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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

MMX接続 - EMX接続の瞬時切替回路を検討

最近製作した(E)MMX-5は、電気的なマトリックス接続も可能なメカニカルマトリックスシステムとして設計したものです。
しかし、この切替はわかりにくいうえに面倒です。
そこで、これを瞬時に切り換える回路を考えてみました。
最近は、仕事で制御配線をいじっており、リレー回路を勉強したので、リレー回路を考えてみました。
自分はこういうことを昔からやってきた訳ではないので、なかなか問題が解けません。
「問題」と書いたのは、内容が、受験の数学の問題のような感じだからです。
こういうのを仕事でやってる人は簡単にできるんだろうな、と思いながら何度も描き直しながら頭を使いました。
リレーは、2回線切替なので、果たして何箇所必要なのでしょうか?というのが、まず受験数学の問題のようです。
これ受験で出されたらなかなか解けないな...
ようやくできました。
MMX接続 - EMX接続の瞬時切替回路を検討_a0246407_07330901.png
リレーは、コイルに電圧がかからない状態で、端子1と端子2がショート(接続)、端子3がオープン(非接続状態)で、コイルに電圧がかかると、端子1と端子3がショート(接続)、端子2がオープン(非接続状態)となります。
何度も確認しましたが、リレー6個より減りません。
数学的にはこれで良いのかな?
この回路では、無電圧時には、MMX接続、コイルを励磁するとEMX接続になります。
リレーも購入しました。

と、この記事を書き、図面を見ていたら、手動スイッチで良さそうな気がしてきました。
わざわざコイル用の電圧を準備するの面倒さよなあ...

# by mcap-cr | 2025-02-22 07:59 | 工作 | Trackback | Comments(0)

低スキルな自分に適した仕上法

メカニカルマトリックススピーカーの5作目、MMX-5の仕上げ作業をしていて気付きました。
ラワン合板のような表面が粗い板は、着色仕上げのほうが良い感じです。
着色しても、ラワンの表面の質感が残っているので、ムラが目立ちません。
ペンキのような有色塗料を滑らかな表面に塗ると、ムラが目立ってしまいます。
また、材料への塗料の定着が悪いので剥がれやすくなります。
ラワンのような表面の粗い材料には有色ペイントのほうが有利そうです。
クリアラッカー等のデメリットのもうひとつは、材料に染み込んだ木工ボンドによる、日焼けムラです。
完成当初美しくても、時間が経過するとムラが出てきます。
これを避けるために、仕上げの前に木工ボンドをコーティングして拭き取ったりしましたが、やはりこういうのは面倒です。
ラワン合板のような表面の粗い材料を使って箱を製作し、好きな色で仕上げるというのが、自分のようなスキルのない人間には適していそうです。

まだ、自作を完全に引退するまでには、とっておきのユニットを使い切らなければなりません。
今回は、余ったラワンランバーコアと新規のMDFを使用しましたが、次回は建築用コンパネを使おうかと考えています。
コンパネは、プレカット材がないので、カット数が多くなるのが問題ですが、こういうのも工夫の余地がありそうです。

次回は単色で仕上げるか、ごまかしのために何色か使うか、それが問題です。

# by mcap-cr | 2025-02-21 06:04 | 工作 | Trackback | Comments(0)

メカニカルマトリックス方式は革命だな

憩室炎で入院したときにインターネットの情報を見たら緑茶のタンニンが良くないとあったので、朝緑茶を飲む習慣を止めなければと思い妻にはほうじ茶を買ってもらっていました。
その後担当医師に聞いてみたら、よくわかってないことだから気にしなくて良いと言われたので、ほうじ茶を終えてから緑茶を飲み始めました。
やはり朝の緑茶はうまい。
ほうじ茶を淹れるときに発見したのは、コーヒー用ペーパーフィルターを使うと粒を濾し取れてしかも味を損なわないということでした。
以前に緑茶で同じことをしたら味が無くなって不味くなったので、この結果は意外でした。

電気式マトリックス動作もできるメカニカルマトリックススピーカーシステムの(E)MMX-5を作ってみて、音は大変気に入りました。
それに伴い問題が顕著になったのはそれを使う部屋の乱雑さです。
とにかく物が多い。
全部使っているならしょうがありませんが、殆どは手つかずでどこに何があるかも分かりません。
安物が多いですが、アキュフェーズのパワーアンプもあります。
その他に使っていない自作スピーカー、未使用のスピーカーユニットととにかくいろいろあります。
こういう使っていないものは処分したいのですが、簡単には処分できません。
これらを片付けないと、せっかくのMMX-5も真価を発揮しません。
またまた廃棄運動を始めました。
さて、これを継続できるかな。

前日から、MMX-5をEMX接続してEMMX-5としたスピーカーシステムで聞いています。
逆相接続を混ぜているのに、不自然は響きはありません。
例えば、右側面は、+Rが2本、-Lが1本ですが、これに耳を近付けて聞いても違和感はありません。
露骨な逆相は、違和感があるものと思っていました。
こういう、思い込みは良くないのでしょう。

メカニカルマトリックスのMMX方式については、自分が発見したときにはすでに市場にありました。
ただし、原理というか方式としては認知されていなかっただけです。
例として、怪しげな波動スピーカーというのが登場したときには、自作する人が相次いだようだし、中には、左右に仕切りを入れた人もいます。
波動スピーカーは、M's Systemの商品ですが、売出しがいつかは分かりませんでした。
自分がこの方式を初めて作ったのは、2009年の6月6日でした(記事)。
そのときは、メカニカルマトリックス方式として認知していたわけではありません。
実験機だから2本作りたくなかっただけです。
左右のスピーカーの箱を兼用するなどというのは、やっちゃいけなそうな、ものすごく悪いことが起きそうな掟破りの形だと思います。
しかし、やってみると実はむしろ好ましい結果となった。
でもどうして?
と考える人はあまりいなかったようです。
自分だってこれがマトリックスになっていることを発見したのは大分後のことです。
結果としてメカニカルマトリックスを自分にとって最高の方式とすることができました。
この方式は、愛好者に推奨できるものです。
何しろ後面開放以外なら箱の形式を問いません。
共鳴管でもバックロードでもバスレフでも何でも可能。
自分は多自由度バスレフ方式一択ですが、何でも可能です。
スピーカーユニットのレイアウトも何でもあり。
部屋の隅にひとつ置けば十分なステレオ再生が可能です。
この出来は、ものすごい感動です。
メカニカルマトリックスなんて聞いてみなければ分からないでしょうが、試しにつくるのは簡単なので、興味のある方は、左右にユニット1本ずつのバスレフ箱などでお試しください。

# by mcap-cr | 2025-02-20 06:57 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

MMX-5 副空気室との接合に成功

メカニカルマトリックスのMMX-5は、下の写真のように全ねじボルトを使って、副空気室と結合する計画でした。
が、しかし、全ねじボルトをMMX-5本体の天井の孔に差し込むのは極めて困難でした。
一度も成功しない、というかひとつの孔にもボルトが通らなかったので、載せるだけにして、ナット側の孔はボルトとナットで塞いでいました。
MMX-5 副空気室との接合に成功_a0246407_17280723.jpg
この4本のボルトを孔に通すにはどうするか、いくつかの案を考えていました。
最初に考えたのは、漏斗のようなものを下から取り付けることでした。
そして、手を入れるための蓋付きハッチを付けるのとどちらが良いのかを考えていました。
結局アマゾンで下の写真のような小さな漏斗を見つけたので買ってみました。
MMX-5 副空気室との接合に成功_a0246407_06093351.jpg
板厚よりも先端が少し大きかったので、カッターで適当に切って下から接着剤で留めました。
漏斗の材質は、見たところポリプロピレンのようなので、接着力は期待できませんが、引張力が働くわけではないので、やってみました。

そして何回か頑張ってみてようやく成功。
MMX-5 副空気室との接合に成功_a0246407_06093981.jpg
しかし、これでも大変でした。

昨日は、EMX接続へのコメントを頂いたので、短時間ではありましたがやってみました。
EMX接続は、記憶ではできないので、図を見ながらやってみました。
面倒なことが起きると嫌なので、アンプにつなぐ前に、直流抵抗を測定して悪いことが起きないことを確認しました。
MMX-5 副空気室との接合に成功_a0246407_06094380.jpg
EMX接続で聞いてみると、音場効果は、MMX接続との差がよくわかりません。
部屋にものが多くて乱雑なのと、暖房のファンの音が煩いのとで、全然差がわかりません。
暖房を止めるとすっと静かになって聞きやすくなりました。
MMX接続との差でわかりやすかったのは、低音が控えめになったことと、高域に幾分シャリシャリ感が感じられたことくらいでした。
MMX接続は、左右チャンネルすべてのユニットを正相接続で、空気室を共用するので、反対側チャンネルの逆相成分が、振動板を通して漏れてくるという設計思想です。
EMXは、左右チャンネルそれぞれ4本のうちの1本を反対チャンネルの逆相に接続します。
そうすることで、右側は、3R-1L=2R+(R-L)、左側は、3L-1R=2L+(L-R)となり、マトリックス効果を期待できるというものです。
こういうことをしなくても、MMX接続で、マトリックス効果が十分に得られることが分かりました。
ただ、いかんせん部屋が悪い。
もっと広いところで聞いてみたいなあ。


# by mcap-cr | 2025-02-19 06:39 | 工作 | Trackback | Comments(2)

MMX-5を試聴してみて

新しく製作したメカニカルマトリックスのMMX-5を試聴してみて感じたことを書きます。
メカニカルマトリックスの効果はあるように思います。
そして、マトリックスに向いている音楽ソースと向いていない音楽ソースがあるように感じました。
MMX-5は、単なるフルレンジのアレイですが、これで聞くと、ボケた音になるソースがあります。
ボケた音というか何となくモヤッとした音というか、なんとも言いにくいのですが、どうもしっくり来ない音楽ソースがありました。
自分が聞くソースのほとんどではそういうのを感じないのですが、どうも、モヤモヤするものがある。
モヤモヤせず、メカニカルマトリックスの効果を最大限感じさせるものが多いのもまた正直な感想です。
どのようなソースでもやもやするのかは、今後まとめていきたいと思います。

試聴の初期は、もう少しMMX効果がある薄い振動板のユニット(FostexのFEなど)のほうがいいのか、と思っていました。
しかし、よくよく聞いてみると、F77G98-6であっても十分に拡がっています。
これがベストではないのかと思っていましたが、悪くはなさそうです。
今回製作したMMX-5は、MCAP-CRの副空気室と組合せて使っており、低域が豊かです。
F77G98-6は、バランスが良く、複数使いでふわっと柔らかくなる印象です。
設計において、正面のユニットは左右各1本としたので、柔らかくなりすぎるのは、多少防げているようです。
MMXシステムに適したユニットの理想条件を考えてみました。

(1)高域が強めである(ふわっとするのを防ぐため)
(2)振動板が軽めである(振動板を突き抜ける音圧が大きくなるため)

この2つの条件は、単独では使いにくいユニットの特徴です。
すなわち、もっとクセの強いユニットのほうが複数ユニット使いのMMXにはバランスがとれそうです。
具体的には、FostexのFEのような、使いにくいユニットが良さそうです。
FEではやってみたいが、Fostexは高価過ぎます。
FE83NV2は、アマゾンで単価4950円。
8本使うと39800円!

F77G98-6の購入価格は8本分で当時1200円(サビあり)でした。
当時の秋月でのサビなし通常品標準価格では、8本分で4000円でした。
FEにこの差額をつぎ込むほどの価値は感じません。
FEは、1本ずつ箱に入り、取扱説明書が付属するという部分を考慮しても、高価すぎると感じます。
FE83系とF77G98-6を個人的な感想で比較すると、

フレーム:FEがややマシ(どちらもお粗末)
マグネット:FEが大きい
振動板とエッジ:F77G98-6のほうが良い

おそらく製造コストはどちらも大差無さそうです。
価格の差は、ユーザーの違いでしょう。
F77Gのほうは、他の器機メーカーへの部品としての販売用で、買い叩かれるし、注文の数量が、2〜3桁違うでしょう。
FEのほうは、マニアをターゲットにしているので、安物は嫌われるでしょう。
FEは道楽で使う価格帯なので、今後も使うことは無さそうです。

脱線しましたが、F77G98-6のままでもMMX効果は十分にあり、音も良い(個人の感想です)のでしばらくはこのまま聞いていこうと思います。

# by mcap-cr | 2025-02-18 06:31 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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