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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

LibreOffice VBAでシミュレーションプログラムを起動

オフ会が終わったので、多自由度バスレフのシミュレーションプログラム改造をすすめています。
自分がしたいのは、LibreOffice/OpenOffice(ISO/IECフォーマット)のファイル上のボタンをクリックすると、シミュレーションケースを作成し、また、CUIのプログラムを実行するものです。
さらに、CUIのプログラムで作成した結果ファイルを、VBAのボタンひとつで取込んで、結果もそこからボタンひとつで表示できるようにしようというものです。
まだ、試行錯誤の段階ですが、下記のようなイメージです。
LibreOffice VBAでシミュレーションプログラムを起動_a0246407_781147.png

画面には、ボタンが並んでいます。

ここで、スプレッドシート上に、実行したいシミュレーション条件を入力し、ボタンを押すと、CUIのシミュレータ用の条件ファイルを出力する(ここまではできました)

そして、実行ボタンをクリックすると、ひとつのケースについては、シミュレーションを実行する(いまこの途中)

さらに、条件ファイルを複数作成し、ボタンひとつで自動実行(この先)

最後は、ボタンひとつで、結果をスプレッドシートに取込みまとめて表示(その先)

と、こんな具合ですが、なかなか簡単ではありません。

簡単でないのは、自分の知識不足がいちばんの理由なのでしょうがありませんが、

いま、シミュレーションを実行できるところまでは、来ています。
ところが、最初は、実行ファイルを叩いても、ランタイムエラーで異常終了していました。
どうやら、実行ファイルを叩いても、条件ファイルを正しく読み込んでいないようです。
しばらく考えていましたが、叩いた実行ファイルを、OSがどこか別のメモリー空間(というか、テンポラリーフォルダ)で実行しているのではないかと思い、Cプログラムのファイル指定を、フルパスに変更したら、普通に動きました。
しかし、これでは、ユーザーがCプログラムの中身を環境に合わせて編集し、コンパイルし直さなければならないので、汎用性がありません。
こういうのってスマートじゃありませんよね。

ということで、再コンパイルなしで、せめて、スプレッドシート上でパスを設定できないか画策中です。

ここを乗り越えられれば、スプレッドシート上からボタン三つ四つでシミュレーション可能になります。

まあ、悪いことばかり書いてますが、それでも自分のプログラミング能力は上がっていると感じています。
少なくとも、修論書いてた頃よりは、かなり進歩しました。
プログラマーの仕事は、若いうちにピークに達すると云われていますが、オジサンでも、少しずつは成長するんだ、というのが、これからの高齢化社会に向けた希望でしょう。
# by mcap-cr | 2014-10-17 07:30 | プログラミング | Trackback | Comments(4)

スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(10)

前回までで。予定されたプログラムは終了ですが、番外編がありました。
まず、井形さんのトリプルバスレフ。
スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(10)_a0246407_137222.jpg

Steteo誌付録の5cmフルレンジを使ったトリプルバスレフです。
素直な音で、低音は結構下まで出ています。
井形さんの多自由度直列バスレフ型への挑戦が続きそうです。
同じく10cmのユニットを使った作品は、ミューズの方舟イベントで聞けるそうです。
この飛び入りは、ケイさんのリクエストでした。

次は、柄澤さんのカートリッジのリード線です。
実演は不能なのでお話だけですが、リード線の開発苦労話をお伺いすることができました。
難しい質問もあったりして、ちょっと大変だったのですが、あまり、こういう話題はスピーカー再生の研究会にはしっくりいかないかもしれません。
云えていると思うことは、リード線は、接点が多く、職人的超絶技巧が要求される世界なのです。
正直言って、大メーカーでこのような細かい手作業を要求するのは難しく、技巧によって、わずかなロスが減少した分、音が変わるのだと思います。
技巧と性能との関係は検証が難しいのでやめておきましょう。
楽しめればそれで良いのだと思います。

今年のオフ会は、無事終了し、懇親会も18名くらいだったようです。
酔っ払ってよく覚えていませんが。

振り返ってみると、1人準備を含めて30分枠というのがちょうど良いのではないでしょうか。
懇親会はもう少し早く開始したほうがよさそうでした。

来年も楽しみましょう。
# by mcap-cr | 2014-10-13 13:31 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(9)

プログラムの最後は、assiさんのデジタルフィルタです。
難しい理屈は置いておいて、実用的な解説が中心です。
スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(9)_a0246407_9231766.jpg

詳細情報はこちらです。

このお話を聴いて、私も技術的な興味を持ちました。

たぶん、ラプラス変換を勉強した方は多いのではないかと思います。
ラプラス変換の応用として有名なのは、伝達関数論です。
伝達関数は、インパルス応答という形で表されます。
インパルス応答だけでは、伝達関数の道程が実用的には難しいので、各種信号を使います。
なるほど。。。
いずれ私のサイトでも取り上げてみたい話題です。
# by mcap-cr | 2014-10-12 09:28 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(8)

続いて、関澤さんの、陶器エンクロージャのスピーカーシステムです。
スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(8)_a0246407_9182820.jpg

意外にもこれが初めての作品なのだそうです。
ちょっと凄すぎますが。
陶器の場合、寸法は一発では決まらないので何度も作り直すそうです。
当然コストは....
陶器のように十分に質量と剛性のあるシステムは音がシャープにまとまります。
ツィータが離れているのは、デザイン上の理由だそうです。
くっつけたほうが良いというのが、視覚的なまとまり感と思い込みによる、ということが証明された感じです。
スピーカー再生は、何でもアリなんだ、ということを思い知らされました。
それにしても凄い作品ですね。
作品のレポートはこちらです。
# by mcap-cr | 2014-10-12 09:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(7)

つぎは、今井さんのBSC(Baffle Step Correction/Compensation)、またの名をPST回路をつかった密閉型です。
スピーカー再生技術研究会2014年オフ会(7)_a0246407_8393011.jpg

今井さんの作品は、中央のFF125Kを使った白いシステムです。
回路などの公式レポートのページに詳細があります。
この作品を聴いて感じたのは、密閉型のメリットです。
密閉型は、箱の工夫で低音を出す方式ではありません。
箱を加えることによって、最低共振周波数が上がり、結果として箱の効果は生まれますが、それよりも、余分な音を出さない方式と考えるべきでしょう。
その効果をよく感じられたのが、このBSC回路を使った作品です。
BSC回路は、コイルを使い、中域以上のレベルを落とすが、コイルと並列に置いた直流抵抗により、完全には落とさないという方式です。結果として相対的に低域のレベルが上がります。
こうしてフラットな特性をつくっておき、密閉型で、余分な音を抑えるという、実用的な方式ですが、正直云ってここまで、追い込んだ作品を聞いたのがはじめてなので、効果に驚きました。
中野ゼロの視聴覚室のようなおおきな部屋でも十分な音圧が得られたので、一般居室にはこの方式で十分でしょう。
今井さんのレポートは必見です。
# by mcap-cr | 2014-10-12 08:51 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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