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バスレフ研究所 Personal Audio Laboratory mcap.exblog.jp

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


by MCAP-CR
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<   2019年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧

先日、『イタい人たち』と題する記事を書いてからいろいろと考えていました。
スピーカーを除くオーディオ機器の音の差は少ししかない、と考える人は、技術系の職に就いた人や理系の学者に目に付くようです。
オーディオヲタクの大半は、電線だけで音に劇的な違いがあると信じています。
こういう違いのひとつは、オーディオ評論家の説明を信じるかどうかです。
江川三郎さんが、電線によって音の違いがあるという説を唱えてから、最初は信じてもらえなかったものが、だんだん受け入れられるようになって今に至っています。

私は、電線の違いによる音の違いがあるという説は、今は全く信じていませんが、かつては常識として受け入れていました。
ですから、自分で電線を変えて音の違いを試聴した記録も残っているし、中途半端な価格のケーブル(コード)も未だに残っています。

電線による音の違いについては、落ち着いて考えてみて疑問を持ったので、説を信じなくなり、自分が使っている電線が何であるのかまったく気に留めなくなりました。
不思議なもので違いを気にしないと全く違わないように聞こえます。

オーディオ評論家の通説に従う電線による音の違いを、完全にフェイクだと思うようになったのは、電源タップによる音のアップグレードの記事が出始めてからです。

普通に考えれば電源タップなんかないほうがいいに決まっています。
あるほうがいいというのは、壁コンセントよりもプラグがしっかり刺さるタップを使う場合です。
私が使用しているサンワのテーブルタップは、このあたりが非常に優秀で、一度挿したら簡単には抜けません(記事)。
それでも壁コンセントに直接プラグを挿すほうが接触抵抗を含めても抵抗は小さいでしょう。
今では電力会社による音の違がるという説もあるし、電力会社の人を呼びつけてノイズ対策する人もいるそうです。
誤動作でもないのに電力会社って来てくれるのでしょうか?
こういうのが積み重なって電気料金が決まっています。
イタ過ぎる...

商用電源は、周波数が50Hzか60Hzに決まっているので、電線の周波数特性は関係ありません。
電源周波数のときにインピーダンスが問題にならない値ならいい訳です。
むしろ高周波ノイズをカットできるくらい周波数特性が悪いほうが、オーディオには向いているでしょう。
電源コードを替えて音が変わるという意見を知って、私は目覚めました。

以上のようなオカルトな話は別として、別な疑問があります。

どうして照明を消すと、音が大きく感じられるのか?

ついでに書くと、

どうして照明を消すと、音が良くなると感じるのか?


この説に反対の人はいるでしょうか?

これは、簡単な実験で確かめることができます。
日常の経験でも分かることでしょう。
視覚情報を取り去ってしまうと音がよく("良く"ではなく)聞こえます。
夜は、音を出したまま照明を切ると、

こりゃまずい!近所迷惑だ。

と焦るほど音が大きく聞こえます。
オーディオ的には何も変わらないのにです。

オーディオヲタクは、電源ノイズが減ったからだというでしょうが、別の部屋から電源ノイズが入っても問題ありません。

オーディオ機器を変えなくても、部屋を暗くするだけで音をグレードアップできる訳です。
つまり、何も変わらなくても音がものすごく違って聞こえるという現象がこうして確認できます。

視覚情報を無くすと、聴覚が研ぎ澄まされて世界が変わるようです。
逆に言えば、視覚情報を加えると耳の機能が悪くなるということです。
ケーブルを変えるのもアンプやCDプレーヤーを変えるのも視覚情報に影響します。

心理効果(と言えるかどうかは分かりませんが)が聴覚に影響を与える例です。
交換するだけで、真っ暗にするよりも音の違いが大きくなるケーブルがあったら聴いてみたいです。

私の経験でもっとも影響が大きかったのは、スピーカー再生技術研究会分科会のガラパゴスの会でのブラインドテストに先立って、自分でアンプの違いを聴き比べたことでです(記事)。
音量を同じにしたら、目を開けて見ていても、価格も年代も構成も全く違うアンプの音の違いが分かりませんでした。

私は、ブラインドテストのときは、操作担当になってしまったので、テストを受けることはできませんでしたが、そこでわかったことは、通常使うような条件では、高級機も普及機もアンプに関しては、気にするほどの差がないということでした。
つまり、音の差は感じるものの、気にしなければどうでもいい程度の違いです。
20倍の価格差があっても一聴して分かるような差がないことを実感しました。

いま、イタい人たちが目立つのは、こういう事実が、オーディオを趣味としない一般の人に知られてきたからでしょう。
オーディオに興味のない一般の人が『オーディオ機器を変えても目をつぶって聞くと音はほとんど変わらない』という情報を得ると、オーディオヲタクはイタい人に見えます。

楽器の違いも似たところがあります。
有り難い往年の銘器と現代の作品とでは、音の差は判別できるものの、楽器名や詳細を隠して比較すると、現代の名工の作品のほうが評価が高くなるそうです。

ブラインドではありませんでしたが、私も楽器の音の違いを実感しました(記事1記事2記事3)。
演奏会での楽器は素晴らしくいい音だと思っていましたが、往年の名器をみんなが持っているわけではありません。
いわゆる有名な楽器を使わなくても演奏者の腕が良ければいい音がするのだろうと漠然と思っていました。
しかし、過去の実績の研究の上に成り立つ現代の名工がつくる楽器が素晴らしいのは当然のことです。

そもそも、木材のエージングに200年も必要なのかという疑問があります。
ヴァイオリンやヴィオラのような薄い板材の応力緩和が定常に達するのに、数十年も必要なのでしょうか?
厚い板材でつくるスピーカーエンクロージャーでさえも、半年あれば十分な感じがします。
薄い木材で作る楽器のエージングに100年も必要あるとは思えません。
応力緩和が定常状態に達したら、しばらくはいい状態が続き、その後は劣化するだけだろうと思います。
現代の名工の作品がいにしえの名器をブラインド評価で上回るのは、楽器工のレベルが上がったことの他に、エージングが適切な期間内であるためと思います。

こういう細かな経験の積み重ねによって、私は、

- オーディオ機器は壊れるまで使う
- スペック上必要ない限り(私を含み、ほとんどの人の環境では必要ありません)は、高級機には手を出さない
- どうせオーディオは生音に敵わないのだから、コンサートやリサイタルなどの音楽会に投資する

という方針に変わりました。

もちろん、スペック上で必要なら話は別です。
33Hzの法則を超越した音を聴くにはそれなりの高級機が必要になります。
20Hzまでフラットに再生しようとイコライジングをかけると、ハイパワーアンプでもパワーチップが焼けてしまうそうです。
小口径でこれをやると、アンプのチップが焼ける前に、ヴォイスコイルが焼けてしまうでしょう。

でも33Hzの法則の範囲内で使うなら有名日本メーカー品のローエンドのアンプで十分です。
さらにいい音で聞きたければ、スーパーツィーターを使えばいいですが、これも、同じアンプで十分です。
最近のオーディオは、カネがかかりませんね。


by mcap-cr | 2019-05-31 06:20 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

着色ニスを試す

水性ペンキによるパターン仕上げが暗礁に乗り上げたので、着色ニス仕上げを試験してみました。
着色ニスは、以前に100円ショップのダイソーで購入していたものです。
30年くらい前に着色ニスを試したときには、色斑が強くて全然ダメでした。
とりあえずやってみました。

試験素材の下地はラワン合板の素地です。
着色ニスを試す_a0246407_11205781.jpg
まず1回目のコーティングです。
右側が、メープル、左側がウォールナット。
着色ニスを試す_a0246407_11253544.jpg
塗り残しや塗り斑が見えます。
使ったニスは、水のようにさらさらの製品です。
30年前に失敗したのはワシンの着色ニスでしたが、もっとねっとりしていたような記憶があります。

次に2回目のコーティングです。
着色ニスを試す_a0246407_11275519.jpg
正直言って、塗り斑があまり目立ちません。
ただし、触感は良くありません。
中央の未処置の部分よりも塗装中の毛羽立ちでザラザラしています。

仕上げは、素材、下地処理も一体なので、この試験で、確認できたわけではありません。
今回は下地処理なし、ラワン合板の地肌という条件でした。
これが、シナベニヤやパイン集成材だと同じにならないし、ボンドの残りがあると状況が変わると思います。
このような木材地肌そのままだとあまりスキルを要求しませんが、下地処理にムラがあるとこうはならないでしょう。
試験片へのコーティングはたいていうまくいきます。
それでも現実の対象にはうまくコーティングできないのが常です。

それでも、パターン仕上げのような面倒なことするよりも、水性着色ニスで腕を磨くほうが簡単なのかもしれません。


by mcap-cr | 2019-05-30 05:25 | 工作 | Trackback | Comments(2)
前回は、縦横斜めのパターンがいいのではないかということで水性ペンキを使って試してみました。
まず、パターンの中心線を鉛筆で引きます。
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09430701.jpg
つぎに鉛筆で引いた線を水性ペンキ(黒)で太くします。
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09435397.jpg
これだったら全部塗ったほうがいいくらいの感じです。
つぎに6mm幅のマスキングテープを貼りめぐらします。
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09454223.jpg
一部は塗り残しがありますが、試験なのでこのままやってみました。
色が対照的な黄色を全体に塗ります。
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09464519.jpg
この段階で塗り斑が目立ちます。
塗り斑の感じがどうなるのか、ということで、放置して乾燥した後に、テープを剥がしました。
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09481901.jpg
塗り斑は相変わらず目立ちます。
また、下地の黒色の塗り残しもまだまだあります。
細部を見ると下記の問題点があります。
- 塗り斑が目立つ
- 下地の塗り残しが目立つ
- 一部に上塗りの浸透がある
- 上塗りにテープ剥離で一緒に剥がれた部分がある
- テープの表面に着いていた塗料の一部がピラピラと残っている
パターン仕上は簡単じゃない_a0246407_09524935.jpg
これでは、スキルのなさが目立たないどころか、よけいにスキルのなさが強調されてしまいます。
たぶん、同じことをスプレーでコーティングすればこんなに汚くならないと思います。
しかし、スプレーだと有機溶剤問題は残るし、水性ペイントの吹き付けだと、上塗りは剥離の憂き目に遇いそうです。

やっぱりペンキ仕上げは諦めざるを得ないのかな?










by mcap-cr | 2019-05-29 05:20 | 工作 | Trackback | Comments(0)

イタい人たち

このブログからのリンクでも紹介しているブログ・ハイエンドスピーカー(新サイト)を拝見していたら、Stereo誌の『オーディオ100のギモン』という記事が紹介されていました。
久しぶりに購入しようかと思い、書店に行ってパラパラとめくってみたら、疑問の見出しだけで自分には関係ないと思ったので、購入するのを止めてしまいました。
技術的な疑問はほとんどなく、オーディオマニア入門記事でした。
オーディオの創成期には、スペックの意味、測定規格の違い、デシベルの計算方法など、技術的な記事が多かったのですが、最近は、どの製品を買っても、アンプの出力以外はほとんど同じなので、そういう内容の記事を書いても面白くないのでしょう。

久しぶりに価格コムの掲示板を見たら、ちょっと前のスレッドに電源ケーブルの音の違いなどの議論がありました。
題材としてはオーディオほど平行線をたどる議論はないのかもしれません。

電源ケーブルについて、私も以前に書いていますが、私は電源ケーブルの構造や線材の違いが音に影響する理由を見いだせないので、変わったようには聞こえません。
それに、パソコン用も含めて電源ケーブルには、容量を除くと互換性があるので、掃除などで外す必要があると、その後元の機器に収まったかどうかも気付かずそのままです。
つい先日の出窓の保温工事のついでに実施したオーディオ機器の掃除の際にも、アキュフェーズやStuderの製品が、電源コードの交換式なので、一旦抜いたら、どれがどれか分からなくなってしまい、適当な組合せで繋いでしまいました。
私がアキュフェーズのアンプを購入した頃は、電源ケーブルにアキュフェーズのロゴは入っていなかったと思うので、間違って刺してしまうことも考えられますが、電流容量には余裕があるので危険はありません。
それよりも古いコードをそのまま使うほうが危険が多いと思います。
軟質塩ビの被覆線は、時間が経つとペタペタするので、絶縁材が劣化している印です。
そうなる前に交換しているので、すでに違う電源コードに入れ替わっているのかもしれませんが記憶が定かではありません。
形状の差は3Pか、2Pか、2Pプラス接地線かくらいのものですが私の使用している電源タップは、ほとんどが3P対応なので3Pでも挿せています。
肝心の電流容量は、線材がどれも1.25SQなので、10A程度は問題なく流すことができます。
アキュフェーズのオリジナルは、2Pだったような気がします。
3Pだったら、オーディオマニアから、挿せない、という苦情が来るはずだし、3P+接地線だと、どうしたらいいかわからない、という苦情が来て対応しなければならないので、2Pで十分でしょう。
現在は、パソコン用のものにすり替わっているかもしれませんが、それでも電流容量には余裕があるし、オーディオを使わないときは、電源タップ(容量15Aで線材は2.0SQ)のスィッチでオフにしているので、心配はしていません。

高級な電源ケーブルを使う方は、評論家さんたちの推奨を信じているのだと思います。
本来は、機器メーカーの推奨に従うべきですが、メーカーは、電源コードを交換するという使い方を元々は想定していなかったと思います。
いちど、機器メーカーの電源ケーブルについての公式見解を聞いてみたいですが、いろいろと事情があって云えないでしょう。
価格コムの掲示板には、メーカーに努めている知人の話として、電源ケーブルで音が変わるなんてメーカーの人は誰も信じていない、という書き込みもありましたが、こういう出典のはっきりしない情報は信用できません。
私は、規格に適合している電源ケーブルでも交換すると音が変わる、と宣言する機器メーカーがあれば、そこの製品は買いません。

価格コムの掲示板は、相変わらず平行線で、ブラインドテストの提案には、集団でイチャモンを付けて叩き潰す傾向があるようで、読んでいて痛々しくなります。

割と若い年代の人は、けなげに防衛するようすを『イタい』というように表現したりしますが、そういう意味で、オーディオヲタクには、イタい人が多いように思います。
電源ケーブルでそんなに変わるなら、超高級電源ケーブルのメーカーオプションがあってもいいはずですが、彼らもそんなことすると技術力を疑われるので、そういうオプションは売らないだろうと思います。

ケーブル類の話は、特にそうですが、音が変わると思えばその人にとって変わるので、そういうオーディオマニアの常識に従って行動している人たちは、他の人から見れば、イタい人たちに見えるでしょう。

そういえば、価格コムの掲示板には、『知人にオーディオが趣味と言ったら蔑まれた』というような話もありました。
こういうイタい状況を変えていかないと本来の意味でのオーディオ趣味は廃れていくでしょう。


by mcap-cr | 2019-05-28 05:25 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)
サントリー美術館の、『左脳と右脳でたのしむ日本の美』information or inspiration という展示会に行ってきました。
会場は、白と黒に分かれていて、白は説明付き、黒は説明抜きです。
どちらから入ってもいいのですが、最初に説明を見たほうが分かりやすいであろうと思い、白から入りました。
白の会場には説明付きで、デザインのパターンの説明とかいいろいろなものがありました。
興味を惹いたのはデザインのパターンで、ガラス工芸の切子の模様の説明がありました。
いろいろありますが、最も簡単そうだったのは正方形の格子に対角線が入ったものでした。
それを再現するとこんな感じです。
左脳と右脳でたのしむ日本の美_a0246407_08592953.png
スピーカーの仕上げにレンガパターンを採用しようとしていたところでしたが、この正方形+対角線のパターンのほうがはるかに簡単そうです。
これだったら、下塗りの後、細めのマスキングテープを縦横斜めに貼りめぐらしてからもう一度塗れば完了です。
色調をどうするか、という問題は残りますが、これはこれで悪くないのではないかと思います。
レンガパターンは、下の図のように縦線を1段ずつずらさなければならないのでこれが面倒です。
左脳と右脳でたのしむ日本の美_a0246407_10045785.png
縦横斜めパターンならいけるか...!
と思っていましたが、これを刷毛で仕上げると、マスキングテープの下に浸透する危険があります。

スプレーなら浸透しません。
しかし、缶スプレーは飛び散るので周囲に養生しなければならないし、有機溶剤が臭いし、高価な割に表示面積よりも塗装面積小さいし...
スプレーはロスが多いので塗装面積が表示面積よりも小さくなるのは当然のことです。
塗装用のスプレーガンだったら水性ペンキも吹けそうですが、調べてみるとこれも高価です。
しかも、道具を揃えたとしてこれから何回使うのか...
それに、保管場所もバカになりません。
んんん....

やっぱり刷毛でできることを試行錯誤、なるべく簡単なパターンからやっていこうと思います。

展示会のほうは、投射した影が重要だったり、偏光フィルターの傘を使って模様が見えたりして楽しむことができました。



by mcap-cr | 2019-05-27 05:28 | 美術 | Trackback | Comments(4)

自分で保温工事

昨日今日と湯島天神のお祭りです。
私は、子供の頃からずっとお祭りには縁がありませんでしたが、前回住んでいた町会は、鳥越神社のお祭りに参加する町会、今住んでいる町会は、湯島天神社のお祭りに参加しています。
いちどはちゃんと地元のお祭りに参加したいと思っていましたが、せっかくの機会があっても億劫だったりして矛盾しています。

それとは関係ありませんが、先週、居間の出窓の結露対策の保温工事を実施しました。
自宅の居間には出窓があり、そこに、55インチのソニー製テレビモニターを置いてあります。
自宅が十分に広いわけではないので、出窓に置くというのも苦肉の策です。
そして、更に、出窓の下にはオーディオ装置が鎮座しています。

という訳で、出窓にはなかなか手が届かないので、冬は結露を拭くことができず、カビが生えます。
今年は、何とか出窓のレースのカーテンを交換しようと思い、注文していたものができたので、レース交換ついでにオーディオ装置の裏側や端子も大掃除し、結露防止の保温工事も実施しました。

保温前はこんな感じです。
自分で保温工事_a0246407_09220821.jpg
撮影前にカビは掃除しました。
窓の桟がアルミ合金なので、外部に面している桟の内側は、冬場には、温度が下がり盛大に結露します。
ガラス部分の結露は避けられないことでもありますが、本来は、結露した水分は、排水できる構造にすべきだと思います。
しかし、そういう結露対策には費用がかかるので、こういう建売の集合住宅は、目立たない部分に手抜きをしています。
そして、上の写真の部分に結露の水たまりができたり、結露水が木材部分にまで広がるので、木部まで腐ってきます。

自宅は、購入後19年目に突入しています。
前回のテレビの交換後も既に7年目に突入しましたが、幸いなことに、木部はまだ塗装が剥げたくらいで腐るところまではいきませんでした。

このアルミ合金の部分のうち、結露の激しい下側部分と、周囲の木部にスポンジ状のゴムを貼りました。
自分で保温工事_a0246407_09333198.jpg
結露を避けるためには、表面が、その雰囲気の露点まで下がらなければいいので、事前の実験で、この処理で、保温部は結露しないことが分かっています。
処理していない部分やガラスは結露しますが、これを完全に無くすのは不可能なので、これだけ保温すれば、木材の腐食を防止できると思います。

テレビモニターにはそろそろソニータイマーが働くかと思いながらもう数年が経過しましたが、未だに不具合の発生はなく、画像も汚くなっていません。
このモデルは当たりだったみたいですが、これで、いつ故障しても大丈夫です。

冬までは効果を発揮しない処理ですが、これはこれでしょうがないことでしょう。
テレビ台には、耐震の粘着剤が付いているのに加え、重いので、一人での移動・再設置には閉口しました。
55インチは、薄くても結構重いです。
これを出窓に置くには、体力が必要でした。


by mcap-cr | 2019-05-26 06:27 | 工作 | Trackback | Comments(0)

ビビリ音の原因と修正

このところずっとベートーヴェンのピアノソナタを聴いています。
先日、バレンボイムのCDを聴いていたところ、ピアノのビビリ音が聞こえました。
つねにビビっている訳ではなく、ときおりビビります。
もっと録音の良い、グードやコヴァセヴィッチのCDでは気付かなかったのですが、バレンボイムの演奏だけ、ビビリが聞こえてきました。

スピーカーシステムは、8cmのMCAP-CRシステムで、スピーカーユニットには、PM-M0841Kを使っています。
このシステムは、おおたんさんのサイトを参考に、ワイヤーで後方から引っ張る方式でマウントしています(記事)。
実は、このマウント方法で気になることがありました。
針金は、引張には強いのですが、フレームに引っ掛けるの部分が曲げ引張になります。
しかも、フレームは角をとっていないので、針金にはいささか酷であると思っていました。
しかも、曲げた部分は塑性変形して硬化しているので、引っ張っても全体が均一にまっすぐ伸びることはありません。
このあたりは、おおたんさんの方式は、まとめて捩ることで上手に処理していますが、
私の方法ではちょっと心もとないので、引張には手加減していました。
しかし、ビビリが出たので、引張調整ネジをさらに回してみました。
小音量ではビビリは止まったようでしたが、どうも気になるので、ワイヤーよりも断面積の大きい
繊維の紐を探していたら、ダイソーにちょうどいいのがあったので購入してきました。
ワイヤーをこのロープに交換してみました。
ビビリ音の原因と修正_a0246407_08351473.jpg
取外してみると、なんと、ワイヤーが1本切れていました。
ビビリ音の原因と修正_a0246407_08370375.jpg
締めすぎて切れてしまったようです。
恐れていたことが現実に起きました。

ロープを巻いて固定するのは、思いのほか難しく、縛るとずっこけてしまいます。
それでも何とかロープを巻きました。
ビビリ音の原因と修正_a0246407_08411115.jpg
きつくは巻けていませんが、ネジで引っ張ればまっすぐになって引っ張れるでしょう。
結んだ部分には接着剤でも付けようかと思いましたが、引っ張れば緩みにくくなるはずなので、このままにしました。

ロープが太くなったので、ユニットを挿入するのが大変でしたがなんとか完了。
ビビリは解消しました。
心なしか音が良くなったようなプラシーボ効果があります。



by mcap-cr | 2019-05-25 06:21 | 工作 | Trackback | Comments(2)
先日、タワレコの通販でベートーヴェンのピアノソナタ全集を3セット購入しました。
こういうものを聴き比べるのはなかなかの楽しみです。
今回購入したのは、バレンボイム、コヴァセヴィッチ、グードの3名の演奏ですが、その前に、グルダの全集も所有しているので、CDだけで豪華4セットになりました。
蒐集趣味という訳ではありませんが、手元にあるとなんとなく安心します。

これらのCDをCDプレーヤーでかけ替えるのは面倒ですが、頑張って内容を吸い出してしまったので、ラズパイ+Volumio2を使って聴いています。
Volumio2は、最初は戸惑いましたが、慣れてくると、いろいろなCDから部分的に選択して順に再生したりできるので、CDプレーヤーより便利です。
既に所蔵CDの半分以上の1000枚近くを吸い出したので、ライブラリとしては、そこそこあります。
これらのディスクを探すことなく聴くことができるので、慣れるとCDプレーヤーには戻れません。
CDプレーヤーの代りに使用している日立のDVDプレーヤーも古くなり、いつ故障してもおかしくないので、そろそろバックアップを買おうかと思いましたが、買う必要はないのかもしれません。

ピアノのソロの作品は、ショパンが断然人気だと思いますが、私はベートーベン派です。
最近になって、ようやくショパンにもシンパシーを感じられるようになりましたが、こうやってベートーヴェンをじっくりと聴いてみると、やっぱりベートーヴェンが好みに合っています。
今回は4人の演奏者の4つの録音を聴き比べられるので、曲のいろいろな側面が見えてくるし、新たな魅力も発見できました。
聴いてみて、いまのところいちばん好きなのは、コヴァセヴィッチの演奏です。
コヴァセヴィッチの全集CDは9枚組で2000円弱で購入できます。
超お買い得ですね。

テンポのとり方、強弱、間のとり方、流れ、演奏者それぞれがみな違っていて、どの演奏者のCDも素晴らしいと思います。
それでも聴いているその時点での好みがあるので、好みの演奏を中心に聴くことになります。
コヴァセヴィッチのCDは、録音の良さが際立っています。
グードの演奏も好きで、心にしみてきますが、周囲が静寂でないとその真価を聞き取りにくいのだと思います。

このところ生でピアノ演奏を聴く機会を増やしたので、ピアノの魅力がだんだん分かってきました。
思い返してみると、最初にオーディオに触れだしたころや、大学生の頃は、ピアノ曲も好んで聞いていました。
その頃は、生のピアノは、ツィマーマンの演奏会で聴いたくらいでしたが、いまのようにオーディオの経験がなかったので、生のピアノの音にはさほど注目していませんでした。

最近は、生のピアノの音の記憶が頭に残っているので、録音の違いがよく分かります。
コヴァセヴィッチの録音は、ピアノをガーンと叩いたときの筐体の響き、音が引いていく様子、録音した部屋の響きが特に良く分かります。
しかも、明瞭に録音されています。
グードの録音もいいですが、コヴァセヴィッチに比べると、録音の分かりやすさは弱いと思います。
バレンボイムやグルダの録音はちょっと古い感じで、悪いわけではありませんが、生音の記憶と比べるとちょっとかすんだ感じがあります。
それでありながら、スピーカーシステムの問題の発見には、バレンボイム版がいちばんでした。
音の美しさがすべてではないのだと思います。
演奏がそれぞれに魅力的だと、録音の差が大きな違いになるようです。
こういうのも、一度思い込むと、脳にそういう印象がインプットされてしまうので、周囲のノイズを遮断して響きの良い空間で聴かなければこの印象を変えられないだろうと思います。

以前にコメントを頂いていた、演奏や録音の違いさえもブラインドでは判別が怪しいという情報もあります。
事実、自分が聴いていても、見ないで当てられそうなのは、いちばんさっぱりしたグルダの演奏くらいかもしれません。
バレンボイムは、録音がちょっと古くさいのと、抑揚の付け方が激しいので、何となくわかるような気もします。
たぶん、集中して、同じか違うかだけ当てろと云われれば分かるでしょうが、それも、違いのポイントを事前に記憶できれば、ということなのかもしれません。

全部を徹底的に聴いてしまったら、別の演奏者のCDも購入したくなりました。
オーディオ装置を買うよりは、CDを買うほうが音楽業界に対して多少の貢献ができるので、CDに投資するほうがいいのですけどね。


by mcap-cr | 2019-05-24 06:26 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

つや消し塗装

前回は、レンガパターンに塗るという方法を模索している記事を書きました。
その中でツヤ消しに関することを書いたのですが、調べてみると、シッカロール(商品名)の類を塗料に混ぜる方法が見付かりません。
子供の頃には、プラモデルの戦車の塗装をツヤ消しにするには、シッカロールを混ぜるといいというようなことが、なにかに書いてあった気がします。
画家のフジタが乳白色の肌色を描くために使っていたという情報もあるので、これが悪いことではないでしょう。
ということで、MDFの端材に塗って確認してみました。
今回使用したのは、Johnsonのベビーパウダーという商品です。
つや消し塗装_a0246407_14083903.jpg
他のものでもいいのですが、薬局にこれが売っていたのでこれにしました。
これを、塗料に混ぜてMDFの端材に塗ってみました。
つや消し塗装_a0246407_14094414.jpg
写真のいちばん上が、ベビーパウダーを混ぜない、塗料の素の状態です。
いちばん下が、少し混ぜた状態で、両端が、大量に混ぜた状態です。
写真では、違いが分かりませんが、素の状態のほうが微妙に光沢があります。

これでは全然分からないので、デジタル顕微鏡で数百倍に拡大してみました。
まず、塗料そのままの塗装面です。
つや消し塗装_a0246407_14115794.jpg
次に、塗料にベビーパウダーを少し混入した塗装面です。
つや消し塗装_a0246407_14123790.jpg
最後は、塗料にベビーパウダーを大量に混ぜた塗装面です。
つや消し塗装_a0246407_14131519.jpg
これらの拡大写真の倍率は同じです。
高級顕微鏡ではないので、倍率指定ができず、成行きの状態です。
仕様から推定すると500百倍くらいと思います。
というか、どうせパソコンの画面に表示した状態で何倍かを議論しても意味がありません。

ベビーパウダーを多く混ぜると、塗料の流動が悪くなりますが、表面は、却ってきれいになるようです。

光沢の状態の差は、腕が悪いと微妙ですが、ベビーパウダーを混ぜるほうが手触りがいいように感じます。

これで、また練習して次回作を仕上げたいと思います。


by mcap-cr | 2019-05-23 06:20 | 工作 | Trackback | Comments(8)
スピーカーシステムの自作で問題になるのはいつも仕上げです。
音の気に入る/気に入らないという根本的な問題はあるのですが、最近は、いきなり捨てようと思うほどのものはできなくなったので、最終的には仕上げの問題になります。

これまでは、素人にも比較的簡単と思われる透明ラッカー仕上をしてきました。
しかし、透明ラッカー仕上にも問題があることが分かりました。
臭気の問題は明白ですが、仕上げた後の問題として、日焼けの問題が発覚しました(記事)。
そこで、最近は、木工ボンドを全面にコーティングしてから塗装仕上げするようにしていますが、それも面倒ではあります。
第一、まだ、木工ボンドの全面コーティングによって、日焼け斑を防げるかどうかの検証にも5年はかかります。
また、最近は臭気を気にして(自分はいいのですが、女房が文句を云うため)、水性ニス仕上げに変わりました。
多少は上達したと云っても、経年劣化がどうなるのかは分かりません。

今までにも仕上げではいろいろと失敗してきました。
仕上げの失敗は、修正するほどひどくなっていきます。

と、思い付いたのは、着色仕上げで、塗りムラがあっても目立たないようなパターンを付ければいいのではないかということです。
屋外の建造物だって近くで見るとそれなりに仕上げの不均一もありますが、目立つことはありません。
理想的なのはイスラム美術調のタイル仕上げ風で、幾何学的な模様の付いたタイルの絵を書いてしまうことです。
しかし、これはスキルを要求するので自分の手には負えません。
木目を描くのも同じく自分には無理です。
もっと簡単で素人目にも我慢できるものはないか...
と考えついたのが、レンガ建築調です。

レンガ建築は古いものも新しいものも多くあり、古くなって色が斑になっても、間に合せで色の違う数種類のレンガで補修してもそんなに悪くありません。
古くなって端部が欠けてもそれはそれで味わいのうちとも云えます。

ということで、この方法の試験をしてみました。
一発で決まることはなくても何回か練習すればちょっとマシになるかもしれません。
塗り斑が目立たない方法だし、むしろ多少の塗りムラがあっても味わいのうちなのかもしれないので、気は楽です。
水性ペンキなので近所迷惑にもなりません。

まずは、ペンキと筆を揃えました。
ペンキはホームセンターで買ったものは500円〜700円くらいでちょっと高価です。
100円ショップで入手できたのは、白と黒だけですが、これは、レンガの継ぎ目を描くのに使用します。
その他、水性絵画用の安物の筆を100円ショップで入手、マスキングテープをホームセンターで入手しました。
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ペンキの茶色は、元から持っていたのが公称こげ茶色で、わかりやすく云うと、阪急電車の色です。
レンガとはちょっと違うので、これに黄色を混ぜると明るい茶色になるか、と思い黄色を買ってきて混ぜてみました。
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...
どちらかというと緑色に近いカーキ色です。
これだったら、まだ、阪急電車色のほうがいいです。
やっぱり次は明るい茶色を買ってきましょう。

練習なので、3面に焦げ茶色を塗って、残りはカーキ色のままにします。
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乾燥したら、マスキングテープを貼ります。
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マスキングテープの上に、白と黒を混ぜた灰色を塗ります。
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これを剥がすとこんな感じ。
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これはひどすぎます。
失敗の原因は既に分かっていました。
(原因1)色を混ぜる際に、筆や器に残っていた水分が塗料に比べて多すぎたので、流れて隙間に入り込んでしまった(毛細管現象)。
(原因2)マスキングテープの押さえが不十分で密着度が弱かった。

やっぱり、色を混ぜるのはリスクが大きいようです。
こういう仕上なら多少色が変わってもいいのですが、混ぜるときに余分な水分が混じるのはよくありません。
今回は練習だけなのでこれでもいいですが、こげ茶色と黄色を混ぜて緑っぽいカーキ色になるような想像と違う変化が起こるので、最初から決まった色のものを使うほうがいいようです。
そういえば、子供の時に図画の授業で、色を混ぜていたらどんどん変な色になってしまったのを思い出しました。

次は、上記の失敗防止を考慮してやってみます。
下塗りにマスキングをし指でてしっかり押し、テープと木材地肌の隙間を最小にして、水分が混入しないように黒と白を混ぜた灰色の塗料を塗ります。
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十分に乾燥したらマスキングテープを剥がして、つぎは縦にマスキングテープを貼ります。
そして、さらに、灰色を塗ります。
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乾燥したら、マスキングテープを剥がします。
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色あんばいや、継目部分の幅の不均一さなど問題はありますが、方式としてはこれでいいようです。
今回は、つや消し処理もしていませんが、フジタが人肌の乳白色をつくるのに使用したシッカロールやベビーパウダーのようなものを混ぜればつやは消えるはずです。
それよりも、レンガ色は何を選んだらいいのか悩みます。
継目の灰色もレンガ色に合わせなければなりません。
それと、今回分かったのは、マスキングテープ貼りが面倒そうなことです。
レンガパターンを細かくすると発狂しそうです。
といって、パターンが粗いと塗装の腕の悪さが目立ちます。

どのあたりで妥協するのが良いのやら...


by mcap-cr | 2019-05-22 06:07 | 工作 | Trackback | Comments(4)