らずに聴きます)。

でもやっぱり心理的には、演奏者と演奏する楽曲の解釈の違いのほうが楽器の違いよりも強く作用するだろうと思います。

オーディオの場合には、演奏者や聴く日時、場所を好きに選べるので、一期一会という制約を外すことができ、これもまた良い趣味といえるのでしょう。


by mcap-cr | 2019-02-28 06:10 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)
昨年のことになりますが、ある方からMCAP-CRのシミュレータをスプレッドシートにまとめたファイルを頂いていました。
なかなかまとまった時間がとれずに内容の解釈に手が付けられないままでいました。
頂いたシミュレータはExcelファイルに記述されています。
これを、LibreOfficeとかOpenOfficeで開くと固まったかと思うくらい時間がかかりました。
そして一昨日に、参加していたプロジェクトが完了となり、昨日には青色申告が完了したので、気分的に随分と楽になりました。
そんなこともあって仲々手が付けられなかった(言い訳)こともありますが、いったん開いてods形式で保存するともっと速く開けるようになりました。

頂いたファイルは、よく考えられて構成されています。
左上に入力部分があり、あとは、途中経過の表示と計算部分です。
そして、そこに、グラフが付けられており、パラメータを変更するとスプレッドシートで自動計算するようにできています。
ざっと見ると、運動方程式の部分は、私が記述しているメカニカルな方程式と同じです。
導き方は違いますが、結果として運動方程式は同じです。
質点の運動の抵抗にあたる係数は、振動板の実効質量の速度抵抗は、Qmから計算するようで、ここは私がやっているのと同じですが、ダクトの中の空気塊の抵抗については、定数が入っています。
この定数の解釈が、必要なもののひとつです。

また、信号入力を複素数形式で与えているので、位相の計算がダイレクトにそのまま反映されています。
このため、群遅延特性が計算されており、また、インピーダンスも計算されています。
インピーダンスの計算は、これから、勉強して解釈しなければなりません。
また、音圧の算定方法は、私が手探りで作った計算式とは違うので、内容をよく理解しなければなりません。

計算ステップ数も私の暴力的な計算ステップ数とは違い、コンパクトにまとめられているので、スプレッドシートでも計算可能です。
私のプログラムの計算をスプレッドシートにさせたら固まるでしょう。
こういうすくないステップ数で計算できるとは、目から鱗です。

まだ、ひととおり中身を見ただけですが、私の知らないスプレッドシートの関数が使われているので、関数の理解を含めて見ていかなければなりません。

ここに作者のお名前は書けませんが、再びお礼を申し上げます。

公開は、作者のご了解を正式に頂き、私の解釈が完了し、私がサポートできるようになりましたら、作者のクレジット付きのODS形式で配布したいと思います。


by mcap-cr | 2019-02-27 05:59 | 科学・工学 | Trackback | Comments(0)
短い休憩時間を経て後半に入りました。
後半は、ボウエンのヴィオラソナタ第1番ハ短調です。
楽器は前半と変わって1773年製のPietro Antonio Landolfiです。
黄土色と焦げ茶色の縞模様の木目仕上げです。
前半の楽器は、濃い色に仕上げられた、よく見るタイプでしたが、後半のものは、色塩梅が違い、幾分薄く見えました。
前半の楽器の音色は、ヴァイオリンのローエンドを拡張して低音寄りにした感じの深々とした音でしたが、後半の楽器は、高音の輝きを抑えた落ち着いた音でした。
低音は、前半のものよりもやや薄く、高音もやや低い感じで、自分が元々イメージしていたヴィオラの音に近かったと思います。
楽器によって随分音が違うと感じました。
昨年の東京音楽コンクールの二次予選では、ヴィオラは有冨さんだけでしたが、ヴァイオリンの出場者が多く、音色の違いに戸惑いました。
そのときは、演奏者による音色の差のほうが大きいだろうと思っていましたが、楽器による差も相当にあったのかもしれません。
今回は、同じ演奏者で別な楽器び音を聴いたので、楽器の個体による音色の差を比較することができました。
同じリサイタルで楽器を変えたのは、先日、上原彩子さんのピアノでもありました(記事)。
そのときは楽器が違いすぎたのと、スタインウェイの凄さを感じました。
ヴィオラの差はピアノほど劇的なものではありませんでしたが、音色が思っていたよりも大きく違いました。
個人的な好みでは前半のものでした(聴いた人にしか分かりませんが)。
あとは、アンコールを演奏して頂けました。
演奏はピアノもヴィオラも素晴らしくとっても"Brave!"でした。

やなか音楽ホールは、想像していた通りの広さ(狭さ)で、演奏者と客席との位置が近いので、直接音がよく聞こえました。
文化会館の小ホール等では、間接音が混じっていい雰囲気が付加されますが、このホールでは、直接音が大きく勝っているので、音は楽器から明確な音場定位で聞こえました。
また、ヴィオラの音が相当に大きく感じました。
直接音をこれほどまでにはっきりと聴いたことが無かったのでいい経験になりました。
それぞれの楽器に分解して聴こうとするオーディオマニアにはこちらのほうがいいかもしれません。
私は、もう少し間接音が聞こえるほうが好みです。

しかし、ホールの選定は、興行の企画でもあります。
名前が世界中に知れ渡っている演奏家ならともかく、いくら名手であるとは言っても、これから羽ばたいていこうという演奏家が何百枚ものチケットを売り捌くのは容易ではありません。
会場費は高価で、やなか音楽ホールの場合で、午後半日で82,000円です。
会場が100名収容でチケット代は2000円に設定されているので、関係者を含まずに100枚全部を売り切ったとして収入はたったの20万円です(正確にいえば消費税を除いて185,185円)。
これから準備費用、スタッフへの謝礼などを引いていくと赤字でしょう。
演奏者本人には、ひょっとしたら場数を踏むための修行の一環という考えもあるかもしれませんが、赤字とか、全然もうけにならないというのではよろしくありません。

私がよく利用する東京文化会館小ホール(653席)でリサイタルを開けば、会場費が459,000円かかります。
この他に会場スタッフの人件費も必要でしょう。
チケット代を同じく2,000円として300人分売れたとしても60万円の収入で、やはり赤字になるでしょう。
2016年に聴いた清水勇磨さんと藤川志保さんのリサイタル(記事)でも、チケットは4,000円だったと思いますが聴衆は200名前後の感じで、赤字になったろうと思います。
では単純に値上げすればいいのか、というと、そうもいきません。
売上は料金×枚数の合計で決まるので、ベストの料金体系はあるかもしれませんが、それが毎回同じポイントであるはずがなく、全体として収益を挙げるのは簡単なことではありません。

これだけ名手が揃っても、興行を維持できないというのが、音楽界のいちばんの問題だと思います。
カネが全てではないのはその通りですが、名誉だけを維持して霞を食う訳にはいきません。
優れた音楽家は、その努力と資質に応じて対価を得るべきだと思います。
そうしなければ、新しい人が集まってこなくなり持続不可能になってしまいます。
私は勤労を重んじるタイプで、楽して効率よく儲けようという米国型銭ゲバ経営手法は嫌いです。
それでも、才能と努力により高められた芸術という、人間に不可欠な栄養素を提供してくれる人は報われてしかるべきと思います。

なんか、音楽と全然違う話になってしまいましたが、一言でまとめると、
『有冨さんも上田さんも藤森さんの編曲も素晴らしかった』
でした。
藤森さなさんの編曲をもっと聞いてみたいと思いました。
いい音楽を有難うございました。


by mcap-cr | 2019-02-26 07:04 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)
昨日は、有冨萌々子さんと上田実季さんのデュオリサイタルのやなか音楽ホールでの公演を聴きました。
今年上期では、いちばん楽しみにしていた演奏会です。

有冨萌々子さんは、昨年の東京音楽コンクールで惜しくも三位、上田実季さんは、PTNAピアノコンペティションの特級銀賞という実績を上げています。
東京音楽コンクールでの有冨さんの演奏は見事でした。
上田さんのPTNAはToutubeで聴いただけですが、見事な演奏だったので、ピアノも楽しみでした。

オーディオ的な興味についても書くと、会場は、やなか音楽ホールという小さめの会場、収容人員は100名です。
やなか音楽ホールの座席は会場備品の椅子を並べる形で、中野ゼロの視聴覚室よりも狭い会場でした。
壁はフラットなモルタル仕上げですが、矩形型ではなく、直角よりも大きな角がありそこに扇形のステージがあり、ピアノ(スタインウェイ)が設置されています。
2階があるので、天井は高く、代わりに奥行きが小さいという造りです。
壁の反対側は直接屋外と接しているようで、外からも二階の窓が見えました。
こういう会場で、いったいどういう音響を奏でられるのか、とても興味が有りました。

まず、最初は、編曲の作品で、プロコフィエフの『ロメオとジュリエット』からの抜粋です。
注目していたヴィオラは、線が太く、くっきりとした音色で旋律を奏でました。
それと、期待していたピアノは、期待以上で、曖昧な感じではなく、旋律をくっきりと再生しました。
息もぴったりで、名手の共演が名演になるとは限らないかも、という懸念を一掃してくれました。
これは、誰の編曲なのか、プログラムには書いてありませんが、説明も欲しかったと思いました。

ここで、解説が入ります。
自己紹介と、プログラムの紹介、楽器の紹介などがありました。
ヴィオラは楽器会社からの借用品で、前半が、1927年製Ansaldo Poggi(日本ヴァイオリン所蔵)で、後半が1773年製Pietro Antonio Landolfi(文京楽器所蔵)。
後半は楽器が変わるということで、自分のような音好きにも嬉しいプレゼントです。

次に、白鳥の湖の編曲版です。
編曲者の藤森さなさんは有冨さんの高校時代からのご友人だそうで、編曲者ご本人も会場に来られていました。
白鳥の湖は、オーケストラ版しか聞いたことがないので、重要な旋律を浮き立たせる表現に圧倒されました。
編曲がないと、小編成で奏でられる音楽は、レパートリーが制限されてしまいます。
こういうフルオーケストラ作品も、編曲によって2台の楽器で表現できるようになります。
ここ50年くらいは、オーディオ装置でフルオーケストラもそこそこ聴けるようになってきましたが、フルオーケストラが実際に演奏するのは、お金もかかるし、準備も大変です。
オーケストラ側にとってみても、チケットが売れなければ公演は赤字になってしまいます。
ですから、室内楽編成の編曲で何度も聴いて、ときにはフルオーケストラというのがいいのだと思います。
オーディオ装置で聴いてもいいですが、実際の生演奏を聴くのとは全く違います。
編曲というジャンルがメジャーになって、いろいろな編曲で楽しめるようになればいいと思います。

再び解説で、次はヒンデミットのヴィオラソナタ作品11-4です。
ヒンデミットは、ヴィオラ奏者だったそうで、ヴィオラのことを知り尽くしているとのことです。
ヒンデミットがドイツ人だったというのは初めて知りましたが、有冨さんがウィーンで勉強しているので、ドイツ語ができるようになって、作曲者本人の解説をより深く理解できるようになったそうです。
上田さんは、日本でずっと頑張っているのでピンと来ないようですが、いいチームだと思います。

ヒンデミットは、40年くらい前にFM放送で『画家マチス』という作品を聴いて全く覚えていないくらいでしたが、こうやって聞くとすごくいい作曲家だということが分かりました。
私は、CD等の記録物は、数十枚のセットもの等を除くと、たいていは知っている曲を買います(レコードが高価だった頃を知っている人は似たものかもしれません)。
これでは、好きな曲のレパートリーが増えませんが、生演奏では知らない曲も聴くので、結果として好きな曲が増えていきます。
演奏は、息がぴったりでまさしく"brave!"でした。

長くなってしまったので、また、明日書きます。



by mcap-cr | 2019-02-25 07:30 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

PM-M0841CKの取付方法検討

今日は、ずっと楽しみにしていた、有冨萌々子さんと上田実季さんのデュオリサイタルがあります。
小さな会場で席が少いので無事にゲットできて良かったです。

まだまだ税務の申告が終わっていないのですが、昨日ブログ記事を書いていたら、オフ会で発表した古典的なMCAP-CRのユニット交換をしたくてたまらななくなりました。
オフ会で発表したのは同じ箱に3種類のユニットを付けたMCAP-CRです。
その中で、音友ユニットを付けたものが貰い手がなかったので、手元に置いてあります。
音友のユニットは、型番をこのブログで書くのは差し控えますが、オーディオ的に高解像度で、生っぽさがゼロ、私には耳に付いて聴くに堪えません。
巷の評判は良いようなので、自分の耳がおかしいのでしょうが、他の音友ユニットを付けた同じ箱は音が良かったので、この箱のユニットをジャンク品に交換することにしました。
まず、このシステムの外見は、こんな感じです。
PM-M0841CKの取付方法検討_a0246407_18200670.jpg
見た目は悪くないのですが、ユニットの音が......
ということで、ユニットを下のものに交換しようと企んでいます。
PM-M0841CKの取付方法検討_a0246407_17092647.jpg
PM-M0841CKの取付方法検討_a0246407_17084136.jpg
PM-M0841CKの取付方法検討_a0246407_17081587.jpg
このユニットは、立派なマグネットが付いていてなかなか使える音です。
箱に装着するのは困難ですが、おおたんさんは、ワイヤーで引っ張って装着に成功しています(リンク)。
この取付方法は、スキルが必要なので自分には難しそうです。
そこで、類似の手法でかつ自分にも出来そうな方法を考えていたのですが、なかなか困難そうでした。
どうして困難かというと、中心の保持とワイヤー長さの均衡をとるのが難しそうだからです。
特に、ボルトとナットがうまくはまったとしても引っ張っていくうちにねじれてしまったり、片引張になってしまったりするとうまくいきません。

ということでとうとう自分にもできそうな方法を思い付きました。
これを図面に書いてみました。
PM-M0841CKの取付方法検討_a0246407_15432353.jpg
この方法は、角材でつくったT型の木製冶具を、ワイヤーでユニットに押し付け一体化します。
これがちょっと難しそうな気もしますが、一体化までは、箱の外で作業するので、ちょっとずつ締めていけば固定に近くなるかもしれません。
T型の冶具を直接ユニットのマグネットに押し付けると難しそうなので、スポンジゴムを挟むことで、ゆるゆると遊びを作ります。
ポイントは2か所で引っ張ることで、片引張を防止して均等に近く引きます。
ボルト2本を使うことで、捻じれてしまうのも防ごうという考えです。
これなら手探りでボルトをガイド孔に入れるのもできそうな気がします。
ねじを締めて冶具を引っ張っていくと、T型の冶具はマグネットから離れてしまうと思いますが、それは問題にはなりません。
ワイヤーは2本掛けになっていますが、できれば1本掛けにしたかったところです。
2本掛けだと、片側が脱落する危険性があります(引っ掛かりを付ければいいのですが)。
図は変わりますが掛け方を変えれば1本掛けにもなるような気がします。
多分、実際には1本掛けになるでしょう。

これなら自分にも工作可能かなあ?

by mcap-cr | 2019-02-24 06:17 | 工作 | Trackback | Comments(4)
今日も税務処理でうんざりしています。
今日は、売上の集計が間違っていることを発見しました。
わずか20行弱の集計なのにダメだなあ。
経費を間違うならかわいいものですが、売り上げ間違っちゃだめだろう。
なんとか税金を払えそうなことに感謝しなくちゃ。

話は変わって、昨夜、某さんから電話を頂戴しました。
今日は音楽之友社の自作コンテストの表彰式なんだそうです。
私は、いつもは、周囲の方が参加されているので、オフ会のように出かけて行ったのですが、今年は知人の参加者がすくないとか、どうやらうまくいかなかったりしたようなので、すっかり忘れていました。
今年は、鳴り物入りのユニットでしたが、5ペアも買った自分には、どうも納得いかないところがあって、使った作品は、すべて、ジャンク品ユニットと交換することにしました。
音友ムックのユニットは要らないので次のオフ会にもっていってほしい方に差し上げようと思います。
そんなこんなで、今日はちょっと気が進まないので、表彰式には伺わないことにしました。

いつも思うのですが、こういうコンテストもいろいろアイディアが出尽くした感があり、意匠中心になっています。
本来は、音中心に評価しなければいけないと思いますが、意匠が中心となると、参加者の意識が意匠に引っ張られてしまって本来の工夫が薄れてしまいます。
自分が求めるスピーカーシステムの要件はおおむね下記の通りです。
(1)部屋に無駄なく収まること
(2)意匠がうっとおしくないこと(すっきりしていてインテリアになりやすい)
(3)上にものが置けること(フロア型の場合)
(4)小さく軽いこと(ブックシェルフ型の場合)
(5)音場再生に優れること
(6)高音が聞き辛くないないこと(耳に付くのは嫌)
(7)低音がそこそこ出ること
(8)設計の理屈が通っていること
(9)無駄がないこと

もっといろいろあるかと思いましたが、内容が重複してしまうのでちょうど9項目にまとまりました、
音が良いというのは、相対的な好みなので、私がいいと思うものを他の人がいいと思うわけではなく、逆に他の人がいいと評価していても、私には絶対に許容できないものもあります。
たとえば、今回の音友ユニットなんかは後者の代表例です。
これを何時間も聴き続けるのはとても自分には無理なので、今回はちょっと遠慮した次第です。
何度も書いてきましたが、オーディオの評価基準で、楽器の音を分解して聴かせるのが良し、という意見には疑問を持っています。
今回の音友ユニットは、分解して聴かせるタイプだと思いますが、自分には不自然さが耳に付いて聴くに堪えません。
ホールの生の音を忠実に収録したら楽器の音を分解して聴かせられる訳がなく、そういう不自然な音と音場を良いというのは、いかにも現実と乖離することがステータスであるマニアックオーディオという感じです。
こういうのって生音を聞いていれば疑問を持つはずですが、オーディオ権威者に刷り込まれてしまうとそれが判断基準になり、どんどん現実から乖離していきます。

逆にジャンクユニットの中にも素晴らしく自然なものがあり、気に入って使うものがあります。
ジャンクユニットの問題点は、供給が不安定なことで、常に入手できるわけではないことです。
ですから、ピンときたジャンクユニットは失敗覚悟で爆買いし、複数使いに挑戦するようにしています。

もうすぐ面倒な税務処理も終わるので、終わったら、ある方から頂いているMCAP-CRのシミュレーションできるスプレッドシートの分析と、最近やっていない工作に取り掛かろうと思います。


by mcap-cr | 2019-02-23 09:59 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

税務処理

私は一昨年から自営の形にしたので税務処理が必要になりました。
会社組織にする価値があるほど儲かっていないので税理士は不要ですが、処理は結構面倒です。
とりあえず、支出については、レシートを保存しておいてときどきCalcファイルに記入しています。
Calcを使うのは支出を抑えるためで、Excelなんか使っていたらそれだけでん万円の支出になります。
Excelが良い点もあるのですが、正直いって使いにくいので、必要性は全然感じません。
Calcよりも計算が速いのはメリットですが、実用上大差ないし、Calcと同じく多くのセルに計算式を埋め込んでおくと重くて実用性がありません。
私の税務処理程度であれば、せいぜい1000行程度しか使わないので計算式を埋め込んでいても実用上は問題がありませんが、忙しくなって数千行使うようになると、マクロプログラムが必要になるでしょう。

それでも、集計は面倒です。
集計そのものはCalcがやってくれますが、集計の元となる生データに抜けや重複がないことを確認するのはそれなりの作業です。
銀行引き落としや振込の金額を確認するために通帳も見なければならないので、通帳の必要な部分をコピーしてまとめてひとつずつチェックしていきます。
通帳もいくつかあり、まとめることができないので、一応全部見ます。
クレジットカードは、それなりに面倒です。
ここ何年かで使わないカードを整理しましたが、それでも、片手では数えられないくらいのカードがあります。
通常はひとつのカードにまとめているのですが、ものによって使うカードが違っていたりします。
ETCカードでの支出は、某デパートのクレジットカードの明細を見なければならないし、新幹線は、某鉄道会社のカードだったり、ギフトは別なカードだったりこれがなかなか面倒です。
明細書をスキャンして必要な部分に印を付けて、レシートと比較して...
大物を忘れるといけないのでとても面倒です。

少しずつやってあと一息になってきました。

まあ、税務処理できるだけ有り難いと思わなければなりません。

今年も行きていけるくらい仕事したいと思います。


by mcap-cr | 2019-02-22 10:43 | その他 | Trackback | Comments(0)

文化の盗用

先日、アリアナグランデさんに対し『文化の盗用(Cultural Appropriation)』と罵って傷付けてしまった人がいたと話題になっていました。
アリアナさんは日本好きで移住まで考えていたのを罵られてやめてしまったそうです。
Appropriationというのは、Cambridge Dictionaryによると
"the act of taking something for your own use, usually without permission"
となっています。
『何かを(通常の用法として『許可なく』)自分の元として使用すること』
だそうです。
行ってみれば、ウ・リ・ジ・ナ・ル(禁止用語になってるといけないので・を入れました)なんていうのがぴったりと当てはまる概念ではないかと思います。
寿司は某国発祥だと主張したり(画像をどこからか転載しようと思いましたが、画像検索して吐き気がしたので止めました)、盗んだ仏像を証拠なく『お前が略奪したから返してもらっただけだ』というような窃盗文化がこの"appropriation"にあたるような感じでしょうか。

日本人は、外国人に日本の文化を重用してもらったら、うれしく思う人が多いだろうと思います。
たとえば、フランスでジャポニズムが流行った時期があり、画家に大きな影響を与えました。
こういうのは、許可をとったとかとらなかったという問題ではなく、引用元がはっきりしているので、現在の著作権法に照らしても問題ありません。
何より喜ばしいことであると考えるのは私だけではないでしょう。
クラシック音楽なんていうのも、ヨーロッパが発祥ですが、別の地域でも気に入って楽しんでいる人が大勢いるわけで、それについて、『文化の盗用』だとか騒ぐ人がいるのでしょうか?

私は、他国の文化を気に入って使うことは、ウ・リ・ジ・ナ・ルにならない限りは何の問題もないと思います。
お金を生み出す可能性がある工業的なアイディアなどは特許法で防御できるし、著作権だって、法の範囲内では使用が認められています。
かつては、別の作曲家に敬意を込めて、一節を引用元が分かるように自分の曲に埋め込むというようなことがふつうに行われていましたが、いまは、盗作だといわれてしまってできなくなりました。

文化の盗用とか大騒ぎする偏狭な連中はどうにかならないものでしょうか。
先のアリアナグランデさんの件では騒いだ連中はやっぱりフェイク日本人系だったようです。



by mcap-cr | 2019-02-21 06:05 | 社会科学 | Trackback | Comments(4)

鑑定とブラインドテスト

最近は、テレビを生で見ることはありませんが、ちょっとした娯楽で録画しておいたものを見たりします。
そのなかで、『なんでも鑑定団』という長寿番組を見ると、面白いことに気付きます。
被鑑定品を持参する人は、『価値がたかればいいな』という思いは当然ありますが、その中で、『これは銘品のはずだ。』という人と『これは素晴らしい。好きだ。』というタイプと、『銘品だと聞いているけどなんだか怪しい。』という人がいます。
銘品というのは、オーディオでいえば名機とか名録音に相当すると思いますが、こういう用語が出る理由は、自分で価値判断をしないからです。
銘品であれば高いはずだ、名機だから、名録音だからいいはずだ、というのは同じことです。
鑑定団の鑑定士のコメントは、たいていの場合、その品が偽物の場合には、偽物の特徴を説明するし、銘品の場合にはどういうところが銘品たるものかを説明します。
鑑定団の場合には、視覚で判断するものが多いので、銘品の説明はわかりやすいですが、オーディオの場合には聴覚になるので、テレビでは説明は難しいだろうと思います。

鑑定をオーディオに当てはめるものがブラインドテストであろうと思います。
オーディオの名機の筐体だけを再利用して中身を別物に入れ替えるのは、技術のある人であれば簡単でしょう。
銘品のはず型の人は、名機の筐体に別なモデルを組込んでも違いが分からないでしょう。
こういう面倒なことを避けるために、目隠しをすればいいというのがブラインドテストです。
以前に『ソムリエを欺くことなんて簡単だそうです』という記事を書いたことがあります。
ワインに色を付けると評価が変わる(評価が悪くなる訳ではない)そうで、これは、長岡鉄男氏の名言『黒いアンプは黒い音がする』と同じことです。

昨日書いたSACDのブラインドテストの話題でリンク先をさらに読むと完全に心理で書いている人がいます(しかも、ひとつひとつのコメントがやたら長いのが特徴)。
こういう長いコメントをひとつふたつ読んでも同じことしか書いておらず、時間の無駄なので、要点だけを書くと、(SACDだと思っているから)『良いことを自分で経験した』というのと(自分は能力が高いから)『わかる人にしかわからない』というようなことだけです。
こういう人にブラインドテストを受検させてみたいです。
現実を知るのが怖くて逃げるでしょうけど。

似たようなはなしで、某氏から直接聞いたのですが、オーディオについてうるさいとと話をしていたときに、何かの導通をテスターでチェックしたそうです。
すると、そのオーディオにうるさいひとには、テスターの『ピー』という音が聞こえないことが発覚して、それからその人はオーディオのことに言及しなくなったということでした。

『わかる人にしかわからない』と、特権階級のようなことをいう人は、もう無理です。

鑑定団のような番組は、見ていて笑えます。
しかし、オーディオマニアの音鑑定団では、一般性がなさ過ぎて番組にもなりそうにありません。


by mcap-cr | 2019-02-20 05:51 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(8)

言葉が通じない...

このところ、日本と隣国との関係が順調に崩れていっています。
その中で、その国との間で言葉が通じない、という問題がわかりやすく顕在化してきています。
その国の報道とかを見ると、『それ何?』というのが多いです。
『抗議されていない』→『抗議したんだけど無かったことにしたいの?』
こういう言葉が通じない問題は、思考が違うと発生します。
言葉の問題ではありません。
英語でも話が通じる相手がいる一方日本語でも話が通じない相手がいる。
当然英語でも話が通じない相手もいます。
話が通じない理由は簡単で、『過程を抜きにして結論だけがある』ということです。
私ぐらいの年代では、民青とか中核とか革マルとか原理研とか歎異抄研究会とかが教室にやってきて演説垂れていったという経験のある人も多いでしょう。
こういう連中と話しても、結論が先に決まっているので、話になりません。
かかわらないのがいちばんです。
土井たか子の『憲法』なんていう本も、すでに書店にはないでしょうが、図書館に行けば読めるかもしれません。
思考の過程がゼロで結論だけしか書いていないので、大学生に読ませるレベルのものではありません。
こういうのを読んで納得してしまうのが、そういうレベルの人だということです。

過去記事に、『ハイレゾソースの音』というのがあります。
その中で、大山さんのレポートと、そこで紹介されていた価格コムの記事を紹介しました。
その記事『SACDと普通のCDの音質差は人間には判別不可能』を読むと、まさしく、『話が通じない』状態になていることがわかります。
そういう話題を価格コムで紹介することの是非は置いておいて考えてみると、とりあえず、それなりに権威のある研究者集団が、SACDの価値を否定したというものでした。
大山さんのレポートでは、その後、条件が良ければ判別可能な場合があることが実験的に裏付けられたので、結論だけみると、権威のある研究者集団の説は崩れたと思います。
思います、というのは、学会誌などに投稿されていないので、断定的には書きにくいという意味です。
大山さんのレポートを読むと、試験手順は間違っていないと思うので、実際に判別できた人は、全員ではないが、いたと考えてよいと思います。
しかし、価格コムの話に戻ると、『自分が聴いて確かめたから間違いない』という人が多数いるのに対し、『判別可能であると検証された研究結果はあるの?』という質問には回答ゼロです。
自分の経験に対して『錯覚』という現象の可能性に思いが至らないという人と、俯瞰して見ようという人との議論なので、無理な話です。

中には、SACD層とCD層がある2層のディスクで比較すればいい、とういう非科学的な意見がありました。
そりゃあ、SCADメーカーは、負荷価値を付けて高価に販売したいので、『変わらないじゃん』では困るでしょう。
ディスクの音は前処理の段階でいくらでも変えられるので、同じものを違う音にするのは簡単です。
大山さんのレポートにあったように、ハイレゾソースをCDフォーマットに機械的にダウンコンバートして比較するのが正しい処理で、そういう手順が明確になっていない場合は、別物と考えるべきです。

私は、CDとSACDが聞き分け可能であるかどうかの結論はどうでも良く、聞き分け可能になる条件を明確化することに意義があると思います。
生物は進化しているので、将来は、人間もコウモリのように超音波を判別できるようになるかもしれないし、長い歴史の中で聴力退化に向かっているかもしれません。
いずれにしても判別可能になる条件を知っておけば、無駄なあがきをする必要がなくなります。

というか、オーディオマニアって、若い人も含めて話が通じない人が多いような気がします。


by mcap-cr | 2019-02-19 05:51 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)