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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

シミュレーションプログラム修正中

このところずっとシミュレータプログラムを修正しています。
先日、少し変わった構造の多自由度バスレフ用シミュレータの第一版を終えたので、調子が良くなったと思っていました。
ここに来て、バグが修正できずにいます。
すでにリリースしているプログラムに大きなバグはないと思っていましたが、ときどき、予想外の結果が出ます。
予想外とは、微妙に違うとかではなく、質点の変異が計算できているのにDFTに値が正しく渡されていないとか、すぐにおかしいことが分かるものなので、混乱するということではないのですが、気になります。
それに、いずれは、複数のシミュレーションケースを一括して計算出力したいと思っていました。
多自由度バスレフは、設計の自由度が高いのですが、自分の場合、試作する訳にはいかないので、できるだけ、シミュレーションでピンポイントに、設計を決めたいと思っています。

あと少しで、修正版をリリースできると思います。
CUI版ですが。

GUI版は、Qtが買収される度に変わるので最近は触っていません。
とは云っても、Visual C++とかでは、Linuxで使えないので手を出す予定はありません。

買収されないIDE(Integrated Desktop Environment)は出ないかな?
# by mcap-cr | 2014-12-02 06:45 | プログラミング | Trackback | Comments(0)

次の課題は、メカニカルマトリックス

頂いたコメントにお返しを書いていて、思いつきました。
次は、メカニカルマトリックスに挑戦しようと思います。
実は、メカニカルマトリックスには、元になるモデルがありました。
次の課題は、メカニカルマトリックス_a0246407_21251840.jpg

"Die Bremse"というモデルです。
このモデルは、左右のエンクロージャが完全共用で、左右の背面の音が反対側に漏れるようになっています。
つくったときには意識していなかったのですが、思ったよりも音場が左右に拡がるので、このことに気付きました。
ということで、この方式を『メカニカルマトリックス』と命名しました。

スピーカーマトリックスや、マトリックススピーカーは、左右に、それぞれ『L-R』と『R-L』の差信号を使います。
しかし、差信号を使うには、アンバランスアンプを使わなければなりません。
最近は、バランスアンプが多いので、間違って使って壊すかもしれません。
そこで、メカニカルマトリックスです。

メカニカルマトリックスは、コーン紙背面の音を反対側のコーン紙を通して漏らすもので、背面の音=逆相ということになります。
同じユニットから、反対側のユニットの逆相音を出すので、マトリックスが成立します。
しかも、電気的にはマトリックス接続は不要です。


最初に長岡先生がMX-1というモデルをつくったときには、4本のユニットがひとつの部屋に収まっていました。
その後は、左右を仕切ったりしていましたが、最初の音場感が一番良かったというように書かれていました。
このことは、背面の音漏れによるものではないかと思うのです。
実際、長岡先生が使用したユニットは、FE103というコーン紙の薄いモデルでした。
メカニカルマトリックスの効果が高いはずです。


ということで、新しい、メカニカルマトリックスという方式を実験してゆきたいと思います。
どこまで効果が出るのか、ちょっと期待しています。
# by mcap-cr | 2014-11-19 21:19 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

弱点を克服する

『弱点を克服すれば、ほら、ね』
みたいな広告を目にしました。
教育関連の広告です。
情報漏えいで問題になったアノ会社です。

『弱点の克服』は、受験対策のためなのでしょう。
しかし、本当に弱点の克服が必要なのかは、疑問があります。
自分自身弱点が多いので、全部克服したら全然違う人間になってしまいます。
いいところもあるでしょうから、それを伸ばすようにしてきました。
弱点はほとんど放置ですが...

オーディオマニアも、教育業界の方と同じく、弱点の克服が好きなようです。
弱点の克服には、カネと時間がかかります。
がんばってひとつ克服すると、次の弱点が見えます。
...と際限ありません。

価格やブランドのバランスを良くしても、パフォーマンスとしてバランスが良くなったのかは、疑問です。

それよりか、自分は一点豪華主義のほうがいいように思うのですが。
# by mcap-cr | 2014-11-19 06:49 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)

昨日、音楽の友社恒例のスピーカーコンテスト表彰式がありました。
自分は、こういうものに応募するタイプではないので、スルーしていますが、周囲の皆さんは気合を入れて応募されています。
皆さんレベルが高くて、もうとっくに審査員レベルを超えているのだろうと思いますが、
音楽の友社としても、雑誌を売らなければならないので、新味を出すことに四苦八苦の様子が見て取れます。
今年は、260以上の応募があったそうですが、一時審査通過者数は少なくなりました。
これは、当日のデモを短縮することを狙ったのでしょう。
以前には、2箇所同時のデモなんていうことをやっていたのですから、時間を短くするのは、最優先課題だったと思います。

さて、音楽の友社の方針として、今年は、かなりの数の常連を落としたようです。
昨年は、常連メンバーが上位を占めましたが、それでは、飽きられると思ったのでしょう。
ということで、ことしは、受賞メンバーが入れ替わっています。

受賞作品の中から気になったものをピックアップして紹介します。
ソフトは、音楽の友社のカタログみたいなもので、最初に、英語で、
"left channel, right channel, surround channel..."
のようなアナウンスが流れます。
この"surround channel"の信号処理加工ミエミエの不自然なソースはどうにかならないものでしょうか...

全部ではありませんが、受賞の順番に。
Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_9451836.jpg

これは力作ですね。バックロードホーンとはどういうものか、よく分かる作品でした。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_9453746.jpg

この方は、パラゴンとかがお好きだそうです。
中域に全力を掛けた趣味性の強い見事な再生力でした。
こういう作品が大賞にふさわしいのではないのかな、と思いました。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_9455414.jpg

この方は、昨年も受賞された記憶があります。
ボウルを向かい合わせた無指向性方で、着想勝負、というだけでなく、受賞の全作品の中でこの作品の音が一番良いと感じました。
ブラームスの大学祝典序曲をそれらしく鳴らしたのは、この作品が一番だったと思います。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_946636.jpg

こちらも無指向型ですが、ドライバーが同じく上側を向いています。
外見ではわかりにくいですが、バックロードホーンだそうです。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_9464462.jpg

一般作品の一位ということですが、材料に木の皮を使用し、見事な曲線を出しています。


追記(11/9)
テクニカルマスター賞のとき、一時席を離れ、離れた後ろ側で聴いていたので、上記の作品とは試聴条件が違います。このため、音の印象については、十分に書けませんでした。
以下、同様に一部追記します。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_9465416.jpg

匠部門のテクニカルマスター賞です。
市販品のような見事な仕上げでした。

Stereo誌コンテスト(11/19追記あり)_a0246407_947382.jpg

こちらも匠部門のテクニカルマスター賞です。
コンクリート造りとの紹介でしたが、正しくはモルタル造りでしょう。
コンクリートと呼ぶには、砂利や砂の配合規定があります。余計なことですが。


11/19追記
コンクリートは、(コスト削減のため)、セメント+砂+水に砂利を加えますが、モルタルには、コスト削減のための砂利が入りません。今回聴いた作品は、小型のため、砂利が入っていないと勝手に想像し、モルタルと決め付けてしまいました。自分勝手な思い込みによる、決め付けの記述は良くありません。
お詫び申し上げます。

審査員の先生は、余分な音の一切ない音、ということでしたが、聴いていた人の中には異論もあったようです(自分の意見ではないです)。
いろいろな意見がありますが、審査員の先生を尊重しましょう。

11/19追記
上記追記の通り、聴取位置が遠かったので、音については、それまでとは印象が異なってしまうところがありました。
そのうえで書きますと、昨年の機関車をかたどった陶器スピーカーと似た印象を受けました。
陶器スピーカーと同様、音は輪郭がはっきりとし、シャープにまとまる印象でした。
自分の聴取位置ではよく分かりませんでしたが、コーン紙からの背面音を感じる人もいたようでした。
コーン紙からもれる背面の音を好まない人もいますが、ちなみに、この記事を書いている私自身は、積極的に利用するほうです。

さて、この後はお楽しみの懇親会です。
全部で9名も集まりました。
応募していないのは、自分だけ、肩身が狭い...

それと、重要なのは、今年の入場者プレゼントは、Stereo誌付録にあった、スキャンスピークの5cmユニットでした。
クレーム対応用の在庫でしょうか。クレーム対応期限が過ぎたため、と想像します。
こういう入場特典は嬉しいなあ。

11/19追記
あと3セットもらえるとさらに嬉しかったです。欲張りですね。
来年も来ます。

# by mcap-cr | 2014-11-16 10:10 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(8)

Oさんと共鳴管を聴き比べる

昨日、Oさんと共鳴管を聴き比べました。
場所は自宅ではなく、私の実家です。
母ひとりになってしまったので、様子見も兼ねて、お付き合い頂きました。
Oさんが、私の共鳴管に興味をもたれていました。

私の共鳴管は、先日オフ会で鳴らしたモノです。
共鳴管としては、1.8m長の単なる四角柱ですが、四方に向けて、段違いに、ユニットが付いています。
この作品に関する記事は、ここです。
アンプとCDプレーヤーは、Stereo誌付録のLXA-OT3(ゲイン32dB)と、パナソニックの古いポータブルCDプレーヤです。
ソースは、オフ会と同じ、チェンバロ、アノニマス4等を最初に掛けました。
Oさんのからは、『どこから音が出ているか分からない』、『これは凄い』といったご感想を頂きました。
Oさんは、楽器の演奏もされるので、生の音がお好きです。
ユニットについても、1個200円は、Oさんの今までの最低価格を破る画期的な価格だそうです。
自分このシステムの効果には驚いているのですが、Oさんも同じご感想でした。
私は、低音不足が欠点だと感じていましたが、Oさんは普通に聞くには不足はないというご感想でした。
確かに、音圧は下がるものの、50Hzくらいまではダラダラ下がりながら僅かに出ているようです。
これを無きに等しいと感じるか、自分で補ってしまうかという差なのでしょう。
音楽を演奏する人には、不足分を補う能力があるようです。
ちなみにスタジオ録音ものでは、効果が少なくなり、ホールトーンが入ったものでは効果が絶大という感想は意見が一致しました。

続いて、Oさんの多重共鳴管です。
共鳴管の長さは、2.5mと3.1mだったと思います。なるべく、折り返し後が短くなるように工夫されたとのことです。
Oさんと共鳴管を聴き比べる_a0246407_10444081.jpg

高さ1.6mの立派な作品で、仕上げも綺麗です。
8cmと10cmのフルレンジユニットが付いています。
同じ部屋に違うフルレンジユニットが二つ付いていると、良くないことが起こりそうな気がしますが、全くそんなことはありません。
こういう思い込みは、検証せずに神話となって残っているに過ぎないことが次々に実証されてゆきます。
Oさんと共鳴管を聴き比べる_a0246407_10544882.jpg

下のユニットはハイを落とすように機械的なフィルタが付いています。
Oさんは、電子回路の専門家ですが、電子回路で嵌るよりこちらのほうが良いということです。
Oさんと共鳴管を聴き比べる_a0246407_1057633.jpg

ユニットは交換式になっており、工具なしで、交換できるよう工夫されています。
Oさんと共鳴管を聴き比べる_a0246407_105825.jpg

音はユニットによって違いますが、低音域はフラットに素直に伸びている印象を受けました。
先に聞いた私のものとは違い、正統的なオーディオシステムの音という印象です。
コストに比例しない音で、ファイルウェブで議論している人たちだったら戸惑うかもしれませんが、私は、オーディオの評価はプラシーボ効果90%以上と思っているので、目隠しして聞かせない限り駄目でしょう。
先に見るとどうしても先入観が支配的になります。
オーディオは家具だとも云われる所以でしょう。

Oさんのシステムと説明を聞いて分かったことは、共鳴管は共鳴を利用する楽器の再生に向いているということ、逆に太鼓のような音はバスレフのほうがそれらしく聞こえます。

聴く音楽によってスピーカーシステムを使い分けなければいけないのかもしれませんね。

Oさん、どうも有難うございました。
# by mcap-cr | 2014-10-19 11:12 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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