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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

住宅を買う際に気を付けること

今更なのですが、実家に行くたびに親の住宅購入があまりにもずさんだったことが身にしみるので、何が問題でどうすべきだったをまとめてみました。
こういうことは過去に戻ってもしょうがありませんが、ひょっとしたらこれから自宅を購入する人の参考になるかもしれないので書いてみました。

最初に現在の住宅の問題点を列挙します。
(1)駅から遠いのに公共の交通機関がない(しかも遠い最寄り駅でも使える列車がすくない)
(2)住民は高齢化し、過疎化している
(3)近くに仕事がない
(4)役所の住民サービス拠点が遠い

問題点の(1)は、深刻です。
高齢化して自動車の運転ができなくなったのに、バスもありません。
あるといえば、老人の徒歩では20分以上の場所にバス停があります。
駅は、同じく老人の徒歩なら30分以上でしょう。
しかも、電車がすくない。
また、(2)の通り、小規模新興住宅地の住民はすべて高齢化し、同居して親を支える子供もほとんどいません(近所には誰もいません)。
(1)、(3)、(4)のように不便な場所なので、子供が戻ってくることはなさそうです。
子供が戻ってくれば世代交代が進むでしょうが、東京まで遠距離通勤するくらいしか仕事がないのでは、過疎化する一方です。
だってたとえ千葉に仕事があったとしても、駅まで遠いので、通う気がしません。

では、どうしたらこのような住宅購入の失敗をしないか考えてみました。

(a)新興住宅地を避ける
新興住宅地は、同じような世代が購入し高齢化していきます。
新興住宅地は何もないところを切り開いて造るので、元々近隣に商業施設などはなく、このため、新しい商業施設が近所にできないか、できてもまばらです。
その住宅地以外の商業施設なりコミュニティがないと、わざわざ他から人が来ることは限られます。
したがってその新興住宅地によほどの容量(人口)がない限り、公共交通機関もできません。
住宅事情は刻々と変わっており、住宅設備がすぐに陳腐化し、陳腐化した住宅が並ぶ印象になります。
住宅設備が古くても簡単には改造できないので新しい家電も収容できません。
建て直せば別なのですが、そんな投資をするくらいならもっといい場所に引っ越すことも検討対象になるでしょう。

(b)地元愛に満ちた地域を選ぶ
私は、茅ヶ崎市に住宅を購入したことがあります。
茅ヶ崎市には、新興の住宅地も多いですが、住民の地元愛が強いので、新興住宅地にも、もともと地元の人が結構多く住んでおり、自分の街として誇りを持つ人が多い印象です。
これに対して私の親が購入した千葉市の地域は、周囲が千葉市とは別の自治体なので、周囲からは浮いてしまっているし、千葉市の中心からは遠く、そもそもこんなところが千葉市だと知っているのはごく一部の人でしょう。。
したがって、周囲とは溶け込めず地元愛が育ちにくくなっています。
地元愛がないと子供も戻ってきません。
地元の祭りなどの行事を見れば地元愛が分かります。

(c)販売者の都合を読む
なぜこの物件をいま売り出したのか、想像してみます。
将来はもっと高く売れるので本当はいま売りたくないが、資金繰りのために売る場合なんかは買い時かもしれません。
たまたま安く手に入れられたから売っちゃおう、とか、一定数の騙しやすい層を狙って『いま買っておかないと値上がりするよ』みたいな魂胆もあるかもしれません。
不動産会社は売ってしまえば勝ちなので後は面倒見ません。
できれば、販売担当は地元民のほうがいいでしょう。

(d)日頃から検討対象としていろいろな地区を見ておく
朝昼夜で状況が全く違うなんていうのはよくあることで、自分が見たときには周囲にあった飲食店が次には撤退しているとか、やたらと交通事故が多いとか、周囲に良からぬ地域があるとか、普段から検討対象として見ておくと間違いにくいと思います。
自分の親の場合、最悪だったのは、転勤に合わせて即決購入したことです。
社宅もあったのだから、社宅に住んで検討しながら購入物件を決めれば良かったのです。
急ぎすぎて失敗した例です。
販売者も口八丁手八丁でいいこと言ったのでしょう。
販売会社は父親が勤務する会社の子会社でした。
会社にカモにされたんだろうなあ。

自分がいいと思うのは、事前リサーチである程度地域を絞って、そこに適当な売り物件が出たら購入するということです。
空き家ばっかりの地域だったらそこはたぶん遠慮するほうがいいのでしょう。
仕事さえあれば東京近郊である必要性もありません。
地元愛に満ちた地域のほうが幸せに暮らせると思います。

何もない地域を開拓したり、空き家の多い地域によそ者が移り住んで勝手にコミュニティを作ってしまうというのはどうも清々しません。
やっぱり地元の風習に溶け込んでその地域の一員になるのがいいのでしょう。


# by mcap-cr | 2019-05-05 06:42 | 社会科学 | Trackback | Comments(4)

Windows10のネットワークトラブル

私は千葉の実家で作業することもあるのですが、そこにはインターネット環境がないため、モバイルのインターネットを使用しています。
在、モバイルは、Biglobeを契約しており、外出時には良好に接続できているのですが、どうも実家の環境では、インターネットに繋がらないことが多くあります。
それは、当初WiFiルータかBiglobeの問題だと思っていたのですが、どうやら繋がらないのはWindows10のマシンだけだということが分かりました。
実家に滞在する場合には、Fedora 29のノートPCとアンドロイドのスマホを持っていっています。
そして、自宅に置いてあるGL02PというHuaweiのルータにBiglobeのSIMを刺してワイヤレス環境を構築しています。
Windows10も、Fedora 29もアンドロイドスマホもすべてがGL02Pに自動的に接続されるようにしています。
ノートPCではキーボードが使いにくいので、Windows10のデスクトップPCを使うようにしていますが、このPCはワイヤレスルータには繋がるものの、インターネットには繋がりません。
ルータにはDHCPサーバの機能がありWindowsPCは、自動的にLANのIPアドレスを取得します(Windows PCのIPアドレスは、192.168.1.101/24)。
(注:"/24"というのは、24ビットのサブネットマスク(255.255.255.0)のこと=いわゆる最初の24ビット分(192.168.001)は、個別機器のアドレスではなくてネットワークアドレスであるということです。)
ところが、インターネットに繋がらないので、ルータ(IPアドレスは、192.168.1.1/24)宛にpingを打ってみました。
すると、ネットワークアドレスは、192.168.1.0で、LANなら繋がるはずなのに、ルータからはpingが返りません。
Windows10の無線接続ツール上は、その間も無線LANが繋がったことになっています。
これはおかしい、と、Fedora PCからルータにpingを飛ばすとちゃんと応答が返ってきます。
確認すると、インターンネットに繋がらないのはWindows10のPCだけでした。
Windows PCにインストールされているNorton Internet Securityのファイアウォールの設定でネットワークがプライベートになっていることを確認し、無線を接続し直すと、今度はインターネットに繋がりました。

ところがしばらくするとまた同じ症状になります。
自分がWindows10を嫌っているのでWindows10に嫌われているとかそういうことはないでしょう。
これは、自宅のWondows10のノートPC2台には起こらない症状です。
セキュリティソフトも同じだし、Windowsのセキュリティ更新も欠かしていないので同じはずなのですが、何故か同じになりません。
違うと云えば、自宅のノートPCのライセンスがOEMなのに対し、実家のPCのライセンスはリテール版ということです。
しかしこれが原因とは考えにくい。

実家のPCをWindows10にしている理由は、プリンタとスキャナに対応させるためだけですが、もはやそれもLinuxで足りるので、Windows10にする理由が無くなってきました。
こういう症状が何故発生するのか理由は分かりません。

実家のPCもLinuxにするほうがいいのかもしれません。
そうすると、LinuxにVMWareを入れてそこにWindows10...または、デュアルブートか...ちょっと面倒くさそうです。
それに、どのLinuxディストリビューションが安定していてトラブルがすくないかを検討しなければならないし。
しかし、今のままではこのWindows10のPCは使える状態とは云えません。
トラブルを避けるためにWindows10にしたら原因不明のトラブルとは、笑えない話です。
さてどうしようかな。


# by mcap-cr | 2019-05-04 07:02 | コンピュータ関連 | Trackback | Comments(0)

OM-MF5

今日は憲法記念日ですね。
『憲法守れ!』とか騒ぎ立てるやつに限って9条以外の条文を軽視するのはどうしてなんでしょうね?

昨年の音友ムックの商品にマークオーディオのOM-MF5というのがありました。
このムックは私自身5冊購入しており、自分なりに評価してきました。
音の評価は別として、品質の問題がすくなからずあったようです。
私が購入した5組は、幸いにして品質問題がないか、あっても表面化しにくいレベルのものであったと思います。
このブログからリンクで紹介しているおおたんさんの場合は、購入した1冊の2個ともぼ分が底当たりしてノイズを出す症状があったということでした(おおたんさんの記事)。
その話を伺って、私が使わない全5組のうち1組を差し上げたのですが、おおたんさんの試験によると、問題の程度は小さくても問題がないわけではなかったそうです。
先日の、集まれ!塩ビ管スピーカー、さんのオフ会でこのユニットの作品をいくつも聴きましたが、横浜ラポールの広い会場で鳴らすと、程度の大小はあれど、同じ問題がありました。
狭い部屋で聴いていると露見しない問題も、オフ会会場のような広い会場で鳴らすときにはパワーを入れるので露見してしまうようです。
こういう問題をユーザーに発見されてしまうというのは、メーカーが恥ずべき問題です。
この問題をメーカーが販売前に発見していないということは、品質管理が不十分か、あるいは、していないということでしょう。
ジャンクとして売られるような製品では、一定割合の返品を想定して、注文数より多く納品するとか、価格を低くして保証なしで販売するかということもあるようです。
しかし、OM-MF5は、ペアで5000円を超える高級品なので、それなりの品質を維持しなければ購入者にとって失礼なことです。

私の場合は、メーカー仕様値まで入力する使い方は想定しておらず、せいぜいその半分以下の入力なのでこの問題は露見しませんでした。
メーカーから見れば、バレなければおけー!ということになるのかもしれません。

私は、音のほうに疑問を感じて使用を中止しており、今後もそれを使う予定がありません。
MF5の音については、ホールの反響のような細かい音がすくなく、ノイズフィルターを掛けたような感じに聞こえます。
ホールの反響は、定位の再生に対してはノイズ要素であり、なければ定位感が良くなるので、オーディオ的にはないほうが良いのでしょう。
こういう評価法は、雑誌の記事などを通して、楽器を分離して聴かせるのが高性能のオーディオである、という刷り込みが効果を発揮したのだと思います。
私は、PAを使わない生の音楽に接するよう心掛けています。
生の楽器とホールの音に慣れると、MF5は情報が足りないように感じます。
MF5に足りない情報は、他のユニットを使えば聞こえるものです。
MF5は生音を目指しておらず、電子楽器や、楽器にマイクを近付けて録音したものの再生を対象としているのでしょう。
これはこれで合理的な考え方なので、それを好む人が多いのは、そのような音楽ソースの人気が高いということなのでしょう。

品質や好みの問題を別にすると、MF5は、私に考えるきっかけを与えてくれた貴重な商品でもあります。
音友さん、来年以降は、傾向の違うユニットを出してほしいです。
品質管理も忘れずに...


# by mcap-cr | 2019-05-03 05:34 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(6)

TBSK Festival2019に行ってきた

コンサートに行くとその会場ごとにいろいろなコンサートのチラシをもらいます。
その中の1枚に、TBSK Festivalというのがありました。
詳しい説明はなかったのですが、2日間に分けていろいろな演奏をする無料のイベントでした。
どこかの団体が主催して何かのイベントとして実施するのかと思っていましたが、実際には、自主開催の発表会という感じでした。
TBSK管弦楽団というのは、2011年に結成したアマチュアオーケストラです。
大学のオーケストラサークル員や卒業者が中心のようです。
音楽大学のセミプロ級オーケストラとは違いますが、こういう活動で音楽のすそ野が広がるのだと思います。

私は、昨日の正午過ぎの公演に行きました。
場所は、勝どきのトリトンスクエアにある第一生命ホール。
イベント自体がどういうものかわからずにいたので、大きなホールを想像していましたが、小ぶりの良い感じのホールでした。
収容人員は767席。
ぱっと見た感じでは、東京文化会館の小ホールより座席がすくないかと思いましたが、2割増しくらいの収容人員でした。
新しく、オーケストラを配置するのに十分なステージがあり、また、快適な座席です。
どこに座っても音楽を良く聞けるでしょう。

室内楽の演奏が始まると、ちょっと揺らぎが多いかな、という印象でした。
プロじゃないので他の生活を犠牲にして練習時間を確保するのは難しいでしょう。
弦楽は、相当に練習を積まないとなかなかぴったりには合せられません。
その中で、コントラバスの奏者(宮本貴幸さん)が抜群に目立っていて、良い響きを聞かせていました。
コントラバスはボディが大きいですが、音の通りがいい音域の楽器ではないので、普通はそんなに旋律が聞こえることはありません。
それが、今回はコントラバスの旋律がはっきりと大きな音で聞こえました。
コントラバスを目立たせるためのコントラバス協奏曲であればそのように作られていますが、これほど目立つのは初めてです。
低音も深々となめらかな旋律は見事なものでした。
どうしてこんなにコントラバスの音が大きいのかと考えていたら、椅子などの配置換えの時間に理由が分かりました。
床の固有振動数が低音側に寄っていてしかも固有振動が大きいです。
固有振動がコントラバスに乗ってこの響きを作り出したのでしょう。
ステージの小さな東京文化会館小ホールではこういう床の音を感じることはありません。
第一生命ホールは、室内楽の演奏に最適な空間だろうと思います。

イベントは夜の部もありましたが、昼の部の前半で失礼しました。
管弦楽団の皆さん、これからもクラシック音楽のすそ野を広げてくださいね。


# by mcap-cr | 2019-05-02 06:41 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

台湾フィルハーモニック東京公演

今日から令和元年ですね。
個人的には、皇紀2679年と表記する方式に戻すほうがいいのではないかと思います。
敗戦国日本は、戦後アメリカに支配されてしまった磁気があるので、西暦より長い歴史のある皇紀は気に入られなかったのでしょう。
本当は、個々の天皇だけでなく、その歴史に意味があるのですが、西暦より歴史があるのが災いしてしまいました。

昨日平成30年の最終日に、台湾フィルハーモニックの東京公演を聴きました。
西洋音楽は、イメージ的に北半球のそれも割と北側というイメージがあり、日本のオーケストラもかなり南側に位置するのではないかと思います。
台湾というと更に赤道寄りになり本場からはどんどん遠ざかってしまうイメージがあります。
そんないイメージは関係ないほど現在は航空機、記録物、インターネットなどで本場も本場でないところも繋がっているので、そろそろそういう偏見的イメージはなくすべきだと思っています。
西洋音楽が東洋にも受け入れられているというのが、人間の共通の間隔を証明しているだけで、文化だけでは計れないところなのでしょう。

演目は、
芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
(ヴァイオリン:リチャード・リン)
江文也:台湾舞曲Op.1
シベリウス:交響曲第2番ニ長調
指揮は、リュウ・シャオチャ(呂招嘉)
台湾フィルハーモニック(オーケストラという名称がついていない)

芥川也寸志の交響管弦楽のための音楽は、聴いたことのない曲でしたが、いわゆる現代音楽とはちょっと違う感じで、クラシック音楽からポピュラー音楽に移行するその中途にある感じの音楽でした。
台湾のオーケストラが日本公演で日本の作曲家の作品を演奏するというのは敬愛の証という意味でしょう。
こういう場に演奏して頂いた芥川也寸志は感謝感激でしょう。

次は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲といえば、ベートーヴェン、ブラームスの作品と並び三大ヴァイオリン協奏曲などと呼ばれます。
実際の人気順だとよく分かりませんが、どうしてこの3曲が三大なのかと考えると、レコード販売の都合上そうしたのではないかと思います。
三大に、人気の高いチャイコフスキーの作品を入れると、メンデルスゾーン+チャイコフスキーでLPレコード1枚、それにあと1曲入れるとLP2枚で三大作品が全部揃ってしまうことになります。
もっと買わせようと思えばどうしても3枚必要な三大にしてしまえばいい、そういう考えがあって三大が決まったのではないかと思います。
私の好みで云えば、シューマンやパガニーニは外せないので、そうすると三大の枠には入りません。
ヴァイオリン協奏曲には、他にも素晴らしい作品がたくさんあるので、どれも素晴らしいよ、と云ったのではLPレコードの販売促進になりません。
三大を全部揃えると必然的にB面のチャイコフスキーを聴くことになり、『これだった他にも凄いのがあるんじゃないか?』と考えるでしょう。
そうするともっとたくさん買ってしまう...そういう販売促進効果を狙った三大なのだと思います。
が、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が名曲であることには強く同意します。
この曲は、高校生のときに、アイザック・スターンのヴァイオリン、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏をNHKホールで聴いたことがあります。
それと五島みどりのソロで、ピッツバーグ交響楽団(指揮者は失念。マゼールだったような気もしますが)の演奏をハインツホールで聴いたことがあります。
どちらも素晴らしい演奏でした。
今回の、リチャード・リンはどうでしょう。
割と速いテンポでさっぱりと演奏していきます。
そんなに音を響かせるタイプではなく、三階席で聴いていても高音が勝っている感じです。
演奏テクニックはそれほどでもなく、ちょっとミスったかもと思わせるところも感じました。
女房曰く、『最近は上手な演奏をずっと聴いてるからちょっと...』という感想でした。
上手な演奏というのは何かと思ったら、東京音楽コンクールやその優勝者演奏会のことを指していました。
確かに、最近は、もう既に、コンクール出場者が巧すぎて、こういうソロ活動を行っている人も比較されてしまいます。
それが、すぐに伝わってしまうので、すでに実績を上げている演奏者はやりにくい時代になったのだろうと思います。
アンコールでバッハの無伴奏作品を演奏してくれました(作品名は本人が日本語で云ってくれたのですが聞き取れませんでした)。
これもサラッと弾く感じで、ねちねちと本質をえぐりだそうとする演奏ではありませんでした。

休憩を挟んで、江文也の台湾舞曲は、中国らしいいい曲でした。

シベリウスの交響曲第2番は、指揮者のリュウ・シャオチャ(呂招嘉)の得意な曲だったように思います。
シベリウスは、一部のフレーズで、直感的に聴衆を乗せるタイプではなく、前置き長くウネウネと説明を繰り返して最後に盛り上げるという曲が多いと思います。
このシベリウスの演奏は、そういう私のシベリウス観をそのまま感じさせてくれました。
途中も飽きさせることがなく最後の盛り上げ方も素晴らしかったです。
アンコールもありがとうございました。

リュウ・シャオチャ(呂招嘉)のやり方で、気に入ったのは引き上げ方です。
いつも、演奏会のあとは、どこで拍手をやめていいかなかなかタイミングがつかめませんが、最後は、オーケストラに指示を出して一緒に引き揚げていきました。
これだったら、オーケストラも早く引き揚げられるし聴衆も席を立つタイミングが明確です。

平成最後の日には、交響楽を堪能することができました。

蛇足ながら当日の会場(東京文化会館)のことをちょっと書きます。
チケットの売上は、あまり芳しいとは云えず、上階は空席が目立っていました。
空席の部分は空席が続き、売れている部分は固まっているという分布になっていました。
これは、主催者が観察して反省しなければならないことでしょう。
おそらく、席の格付けが悪く、価格の変わるゾーンは、チケットの安い方に集中し、割高と思える席は売れないということだと思います。
私の席は、3階中央の3列目右寄りでした。
ここでもA席でしたが、中央の中央セクション3列目は、全部空席でした。
ひょっとしたらそこがS席だったのでしょう。
私がチケットを購入したときは、空席状況を見ながらその中で選んでいますが、中央の中央三列目は売っていませんでした。
まさか、売り場によって売る席変えてないよね?
原始時代じゃあるまいし。
いずれにしても、これは販売方法の問題でしょう。
もっと知恵を使わないと売上は伸びていきません。
せっかく商品があっても販売の能力が低いのでは売れませんよ。




# by mcap-cr | 2019-05-01 08:32 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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