解析プログラムの進捗
プログラムのGUI化はさっぱり進みません。
ソフトの使い方を覚えるのは苦手です....
一方で進めている計算機能の追加には少し進捗がありました。

正弦波入力で、スィープの代わりに周波数を変えて自動計算し、応答のピークを記録する機能を追加したのにランタイムエラーが出ていました。
このところ落ち着かないので放っていましたが、プリントしてあったプログラムを見直したところゼロ割になる部分がありました。修正したところ、あっさり計算を完了してしまいました。
ロジックには自信がなく、変な結果を出すだろうと思っていましたが、結構まともな計算になっているようです。
計算結果をスィープと比較すると、一致する部分と一致しない部分があります。それに、音圧も随分バラついています。スィープより今回の計算のほうが音圧が高いのは、一定周波数で保持している時間が長いので当然なのですが違う部分もあります。
発信器で確認してみると、共振を確かに感じるピークとよく分からないところがあります。
もう少し検討する必要がありそうです。
それにしてもGUI化は難しい...
ソフトの使い方を覚えるのは苦手です....
一方で進めている計算機能の追加には少し進捗がありました。

正弦波入力で、スィープの代わりに周波数を変えて自動計算し、応答のピークを記録する機能を追加したのにランタイムエラーが出ていました。
このところ落ち着かないので放っていましたが、プリントしてあったプログラムを見直したところゼロ割になる部分がありました。修正したところ、あっさり計算を完了してしまいました。
ロジックには自信がなく、変な結果を出すだろうと思っていましたが、結構まともな計算になっているようです。
計算結果をスィープと比較すると、一致する部分と一致しない部分があります。それに、音圧も随分バラついています。スィープより今回の計算のほうが音圧が高いのは、一定周波数で保持している時間が長いので当然なのですが違う部分もあります。
発信器で確認してみると、共振を確かに感じるピークとよく分からないところがあります。
もう少し検討する必要がありそうです。
それにしてもGUI化は難しい...
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by mcap-cr
| 2012-04-21 06:20
| プログラミング
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16kHzもとりあえず聞こえているみたい
昨日、音工房Zの大山さんのところにお邪魔して、高級機の新作を聞かせて頂きました。
テスト用信号が入ったCDを聞かせて頂いたところ、12.5kHzは、はっきり聞こえ、16kHzはかすかに聞き取ることが出来ました。歳の割には結構聞こえているのかもしれません。自宅のテレビの音の悪さが気になるのは、高調波歪を検知しているからかもしれないと思い、少し安心しました。
まあ、こういうことはどうでもいいことなのですが...
肝心の新作は、Fostexの高級ツィーターと高級ウーファーを使った2ウェイです。ユニットとネットワークだけで10万を超える高級システムです。部品単体で、2万前後のユニットを使うスピーカーシステムは数百万円級の製品だけらしいので、相当な高級機と云えます。しかも、キャビネットにはバーチ材を使っています。箱は、リニアフェーズで、斜めカットがあり、自作でここまでやるのは大変ですね。いや、キットでも難しいかもしれません。
同じユニットを使ったものは、先日コイズミ無線で、浅尾さんのシステムを聞きました。コイズミ無線では、パワーを入れ過ぎていてよく分からなかったのですが、大山さんのところでは、適切な音量で聞くことができました。
箱は固まっていて、後は、ネットワークというところでした。ネットワークは紆余曲折、6dBクロス、12dBクロスと定数を変えながら何通りも試したそうです。ようやく固まったところで、最終確認というところでした。
ネットワークの候補は概ね2通りに絞られていました。もうひとつ、kenboさんのとほぼ同じものがあるのですが、そちらは、パワーの入れ過ぎで、ツィーターを飛ばしてしまったことがあるらしく、最終候補には入っていないそうです。いずれにしても、最終的には大山さんの好みで決めることになりそうです。
昨日再認識したのは、セッティングの差です。
昨日訪問したとき、大山さんは、内向きにセッティングしてありました。自分は、実際に使われる状態を想定して平行にして聞いてみました。すると、大山さんが選考から落としかけたネットワークで、素晴らしい音が鳴り出してしまいました。こうなるとまた悩みます。何通りかのバージョンを用意するのも実用的ではありません。どれかに最終決定することになるのですが、悩みは尽きないようです。自分の感想としては、もう十分に完成されたハイレベルなので、どれでも好みの差の範疇に入るかな..というところです。
大抵の部屋には、吸音性のモノが同居しており、また、平行な設置になるのではないかと思います。いずれにしても、部屋の状況に応じて、ユーザー自身がセッティングとアッテネータの目盛を決めなければなりません。これは、他の市販のシステムでも同様なことです。
高級ユニットを活かしてネットワークの楽しみ(苦しみ?)を付加したシステムの発売は楽しみですね。
テスト用信号が入ったCDを聞かせて頂いたところ、12.5kHzは、はっきり聞こえ、16kHzはかすかに聞き取ることが出来ました。歳の割には結構聞こえているのかもしれません。自宅のテレビの音の悪さが気になるのは、高調波歪を検知しているからかもしれないと思い、少し安心しました。
まあ、こういうことはどうでもいいことなのですが...
肝心の新作は、Fostexの高級ツィーターと高級ウーファーを使った2ウェイです。ユニットとネットワークだけで10万を超える高級システムです。部品単体で、2万前後のユニットを使うスピーカーシステムは数百万円級の製品だけらしいので、相当な高級機と云えます。しかも、キャビネットにはバーチ材を使っています。箱は、リニアフェーズで、斜めカットがあり、自作でここまでやるのは大変ですね。いや、キットでも難しいかもしれません。
同じユニットを使ったものは、先日コイズミ無線で、浅尾さんのシステムを聞きました。コイズミ無線では、パワーを入れ過ぎていてよく分からなかったのですが、大山さんのところでは、適切な音量で聞くことができました。
箱は固まっていて、後は、ネットワークというところでした。ネットワークは紆余曲折、6dBクロス、12dBクロスと定数を変えながら何通りも試したそうです。ようやく固まったところで、最終確認というところでした。
ネットワークの候補は概ね2通りに絞られていました。もうひとつ、kenboさんのとほぼ同じものがあるのですが、そちらは、パワーの入れ過ぎで、ツィーターを飛ばしてしまったことがあるらしく、最終候補には入っていないそうです。いずれにしても、最終的には大山さんの好みで決めることになりそうです。
昨日再認識したのは、セッティングの差です。
昨日訪問したとき、大山さんは、内向きにセッティングしてありました。自分は、実際に使われる状態を想定して平行にして聞いてみました。すると、大山さんが選考から落としかけたネットワークで、素晴らしい音が鳴り出してしまいました。こうなるとまた悩みます。何通りかのバージョンを用意するのも実用的ではありません。どれかに最終決定することになるのですが、悩みは尽きないようです。自分の感想としては、もう十分に完成されたハイレベルなので、どれでも好みの差の範疇に入るかな..というところです。
大抵の部屋には、吸音性のモノが同居しており、また、平行な設置になるのではないかと思います。いずれにしても、部屋の状況に応じて、ユーザー自身がセッティングとアッテネータの目盛を決めなければなりません。これは、他の市販のシステムでも同様なことです。
高級ユニットを活かしてネットワークの楽しみ(苦しみ?)を付加したシステムの発売は楽しみですね。
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by mcap-cr
| 2012-04-15 17:12
| オーディオ一般
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欲しくなったローコストプリメインアンプ
Phile-Webというサイトを読んでいて、気になった議論がありました。
あるユーザが、MaranzのPM5004というローコストアンプを持っていたのが、もっと高級なアンプに買い換えたくってアドバイスを...ということでついに炎上してしまったものです。
そのユーザは既にアカウントを削除したようですが...
昨年のオフ会では、M-TKさんご所有の同じメーカの一クラス上の製品をアンプとプレーヤーを使用しました。そこで驚いたのは、普及クラスの製品のパフォーマンスの高さです。ちゃんとしたスピーカーを鳴らせば、普及品と云えども凄いパフォーマンスを出すのです。昨年のオフ会に参加した方のなかには、このアンプのパフォーマンスに驚き、十分だと思った人が多かったのではないでしょうか。
自分が思うのは、入門クラスの製品のパフォーマンスの高さです。振動板の動きの重いスピーカーシステムを使う場合には、アンプ側も相当な駆動力が必要なのは判ります。しかし、フルレンジを中心とした構成のスピーカーシステムを普通の部屋で使うには、入門クラスの製品でも十分なのかもしれません。
そう考えると入門クラスのアンプが欲しくなってきます。実は、入門クラスのアンプを自作しようとすると何倍ものコストが掛かってしまいます。入門クラスでも、左右合わせて100W以上の出力があるので、同程度のスペックのアンプを自作しようとすると、トランスだけで1万円を超えてしまいす。それに、整流基板を加え、筐体を加え、電源ケーブル、プラグ等加えると、肝心のアンプ部分なしでも2万円を超えてしまいます。ところが、価格.comで調べると、同じようなアナログアンプは16,000円からあります。パーツの大量買で原価が抑えられることを考慮してもそれでも安い!
入門機を価格.comで調べるとアナログアンプだけでも概ね以下のようなものがあります。
(1)PIONEER A-D1 16,000円 45Wx2 (2000年発売の旧製品)
(2)MARANZ PM5004 23,600円 40Wx2
(3)TEAC A-R630 23,000円 45Wx2
(4)DENON PME-390SE 25.276円 50Wx2
(5)YAMAHA A-S300 26,275円 60Wx2
(6)PIONEER A-10 29,600円 30Wx2
出力は、8Ω負荷での定格です。歪率等は、どれも0.1%以下で問題ありません。最大出力表示は、それぞれ別の条件なので比較は出来ません。
一部の製品はウェブでカタログを見ることが出来ます。上記の(3)、(5)、(6)等はかなり豪華な造りになっているようです。使ってみたいという衝動に駆られます。
Phile-webを見ていると、高価な機器、ブランド機器を持つことが満足度に繋がるようです。高価な機器を持つとプラシーボ効果も多分にあるのではないでしょうか。
しかし、自分の経験では、出力の大きなアンプを実用的な小出力で使うと真価を発揮できません。防音室のない集合住宅では、高価な大出力アンプは却って使いにくいと思います。
ローコストアンプが欲しくなりましたが、今は贅沢できないので、我慢我慢。
あるユーザが、MaranzのPM5004というローコストアンプを持っていたのが、もっと高級なアンプに買い換えたくってアドバイスを...ということでついに炎上してしまったものです。
そのユーザは既にアカウントを削除したようですが...
昨年のオフ会では、M-TKさんご所有の同じメーカの一クラス上の製品をアンプとプレーヤーを使用しました。そこで驚いたのは、普及クラスの製品のパフォーマンスの高さです。ちゃんとしたスピーカーを鳴らせば、普及品と云えども凄いパフォーマンスを出すのです。昨年のオフ会に参加した方のなかには、このアンプのパフォーマンスに驚き、十分だと思った人が多かったのではないでしょうか。
自分が思うのは、入門クラスの製品のパフォーマンスの高さです。振動板の動きの重いスピーカーシステムを使う場合には、アンプ側も相当な駆動力が必要なのは判ります。しかし、フルレンジを中心とした構成のスピーカーシステムを普通の部屋で使うには、入門クラスの製品でも十分なのかもしれません。
そう考えると入門クラスのアンプが欲しくなってきます。実は、入門クラスのアンプを自作しようとすると何倍ものコストが掛かってしまいます。入門クラスでも、左右合わせて100W以上の出力があるので、同程度のスペックのアンプを自作しようとすると、トランスだけで1万円を超えてしまいす。それに、整流基板を加え、筐体を加え、電源ケーブル、プラグ等加えると、肝心のアンプ部分なしでも2万円を超えてしまいます。ところが、価格.comで調べると、同じようなアナログアンプは16,000円からあります。パーツの大量買で原価が抑えられることを考慮してもそれでも安い!
入門機を価格.comで調べるとアナログアンプだけでも概ね以下のようなものがあります。
(1)PIONEER A-D1 16,000円 45Wx2 (2000年発売の旧製品)
(2)MARANZ PM5004 23,600円 40Wx2
(3)TEAC A-R630 23,000円 45Wx2
(4)DENON PME-390SE 25.276円 50Wx2
(5)YAMAHA A-S300 26,275円 60Wx2
(6)PIONEER A-10 29,600円 30Wx2
出力は、8Ω負荷での定格です。歪率等は、どれも0.1%以下で問題ありません。最大出力表示は、それぞれ別の条件なので比較は出来ません。
一部の製品はウェブでカタログを見ることが出来ます。上記の(3)、(5)、(6)等はかなり豪華な造りになっているようです。使ってみたいという衝動に駆られます。
Phile-webを見ていると、高価な機器、ブランド機器を持つことが満足度に繋がるようです。高価な機器を持つとプラシーボ効果も多分にあるのではないでしょうか。
しかし、自分の経験では、出力の大きなアンプを実用的な小出力で使うと真価を発揮できません。防音室のない集合住宅では、高価な大出力アンプは却って使いにくいと思います。
ローコストアンプが欲しくなりましたが、今は贅沢できないので、我慢我慢。
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by mcap-cr
| 2012-04-12 23:22
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10月7日(日)オフ会です
スピーカー再生技術研究会の第3回オフ会は、2012年10月7日(日)、錦糸町駅前のすみだ産業会館第4会議室で実施します。

JR錦糸町駅南口を出たところから撮影しました。丸井のビルに緑色で『すみだ産業会館』という文字が見えます。
丸井ビルの向かって左側のエレベータで9階に上がると、事務室と会議室があります。

中は見られませんでしたが、左側にある第4会議室が会場です。116平米あるのに座席は65人分と、ゆったりしているようです。
今年は何をしようか、案を練っています。楽しみですね。

JR錦糸町駅南口を出たところから撮影しました。丸井のビルに緑色で『すみだ産業会館』という文字が見えます。
丸井ビルの向かって左側のエレベータで9階に上がると、事務室と会議室があります。

中は見られませんでしたが、左側にある第4会議室が会場です。116平米あるのに座席は65人分と、ゆったりしているようです。
今年は何をしようか、案を練っています。楽しみですね。
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by mcap-cr
| 2012-04-09 20:38
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ガダニーニコンクール決勝
昨日の予選に引き続き、ガダニーニコンクールの本選を聞きました。
全員の演奏を聞いたのですが、発表を待っていたのは、演奏者と関係者らしい人ばかりで、居づらかったので結果を聞かずに帰ってしまいました。
という訳で、これを書いている時点では、結果を知りません。後でウェブ等で調べようと思います。
予選を聞いたときに、本選に進むだろうと思っていた、今高さん、大澤さん、北川さん、倉富さんは全員決勝に残っていました。
本選の課題曲は、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27より任意の1曲(全楽章)です。
第3番を選んだのが3名、第2番と第6番がそれぞれ2名、第1番と第4番がそれぞれ1名でした。私はどの曲も聞いたことがありませんでした。
最初に登場した今高さんの演奏から圧倒され放しです。どの演奏者も、自分の音楽性を技術でアピールします。同じ曲でも、別の曲のように聞こえたりしました。
予選のときは、途中で音が変わってしまったり、音を鳴らしきっていないかも、と感じることもあったのですが、決勝だけあって、そういうことはありませんでした。
どの演奏者も素晴らしく、自分には、順位を付けることは出来ないレベルだったので、考えていたことを書きます。
まず、一般論として、早く登場する人が不利だと感じたことです。こういうコンクールの評価者はプロなので、絶対的な評価基準を持っているのだろうと思いますが、それでも、最初のほうの演奏は記憶が薄れてきます。最初の今高さんの演奏を聞いて素晴らしいと思ったのですが、自分のような素人には克明に記憶を呼び戻すことは出来ません。このコンクールは一般聴講者の評価はないので、問題ないのかもしれませんが、会場の入場者が判定するようなものでは、最後のほうの出場者が圧倒的に有利でしょう。どうしようもないことなのですが...
自分の印象が特に強かったのは、まず、4番目に登場した北川千紗さん(15歳!)です。
最初の強奏で弓の毛が1本切れてしまい、ヒヤヒヤしたのですが、ものともせず、圧倒的な音量と技巧で音楽を弾き切ります。自分も含め、曲を知らなかった人が多かったと見え、途中の楽章で拍手が入ってしまいました。それだけ鬼気迫る演奏だったと感じました。曲が長かったのは狙いなのでしょうか。
そして、見渡風雅さん(16歳)と倉富亮太さん(20歳)は同じ第2番で続けて勝負。
見渡さんは、美しい音を大きな音量で響かせました。これだけ鳴らすのは相当な腕が必要に違い有りません。音楽を鳴らすことに主眼を置いた演奏なのでしょうか。
続く倉富さんは、最初の部分から比較的小さな音で始まりました。音も見渡さんとは全く違い、倍音の少い感じです。楽器の差?、演奏者の差?、一体どうしてこんなに違うのか、混乱に陥りました。曲が進むと音量は徐々に大きくなりましたが、見渡さんの音よりは小さく聞こえました。しかし、演奏の表現がものすごく細かいのが印象に残りました。雑な部分は一切なく、部分部分で丁寧に表情を変えました。これも素晴らしかった。
最後の最も有利な順番に登場したのが、美島佑哉さん(18歳)。音楽の部分部分で瞬間的に表現を変え、胸にぐいぐい迫ってきます。音の美しさもトップクラス、技巧も素晴らしい。
全員聴き終わったら、イザイが結構好きになっていました。
全員に賞を差し上げたいですね。
演奏者の皆さん、主催の皆さん、どうも有難う御座いました。
全員の演奏を聞いたのですが、発表を待っていたのは、演奏者と関係者らしい人ばかりで、居づらかったので結果を聞かずに帰ってしまいました。
という訳で、これを書いている時点では、結果を知りません。後でウェブ等で調べようと思います。
予選を聞いたときに、本選に進むだろうと思っていた、今高さん、大澤さん、北川さん、倉富さんは全員決勝に残っていました。
本選の課題曲は、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27より任意の1曲(全楽章)です。
第3番を選んだのが3名、第2番と第6番がそれぞれ2名、第1番と第4番がそれぞれ1名でした。私はどの曲も聞いたことがありませんでした。
最初に登場した今高さんの演奏から圧倒され放しです。どの演奏者も、自分の音楽性を技術でアピールします。同じ曲でも、別の曲のように聞こえたりしました。
予選のときは、途中で音が変わってしまったり、音を鳴らしきっていないかも、と感じることもあったのですが、決勝だけあって、そういうことはありませんでした。
どの演奏者も素晴らしく、自分には、順位を付けることは出来ないレベルだったので、考えていたことを書きます。
まず、一般論として、早く登場する人が不利だと感じたことです。こういうコンクールの評価者はプロなので、絶対的な評価基準を持っているのだろうと思いますが、それでも、最初のほうの演奏は記憶が薄れてきます。最初の今高さんの演奏を聞いて素晴らしいと思ったのですが、自分のような素人には克明に記憶を呼び戻すことは出来ません。このコンクールは一般聴講者の評価はないので、問題ないのかもしれませんが、会場の入場者が判定するようなものでは、最後のほうの出場者が圧倒的に有利でしょう。どうしようもないことなのですが...
自分の印象が特に強かったのは、まず、4番目に登場した北川千紗さん(15歳!)です。
最初の強奏で弓の毛が1本切れてしまい、ヒヤヒヤしたのですが、ものともせず、圧倒的な音量と技巧で音楽を弾き切ります。自分も含め、曲を知らなかった人が多かったと見え、途中の楽章で拍手が入ってしまいました。それだけ鬼気迫る演奏だったと感じました。曲が長かったのは狙いなのでしょうか。
そして、見渡風雅さん(16歳)と倉富亮太さん(20歳)は同じ第2番で続けて勝負。
見渡さんは、美しい音を大きな音量で響かせました。これだけ鳴らすのは相当な腕が必要に違い有りません。音楽を鳴らすことに主眼を置いた演奏なのでしょうか。
続く倉富さんは、最初の部分から比較的小さな音で始まりました。音も見渡さんとは全く違い、倍音の少い感じです。楽器の差?、演奏者の差?、一体どうしてこんなに違うのか、混乱に陥りました。曲が進むと音量は徐々に大きくなりましたが、見渡さんの音よりは小さく聞こえました。しかし、演奏の表現がものすごく細かいのが印象に残りました。雑な部分は一切なく、部分部分で丁寧に表情を変えました。これも素晴らしかった。
最後の最も有利な順番に登場したのが、美島佑哉さん(18歳)。音楽の部分部分で瞬間的に表現を変え、胸にぐいぐい迫ってきます。音の美しさもトップクラス、技巧も素晴らしい。
全員聴き終わったら、イザイが結構好きになっていました。
全員に賞を差し上げたいですね。
演奏者の皆さん、主催の皆さん、どうも有難う御座いました。
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by mcap-cr
| 2012-04-08 15:15
| 音楽・コンクール
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