kenbeさんのブログ(このサイトのリンク参照)にスピーカーユニットのコーン径の実測値が紹介されていました。
設計にあたっては、公称径はどうでもよく、実効振動板面積で決まるのですが、どうしても公称径に惑わされてしまいます。

設計はともかくとして、工作で必要なのは下記の寸法でしょう。
(1)バッフルの必要開口径
(2)取付ネジ孔のレイアウト(必要開口とネジ孔が近いと大変だし)
(3)フレームの外径寸法

自分がメーカーのマーケッティング担当だったら、普及しているユニットと比べて(1)と(2)を同じにします。
(1)は多少小さめでも良いですが、(2)は、全く同じというのがベストです。
自作マニアは、スピーカーユニットだけ取り替えたりしてくれるので、追加工なく取り替えて貰えれば、売上が増えるというものです。
(3)については、丸型フレームが多くなってきましたが、角型フレームのほうが何かと取付けやすいです。
丸型のほうが頑丈ということなのでしょうが、角型でも同じ程度に頑丈にできるし、ダイキャストだったらどちらでも同じです。
削り出しをして造るなら、丸型のほうが簡単ですが、そういうメーカーはすくないでしょう。

メーカーのエンジニアだったらどうかなあ?
他メーカーとの寸法互換性よりも、実際の作りやすさを重視すると思います。
- バッフル穴大きめでもエア漏れしない寸法大きめのフレームにする
- バッフル穴とネジ孔は最低10mm離す。
- 安価なプレスフレームでありながら剛性を確保した形状にする

音のほうは、何がいいのか分からないので、コメントは差し控えます。
好みは、高音がすっきりしてよく出るタイプです。
高域がフラットだと、低音を持ち上げたときに高音が詰まった感じに鳴るように感じます。
高音華やかで、歪っぽくない7~8cm位のユニットが理想なのかなあ?

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# by mcap-cr | 2018-05-06 19:06 | スピーカー工作 | Trackback | Comments(2)

久しぶりのWindows Update

現在3代のWindows PCを使っています。
1台は、Windows 7 Ultimateを搭載したタワーPC。
これは、OpenSUSE Leap 42.2とデュアルブートになっていて、通常は、女房がOpenSESEで使用しています。
もう2台はいずれもHPのノートで、Windows 10 Homeエディションを使っています。
うち1台は、普段からアップデートしているのですが、もう1台はアップデートされていないことに気付いていませんでした。

気付くようになったきっかけは、インターネット接続なくオフラインでPCを使っていたときにOneDriveに保存されていたファイルが開けなかったからです。
常に更新してどのパソコンでも同じように作業ができるようにしていたつもりでした。
しかし、それが開けない。
エクスプローラーには、ファイルに怪しいマークが付いています。
雲のマークなど3種類の記号が表示されています。
このマークにはしばらくまえから気付いていましたが気にしていませんでした。

そこで、調べてみると、OneDriveというかWindows 10の更新で、ファイルオンデマンドという機能が加わったことが分かりました。
他のPCで更新したファイルはインターネット上のストレージとその更新したPCでだけ利用し、他のPCでは、必要なときにだけ、インターネット上のストレージからダウンロードして開け、ということだそうです。
自分のような使い方をしている人はすくなくないと思いますが、ターゲットにしたのは、タブレットみたいな端末を使っている人のようです。
タブレットでは、ローカルの容量が小さいので、全部コピーするのは無理です。
そこで、インターネット上にあるファイルを参照しておいて、必要なときにだけそこから取る、という使い方。
パソコンをモバイルで使う人にはまったくもって向いていません。
そんなことやったら、モバイル接続の容量をあっという間に使い切ってしまいます。
こりゃ困った、と思ったら、従来の設定に戻すことはできるそうです。

ということで、従来設定に戻しました。

そこで、もう1台はどうなっているか、同じ設定だったら全然バックアップパソコンにはならんし...と思い確認すると、Windowsが全くアップデートされていません。
ということで、アップデートを試みました。

ところが、実際に更新しようとすると、エラーコード 0x80070426 が出て先に進みません。
インターネットの情報を探してみると同じ症状の人が結構いるようです。
そこで指示されている方法を試みても全然変わりません。

しばらくあれこれやってみて、最後にたどり着いたページに情報をみつけました。



英語のページですが、この問題の解決方法が出ていました。
エラーコードひとつに対して原因が唯一で解決方法がひとつに定まることはないので、私の事例は珍しいとお断りしたうえで書きます。

渡しの場合は、Microsoft Account Sign-in Assistantサービスを無効にしていたことでした。
Microsoft Accountは、Skypeを使うために持っていますが、パソコンを起動したらマイクロソフトドメインにログインして情報全部筒抜けなんてまっぴらごめんです。
と思い、これを無効にしていたようです。
ちなみにもう一台は、これを無効にしていないということでした。
どうりで動作が違う訳でした。

このサービスを起動したら、Windows Updateのエラーがあっさりなくなり、アップデートが始まりました。
遅い...
Linuxのアップデートが数分で終わるのとは大違いです。
ダウンロードにもものすごく時間がかかります。
アップデートを始めてからもう3時間は待っていますが、いまだに29%しかダウンロードできていません。
Flets環境なので普通は1GBくらいでも見てる間に終わるのですが、Windowsはサーバーにカネ使っていないようです。
外出して3~4時間くらい経って戻ってきてもまだダウンロードが終わっていませんでした。
それから1時間位で何とかアップデートが終わりました。
これじゃあやっぱり、アップデートを自動にして持ち運ぶ訳にはいきませんね。

ということで、このMicrosoft Account Sign-in Assistanceは、再び無効にしました。


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# by mcap-cr | 2018-05-05 19:08 | Windows10 | Trackback | Comments(2)
シングルバスレフは、実は2自由度である

スピーカーの教科書類を見ると、バスレフの計算方法が出ています。
出ているのは、パラメータを使った、共振周波数の決め方と、箱とダクトのサイズによる共振周波数の計算公式です。
共振周波数の計算公式については、私のサイトでは、熱力学的に計算方法を示してるので、興味のある方は、そちらもご参照ください。
教科書類を見ていて疑問に思うのは、箱の計算を、箱だけで計算することです。
実際には、スピーカーユニットが付いているので、箱だけで計算するのでは不適切のそしりを免れることはできません。
スピーカーユニットが付いているのと付いていないのとで何が違うのか?
教科書類に書いていないことを書きます。
箱とダクトだけの場合は、振動系の特性周波数(共振周波数)がひとつしかありません。
そこに、スピーカーユニットを付けると特性周波数が2つになります。
数学的には、固有値(特性振動数の二乗)が、その振動系が持つ固有の値です。
箱とスピーカーユニットとで構成された振動系の固有値は、剛性行列Kと質量行列Mに対して
K=λM
を満足するスカラー値λです。
この式が何を意味するかというと、λという固有値で特徴的に大きな振幅で振動するということです。
質点がひとつであれば、
k=λm (λ=k/m)
というスカラー量の方程式で表される唯一の固有値に定まります。
上の式は、高校の物理で出てくる固有振動の式と同じ形をしているので、理系の方はおなじみだと思います。
それが、質点が2つ(2自由度)になるとかなり面倒になります。

バスレフの固有値をひとつに簡略化してしまうと、力学的にはよくわからなくなります。

私も最初は、振動板を考えない多自由度バスレフの箱だけで自由振動の共振をモデル化していましたが、振動板をモデルに入れた強制振動の式で一般化しなければシミュレーションもできないので、現在は、強制振動の方程式を採用しています。
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# by mcap-cr | 2018-05-04 19:45 | スピーカー設計 | Trackback | Comments(0)

憲法記念日

今日は憲法記念日でしたが、アメリカ合衆国のカレンダーで仕事をしていた私は平日でした...
せっかくの憲法記念日なので、人並みに憲法について考えました。
あまり話題にならない『法の下の平等』についてです。


第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

あんまり注目されない条文ですが、ポリコレ(political correctness)というのは、この条文に違反する例が多いと思います。

まず、この条文の要件はいくつかありますが、重要なのは、以下の2点だと思います。
国民であること
人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、(途中省略)差別されないこと
まず、平等に扱われるのは、国民に限るということで、外国人は含みません
そりゃあ国体の秩序のための憲法ですから、外国人を対象にしないのは当然です。
どこかの嘘の新聞が、外国人にも国民と同じ権利を認めさせ、更に特権まで認めさせようというのは、憲法に違反する気満々ということです。
外国人に国民と同じ権利を認めてもこの条文に違反しませんが、特権を認めることは、日本人が門地により差別されることになるので、違反です。
外国人にどれだけ権利を認めようと、その限度は、日本国民と同じところまでで、同時に日本国民と同じ義務を課さなければ、憲法違反です。
ですから外国人の権利に制約があるのは合憲です。

もうひとつは、重要なのは、差別されないこと法整備が対象であって、特権を与えるのは対象外です。
外国人であることを理由として税が免除されたりしてはいけませんし、公務員の採用に外国人枠を設けるのも違憲です。
公務員に外国人を採用すること自体に違憲性があるかどうかは判断が分かれますが、採用枠を設けるのは明確に違憲です。
議員の女性比率を男性と同じにする、というのも憲法違反です。
男女に被選挙権の機会が平等に与えられ、なおかつ、選挙権も平等に与えられているので、その結果として、同じ数字になっている必要はありません。
法体系として機会が平等であることだけが必要で、結果だけを恣意的に操作するのは憲法違反です。
いわゆるマイノリティ特権というのが、こういう事例になります。
公務員の管理職の女性比率を上げるというのも同様で、憲法14条に基くなら、機会を均等にすることが要件であり、結果を恣意的にいじるのは、特権を与えることになります。
女性の場合、家庭で家族を支えることが自分の役割だと考える人が、一定の割合いるので、個々の思想信条の自由は尊重しなければなりません。
結果として、自宅外勤労者の割合が男女で違うのに、結果だけを同数にするのは、マイノリティ特権を与えることになります。
いまでもそうですが、米国には、ポリコレによって、大学院の合格者数にマイノリティ(特に人種)の割合を決めているとかで、その結果、白色人種が差別されることになることがあるそうです。

ポリコレ棒を振り回して、現状に文句を付ける人は、憲法なんか尊重していません。
ポリコレ派に限って、改憲議論しないのはどうしてなんでしょうね?



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# by mcap-cr | 2018-05-03 19:10 | 政治 | Trackback | Comments(0)
スピーカー設計の教科書類には重要なのに書いていないことがたくさんあると思います。
前回は、フレームの役割について書きました。

今回は、クーロン摩擦について書きます。

クーロン摩擦のモデルとは、大雑把に云うと、静摩擦係数と動摩擦係数が違い、動摩擦係数のほうが静摩擦係数よりも小さい、ということです。

これが何を意味するかと云うと、小出力の場合の立ち上がり特性に影響を与えます。
クーロンモデルをスピーカーユニットの動きに対応させて書くと、スピーカーユニットの振動板に駆動力を掛けると、最初は動かず、突然動き出す、ということになります。
こういうものを制御しようとしても、上手に制御できるはずがなく、どうしても立ち上がりに段差が出ます。

段差が出ると、振動板の動きがぎこちなくなるので、当然音が変わる(はず)です。
クーロンモデルは、静止(正しく言えば等速運動)しているものを動かす場合には、真空中に浮いていないかぎり、当てはまります。

これを回避する方法はないのか、というと、ある程度回避できる方法があります。
その方法とは、ディザリング、と呼ばれるもので、常時振動板を動かしておけば、摩擦係数が動摩擦と同じになるので、段差の影響は回避されます。
このためには、振動板を、可聴帯域より低い周波数で動かしておけばいいということになります。

最近は、LPレコードを聴く機会がめっきり減りましたが、LPレコードはソリなどにより、振動板が常時動く、ディザリングの効果を持ちます。
かつては、サブソニックフィルタなどでこういう動きを消していましたが、本当はディザリング効果があって、かえって良かったのかもしれません。

こういうのも、スピーカーの教科書には書いて欲しいなあ。


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# by mcap-cr | 2018-05-02 19:18 | スピーカー設計 | Trackback | Comments(4)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR